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2004/06/17

礼文島の思い出

 今朝の「ズームインSUPER」を見ていたら、礼文島からの生中継があり、思わず見入ってしまいました。青い海と空、緑の中に咲く高山植物の花々、吹き抜ける風……お天気にも恵まれて素晴らしい映像でした。

 学生時代に礼文島に行ったことがあります。夜行列車と青函連絡船(いったいいつの時代?!)で函館に入り、札幌で宿泊した後、さらに札幌から夜行列車に乗って稚内に行き、そこからフェリーで礼文島に渡りました。それは「さいはての地」を実感する長旅でした。

 軟弱な都会っ娘5人は、礼文島の民宿の人に勧められるままに、「愛とロマンの8時間コース」なる25kmのハイキングコースを歩くことになりました。実はそれは、島の西海岸の道なき道をひたすら歩き続ける「汗と涙のコース」でもあったのだけど、そんなことは露知らず歩き始めた私たち。前半は海岸線の絶景に歓声をあげながら楽しく歩いたものの、後半は海岸の岩場を口をきく元気もなく黙々と歩くのみ……おまけに、私は足にマメまでできてつらい道のりでした。あまりに時間がかかりすぎて、心配した民宿の人が反対側からようすを見に歩いてきてくれたほど(^^;)。夕日がきれいなはずのポイントは真っ暗になっていました。

 「愛とロマン」の名の由来は、この長いコースを一緒に歩いた人と愛が芽生えるということらしいのですが、私たちは超!遅いペースゆえ5人の単独行動となり、ロマンスの生まれようがありませんでした。その代わり、これをきっかけに(?)深まった女の友情は今も続いています。

 また礼文島に行ってみたい! 8時間コースはこりごりだけど、海を見ながら風に吹かれて高山植物の中を歩きたい! あの時のメンバーに提案してみようかしら。

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コメント

懐かしいな、数年前に礼文島と利尻と稚内の最北端を廻ってきました。
礼文島では、念願の「レブンアツモリソウ」をみて来ましたよ。
北海道大好き人間で、このところ毎年のように行ってたんですが、退職したので、これからはなかなか、、寂しい。

投稿: mino | 2004/06/18 07:58

 minoさん、こんにちは。

 「レブンアツモリソウ」は近年、盗難によって激変してしまって、今はごく一部でしか見られないそうですね。残念なことです。

 北海道は本当にでっかくて、空気も違うような気がします。OL時代にも2度ほど行きましたが、あれから何年経ったことやら。

投稿: Tompei | 2004/06/18 12:12

Tompeiさん、こんにちは。
私、この記事見逃したみたい^^
遅くにコメントつけて申し訳ないです。

礼文島、私も昔学生時代に行ったのですよ。
しかも愛のロマンコースをね!
ほんと、きつかった!
しかも、もう少しっていうところで、気分の悪くなった子が出て引き返したんです。
だから、岩場は行かなかったんですけどね。

制覇したTompeiさんが羨ましい~。

あまりの懐かしさに最新の記事ではなくて、こちらにコメントしてしまいました(^^)

投稿: ぶんぶん | 2005/02/16 16:53

>ぶんぶんさん

 こんばんは。さいはての記事にようこそ!(^^)

 ぶんぶんさんもあのコースを歩いたんですね! 岩場は本当にたいへんだったんですよ(;_;)。私もね、岩場にさしかかるあたりから「リタイア」を考えないでもなかったけれど、結局言い出せず、前に進むしかなかったのです。

 今思えば、すごくいい思い出だけど、歩いている時は「何で、歩くことにしたのよ~!」と友達をうらみました(^^;)。軟弱なメンバーの中でもひときわ軟弱だったんです。

投稿: Tompei | 2005/02/16 20:19

はじめまして☆懐かしい8時間コース。。。

数年前から岩場の落石危険ということで
迂回して林道を歩くコースになってます。
あの岩場も苦しいながら楽しい思い出に。。。

礼文、毎年行ってます。16年くらい。
変わらぬ景色、ありますよ。
港や船は大きく変わったけど・・・。
今年もいつごろかに行けたらいいな。

投稿: にゃつ | 2005/02/22 18:11

>にゃつさん

 はじめまして。コメントありがとうございます。

>数年前から岩場の落石危険ということで
>迂回して林道を歩くコースになってます。

 そうなんですか! つらい思いをして歩いたあの岩場も、もう通れないと聞くと淋しい気がします。「あの岬を越えるともう地蔵岩」と思いつつ(自分をだましつつ)歩いていくと、また次の入り江があって……というのを何度繰り返したことか。暗闇にぼんやり浮かんだ地蔵岩は忘れられません。

 毎年行っていらっしゃるということは北海道の方でしょうか? 東京からだとそう簡単には行かれないけれど、絶対もう1度行ってみたいです。

投稿: Tompei | 2005/02/22 21:30

わ~い。コメントありがとうございます☆
岩場は、果てしなく長く続く道、に思えていたのは昨日のことのようです。
林道コースの風景の変わらぬなかを歩くのは、それより心理的にしんどいような・・・。
けれど到着したときの嬉しさは、やっぱりいいものだな~と思います。
ときどき「島を愛す同好会」というHPを見ています。お花見が今月あるそうで・・・。
東京よりもずっと遠く離れたところに住んでいますが、時間とお金とをやりくりして島に向かうのが好きなんです。
今でもときどき鈍行で行ったりするんですよ~☆

投稿: にゃつ | 2005/03/02 17:04

>にゃつさん

 こんばんは。

 遠方より毎年、礼文島に渡っているとは、余程あの島の魅力に  はまっているんですね。

 「島を愛す同好会」のサイト、ちらっとのぞいてみました。おお、桃岩ユース! 私たちが行った時は確か、桃岩ユースは満室で予約が取れなくて、民宿に泊まったんです。翌年、桃岩ユースを利用した友人からいろいろ話を聞きました。

投稿: Tompei | 2005/03/02 19:40

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