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2004/09/16

『幻夜』(東野圭吾)

幻夜
幻夜(文庫)

 2段組500ページ以上の長さが気にならずに、あっという間に読了しました。テンポのよさ、ストーリー展開の面白さはさすが東野作品です。

 関西大震災直後の混乱の中、亡き父親の借金返済を迫る叔父を殴り殺した水原俊也は、まさにその時、新海美冬と出会う。俊也と美冬はその後、東京に出て、新たな人生を歩み出すが、美貌と才能に溢れた"謎の女性"美冬のまわりではさまざまな事件が起こり、やがて……という内容。

 この『幻夜』は、2002年に発表された『白夜行』の続編とも言われています。確かに、美冬は『白夜行』のヒロイン雪穂とだぶる気はしますが、残念ながら『白夜行』の細部まで覚えていないため、この点について深く語ることができません。この機会に『白夜行』を再読してみたいと思います。
 

彼女(注:美冬のこと)はなぜあそこまでやるのか。何が彼女を動かすのか。あくまでも冷徹に、計算高く、そして残酷に。

 この謎は『幻夜』を読んだだけではわからず、もどかしさが残ります。そこに想像の余地を残したのは作者の計算かと思いますが、やはり美冬の過去を知りたい! その後も知りたい! ラストも、ドラマなら「次回につづく」というテロップが出そうな感じさえして、続編を期待してしまいます。

追記(2004年9月26日)
『白夜行』再読の感想:こちら

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コメント

美冬=雪穂は前提かのような捉え方をされてる読者が多いようですが、
私は別人と感じましたし、
同一にしろ、少なくとも、読者に迷わす意図があると思いました。

未だ謎が多いので、第三部がありそうな気配です。

投稿: 麓絵里 | 2005/11/22 23:53

>麓絵里さん

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 美冬=雪穂かどうかを含めて、謎が多いですよね。謎ときと結末を第三部で読みたいものです。

 そういえば、来年、『白夜行』がドラマ化されますね。どんなふうになるか、期待と不安が半々です。

投稿: Tompei | 2005/11/23 14:07

はじめまして。
ぶんぶんさん経由で来ました。

「白夜行」がなかなか手に入らず、
こちらで「幻夜」を知り、図書館で予約したら
スムーズに手に入り、読み終わったところです。

私も続編が知りたい。
あれだけじゃ、納得いかない!
と思ってしまいました。

ベルバラをリアルタイムで読んでいた世代ですか?
私も同世代です。(^_^;)
友人はオスカルに花をと、某編集者にバラの花を届けに、
私を拉致して行きました。(爆)

他の記事も読ませて頂きますね。
また遊びに来ます。

投稿: 陶片木 | 2006/02/10 15:14

>陶片木さん

 はじめまして。ようこそいらっしゃいました(^^)。お名前はよく拝見しているので、何だか初対面(?)という気がしません。

 『白夜行』はドラマでお知りになったのかしら? あのドラマ、原作とは趣きが違うものの、よくできているので原作本も大人気のようですね。『幻夜』のその後の小説がいつか出ることを期待しましょう。

>ベルバラをリアルタイムで読んでいた世代ですか?
>私も同世代です。(^_^;)

 おお、それはそれは! 改めて調べたら、連載が始まったのは1972年……私、思春期まっただなかでした(^^ゞ。

 これからもよろしくお願いします。

投稿: Tompei | 2006/02/10 22:11

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「白夜行」の続編とも言われている「幻夜」を読んだ。 阪神大震災で衝動的に殺人を犯してしまった雅也。そしてその殺人を目撃した美冬。美冬は雅也をあやつり、企業家としてのしあがっていく。 美冬の正体とは? 「白夜行」... [続きを読む]

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