新選組本
大河ドラマが始まる前の今年2月あたりから、新選組に関する本を何冊か読んできました。最初に読んだ『燃えよ剣』で土方歳三にハマってしまったので、新選組や幕末のことをもっと知りたくなったから。有名なものばかりで今さらここで説明するまでもないけれど、忘備録としてリストアップしておきます。現在は、『竜馬がゆく』と新選組コミックを並行読書中。
*小説
『燃えよ剣』(司馬遼太郎)
「男の一生というものは、美しさをつくるためのものだ」と語り、その言葉のとおりに幕末を熱く激しく生き抜いた土方歳三を描いた小説。これを最初に読んでしまったので、ほかの小説が物足りなく感じられるのが正直なところ。
燃えよ剣 (上巻) (新潮文庫)
『新選組血風録』(司馬遼太郎)
新選組の隊士を主人公にした15編の短編小説集。年代順になっていないので、歴史小説というより、隊士たちの人となりを描いた人間ドラマとして楽しめる。
新選組血風録 (角川文庫)
『新選組始末記』(子母澤寛)
新選組研究の古典として定評があり、後に書かれた多くの小説が参考にした本。実際に生き証人に取材して書かれた実録だが、最近になって、史実でない部分もあることがわかってきたらしい。
新選組始末記 (中公文庫)
『近藤勇白書』(池波正太郎)
幕末という時代背景と新選組の関係がわかりやすく書かれているうえに、近藤勇の人柄がよく伝わってくる小説。文章も読みやすい。
近藤勇白書 (角川文庫)
『色』(池波正太郎)
土方歳三と、お房という経師屋の未亡人との恋を綴った短編小説。新潮文庫『上意討ち』に収録。
上意討ち (新潮文庫)
『新選組読本』(三好徹選)光文社文庫
新選組に関する実録、小説集。読売新聞で井上ひさしが大絶賛していたので読んだ。会津藩主松平容保を主人公にした小説『王城の護衛者』(司馬遼太郎)、実録『伯父 伊東甲子太郎』(小野圭次郎)、『斎藤一のこと』(中村彰彦)など、新選組の主流ではない人々の話が面白い。
新選組読本 (光文社文庫)
『土方歳三散華』(広瀬仁紀)
池田屋事件以後の土方歳三を描いた小説。短編小説を歴史順に並べた形式だが、歴史を忠実に語っているわけではない。土方の心情がつぶさに書かれているのが、ファンには嬉しいかぎり。姉に似た尼僧との交流の話が印象的。
土方歳三散華 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ)
*その他
『幕末入門』(中村彰彦)
幕末入門 (中公文庫 な 46-6)
『一冊で読む土方歳三』(河合敦)成美文庫
一冊で読む土方歳三―新選組を率いた男の行動哲学 (成美文庫)
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