台風のアジア名
今年は台風の当たり年のようで、15号が各地に被害をもたらしたばかりなのに、次の16号、17号が日本に接近しています。
ところで、この台風、16号には「CHABA(チャバ)」、17号には「AERE(アイレー)」というアジア名がついていることをご存じでしたか? 気象庁のサイトやYahooの台風情報を見ると、このアジア名が併記されていて、気になったので調べてみました。
あらま、びっくり……アジア名は2000年から使われているとのこと。去年まではちっとも気づきませんでした。「台風委員会」の加盟メンバーであるアジア各国(アメリカを含む)が提出した呼び名140個をリストアップして、発生した台風に順次命名するそうです。141個目はまたリストの最初に戻り、同じ名前を使うことになります。
ちなみに、「CHABA(チャバ)」はタイ提出で「ハイビスカス」を、「AERE(アイレー)」はアメリカ提出で「嵐」を意味しています。日本が提出したのは星座の名前で、次回はあと6個先の「TOKAGE(トカゲ)」です。もし今年23号まで台風が発生したら、それが「トカゲ」になります。
頭文字が年毎にABC順になっているハリケーンの名前よりわかりにくいのが難ですが、国際色豊かな名前は台風にふさわしいかもしれません。いずれにしても、各国に大きな被害を引き起こすような猛烈な台風が生まれて、名前が歴史に残ることのないように願うばかりです。
【追記】アジア名以外の名前
日本国内では、台風○○号という呼び方が一般的で、正式にはその年の西暦の下2桁と、その年に発生した順番を組み合わせて、4桁の台風番号(例:2004年の台風5号→0405号)を使用しています。
とくに大きな災害をもたらした台風には、特別な名前を付けることもあります。例:「伊勢湾台風」「室戸台風」「洞爺丸台風」など。
また、第二次大戦後の米軍統治期には、アメリカ式にABC順の名前をつけていたこともありました。例:「ジェーン台風」「カスリーン(キャサリン)台風」など。当初は女性の名前だけを使用していましたが、その後、男性の名前も使われるようになりました。
関連記事:「2004年日本に上陸した台風」
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コメント
そうなんですよね。アジア名が使われていますよね。
今、子供の夏休みの宿題で、気象観測をテーマに、特に台風を重点的に研究していて、とても詳しくなりましたよ。
子供は毎日天気図を描いていますが、今年は、例年に比べて台風が非常に多く、被害が大きいのには困ったものですが、子供の研究にはとても役立っています。
夏休みももう少し、そろそろまとめなければ。(^^♪
投稿: (^o^)丿mee | 2004/08/22 13:19
こんにちは、涼 です。
これまでも特に大きな台風の場合はなまえを付けられていたと思うのですが(伊勢湾台風とか)、現在はそれはなくなっているのでしょうか。
女性の名前が付いていたのはご存じですか?
投稿: 涼 | 2004/08/22 14:21
meeさん、涼さん、さっそくのコメント、ありがとうございます。
>meeさん
子どもさんと一緒に知識を増やせるのはいいですね(^^)。夏休みも残すところ10日になり、そろそろ焦り始める頃かしら? 思えば、遠い昔、夏休みの終わりには毎年、修羅場を演じておりました(^^ゞ。
>涼さん
涼さんにコメントをいただいたので、また調べてきました(^^)。せっかくだから、記事に追記の形で加えました。
特別な名前を付けるのをやめたとはどこにも書いてないけれど、伊勢湾台風(死者・行方不明者5000人以上)などに匹敵するような台風がその後ないとも言えるのではないでしょうか? それだけ台風被害の予防対策が進んできたのでは? 被害をゼロにすることができないのは残念ですが。
投稿: Tompei | 2004/08/22 16:54