南沙織の歌
ぶんぶんさんのブログで南沙織の『哀愁のページ』についての記事を読んで、なつかしく思い出しました。「♪秋の風が吹いて舟をたたむ頃…」ちょうど今の季節にぴったりの歌……大好きな曲のひとつです。英語の語りかけで始まるこの歌、ヒットした当時はこの英文を必死に覚えたものです。
天地真理、小柳ルミ子、南沙織を三人娘と呼んだ時代がありました。国民的アイドルだった天地真理、『瀬戸の花嫁』が大ヒットした小柳ルミ子に比べると、南沙織はインパクトこそなかったけれど、爽やかな歌声で人気を集めていました。玄人筋にも人気が高く、あの吉田拓郎が『シンシア』(注:彼女の愛称)という歌まで作ったほど。
南沙織の歌は今でも通用するようないい曲ばかりですが、その中から1曲選ぶとすると、『ひとかけらの純情』でしょうか。彼女の曲の中ではそれ程ヒットしたほうではありませんが、何故か印象に残っています。「♪いつも雨降りなの 二人して待ち合わすとき…」という出だしと、「♪あの恋のはじめの日を誰かここに連れてきて…」という切ないサビの部分のコントラストがいいのです。
次点は『潮風のメロディ』。小麦色の肌に黒髪をなびかせて歌う姿が浮かんできます。森高千里がカバーした『17才』ももちろんいいけれど、私はこっちのほうが好き。
写真家の篠山紀信と結婚して引退した沙織さんですが、ここ数年、宝塚劇場で何度かお見かけしました。あいかわらず美しく、可憐なイメージは昔のまま。同じ舞台を観て、胸をときめかせているかと思うと、とても不思議な気持ちになりました。
【追記】(2004年10月6日)
その後、『哀しい妖精』という歌があったことを思い出しました。「いくつの手紙出せばあなたに逢えるかしら……」で始まる曲。これも大好きです。
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コメント
Tompeiさん、こんにちは^^
記事のご紹介ありがとうございます。
実物とお会いしたことがあるのですね。羨ましい~。
昔のイメージのままだと嬉しいですよね。
三人娘の中でも他の2人はちょっとイメージが変わられましたものね。
変わらないでいるということは大変な努力が必要ですよね。
現在がとてもお幸せなのでしょうね。
投稿: ぶんぶん | 2004/09/27 11:44
>ぶんぶんさん
さっそくいらしていただき、ありがとうございます(^^)。
>三人娘の中でも他の2人はちょっとイメージが変わられましたものね。
「ちょっと」というか、「かなり」「ひどく」ですね(^^;)。2人の元ファンはどう感じているのでしょう? "白雪姫"のその後を見ると、何だか悲しくなります。ま、本人が幸せなら、それが一番ですけどね。
投稿: Tompei | 2004/09/27 13:43
こんにちは。
コメントに書こうと思ったんですが
あれこれ長々と語ってしまいそうだったので(笑)
記事にしてトラックバックさせていただきましたー。
今でも彼女の曲は良く口ずさみます。
「ひとかけらの純情」も懐かしいです(^^)
投稿: マージ | 2004/09/28 01:47
私も30数年来の南沙織様のファンです。シンシアが真琴つばささんの大ファンということでエンド検索をかけてネットサーフィンしていたところこちらのBBSにたどり着きました。
ひとつお知らせさせてください。
実は今ソニーのオーダーメイドファクトリーという企画で南沙織をはじめいくつかの新タイトルがリクエストを募っています。目標リクエスト数に達すると当時の名盤を復刻させてくれるという企画です。
最近新たに2タイトルが追加になりました。「SAORI ON STAGE」と「Hellow Cynthia!」というアルバムです。いづれも1977年にリリースされたもので比較的後期(引退の1年前)の作品だけにCynthiaの充実した歌唱が楽しめます。とくにライブでの日本人離れしたリズム感と卓越したポップ感覚、なにより聞くものの琴線に触れる歌唱はちょっと他を寄せ付けません。これってファンの欲目でしょうか?
ぜひとも復刻させたく厚かましくもカキコミさせていただきました。お知り合いのファンの方にもご案内頂けたら幸いです。
詳しくは下記URLでご確認ください。
http://www.sonymusicshop.jp/ordermf/index.html
投稿: Shigeru | 2004/10/08 23:07
>Shigeruさん
はじめまして。コメントありがとうございました。
「南沙織&真琴つばさ」で検索していらしてくださったのでしょうか? とっても嬉しいです(^^)。そう、宝塚で沙織さんをお見かけしたのは、いずれも真琴さんの公演でした! 私と同じく、真琴さんのファンなんだろうと思って、嬉しく思いました。
復刻版のサイトに行ってみました。こんなシステムがあるんですね! 復刻版CDはファンなら何としても手に入れたいですよね。もう一息なので、ぜひ復刻できますように!
投稿: Tompei | 2004/10/08 23:39
もっと多くのファンに知ってもらいたくて書き込みさせて頂きました。お知らせできて良かったです!
応援有り難うございます。
シンシアは真琴さんが止めてからも宝塚歌劇には熱心だそうです。
別のサイトで真琴さんにからむシンシアとご主人の篠山紀信さんの
微笑ましいカキコミを見つけました。(笑)下のほうです。
http://hanabiinwinter.hp.infoseek.co.jp/kako127.html
投稿: Shigeru | 2004/10/09 02:15
>Shigeruさん
ご紹介のページに行ってきました(^^)。
篠山紀信さんは宝塚の劇団誌の表紙を撮影されているので、それがきっかけで沙織さんも宝塚を観るようになったんでしょうね。大勢のタカラジェンヌから真琴さんに目をつけるなんて、お目が高い(^^)。好みが同じで嬉しいです!
投稿: Tompei | 2004/10/09 18:34
ご案内させて頂きました南沙織のアルバム「Hello!Cynthia」と
「SAORI ON STAGE」はお蔭様で規定のリクエスト数をクリアーして第2ステージの予約注文の段階まですすんでおります。ご支援いただきました皆様には御礼申し上げます。
次は第2ステージですが、予約注文受付期間は12月12日までとのことでそれまでに規定の予約数に達することができれば復刻させることができます。
この後期の2枚はアイドルというよりは純粋にCynthiaの音楽の世界が堪能できるアルバムだと思います。ぜひ聴いてみてください。http://www.sonymusicshop.jp/ordermf/index.html
今年6月でCynthiaも結婚25年(銀婚式)を迎えられました。いつまでも元気でお幸せに過ごして頂きたいものです。
投稿: Shigeru | 2004/11/20 16:00
>Shigeruさん
こんばんは。
第2ステージまで進んでいるとのご報告、ありがとうございます。よかったですね! 復刻までもう一息……実現するように祈っています。
投稿: Tompei | 2004/11/20 23:23
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=DYCL-3
長かったけれどようやく悲願がかないました。
ありがとうございました1
投稿: Shigeru | 2005/01/11 00:30
>Shigeruさん
こんにちは。
復刻決定、おめでとうございます!v(^^) Shigeruさんをはじめ、ファンの皆さんの悲願がかなって何よりです。すでに「sold out」ということで、沙織さんの歌を今でもたくさんの人が愛していることがわかりますね。
ご報告ありがとうございました。
投稿: Tompei | 2005/01/11 07:41
ひょんなことから、20年ぶりの南沙織マイブームになってます。
彼女ほどの可憐さをほかに知りません。
一番のお気に入りは『潮風のメロディー』。名曲だと思います。
ほとんどの曲は、伴奏のアレンジまで詳細に記憶してます。特に初期は。
デビュー当時、「歌唱力がない」なんていわれましたが、洋楽風ガールポップの歌唱法に耳が慣れていない時代ゆえ誤解。
伸びやかで澄んだ中音域から高音域の声と自然なリズム感…。自然体で無理のない歌声は、他の誰よりも同世代の感性をよく表現していました。
小賢しい小手先のテクニックより、その素直な表現力こそが洋楽風ガールポップの生命線。未だこの領域に達する歌い手はあまりいないと思います。
声量と精密な音程、あるいは細かな発声コントロールばかりが歌唱力、表現力ではありませんからね。
それがわからないと、シンシアや松田聖子の天分を理解できません。
ちなみに、大正生まれの亡くなった母は当初、純和風の小柳ルミ子がお気に入りでしたが、後にポップに慣れてくると、「南沙織は下手だと思ってたけど、よく聴いてみると凄く上手だね」と言っていました。
ビートルズが出てきた時などもそうだったと思います。聴き慣れないものは理解されるまで時間がかかるのだと。
それにしても、アンソロジーを買いそびれてしまったのは深くでした。
投稿: Dark Horse | 2005/01/16 04:00
>Dark Horseさん
はじめまして。ご丁寧なコメントありがとうございます。
『潮風のメロディー』がお気に入りとのこと……いい歌ですよね!
確かに、親の世代は、「いい声で声量がある」ことがうまい歌手の第一条件と考えていましたね。あの時代はまだまだ、そういう考えの人が多かったように思います。
そこに、沖縄出身の南沙織さんがアメリカンポップス風の歌唱で登場したのが、とても新鮮でした。あれから30年ほど経った今もなお、多くの人に愛され続けているのを知って、彼女の素晴らしさを再認識しています。
投稿: Tompei | 2005/01/16 13:23
シンシアのファンサイトで昨日彼女が宝塚を観劇されたとの書き込みがありました。やはり真琴さんなきあとも宝塚にはご熱心なようですね。
http://239.teacup.com/u3/bbs2
彼女が宝塚のステージに胸躍らせたように私はここで紹介させてもらったOMFで2月に手に入れたアルバム「SAORI ON STAGE」で彼女のライブを堪能してます。シンシアのライブパフォーマンスはやっぱ違います。Dark Horseさんも書かれているように独特のリズム感とその表現力まさに圧倒的という感じです!でも生のステージは2度とお目にかかれないんでしょうね。
投稿: Shigeru | 2005/02/28 22:30
>Shigeruさん
こんばんは。
実は私、昨日の夜の部を観たのですが、「篠山さんが昼の部をご観劇だった」という話を聞いて、きっと奥様の沙織さんもご一緒だったんだな、と思っていました。同じ回でなくて残念でした(^^ゞ。
宝塚の楽しみを知ってしまうと、ごひいきがやめてもなかなか足を洗えないんですよ。私も真琴さんの時代ほど盛り上がっていませんが、それなりに観続けています。
待望のアルバムを入手できてよかったですね。おおいにお楽しみください!
投稿: Tompei | 2005/02/28 23:00
ご無沙汰です。
>Tompei さま
>「SAORI ON STAGE」で彼女のライブを堪能してます。
私も、これにはまっています。
今、毎日のように仕事で長距離移動。その間ずっと聴いています。
>シンシアのライブパフォーマンスはやっぱ違います。Dark Horseさんも書かれているように独特のリズム感とその表現力まさに圧倒的という感じです!
これは、本当に凄いと思いました。
スタジオ盤でも感じてはいましたが、ライブパフォーマンスでは、単なるテンポキープなんて次元じゃないですね。
言葉や発声、発音にまつわる抑揚なんかも含めて、とうてい日本人とは思えないようなグルーヴ感に満ち溢れています。
私は、今もバンドでギター、ベースを弾いていますが、特にベースを担当しはじめてからわかったグルーヴを、1970年代にいともたやすく自然体にできてしまっていますね。
シンシアは、旧世代には理解できなかったでしょうが、天才歌姫だったんだとつくづく思っています。
ところどころ、興奮か緊張による感情の高まりなのか、声が上ずって音を外しているところもあるけど、そんなことはどうでもいいほど素晴らしい。
そういえば、LP『純潔/ともだち』をジャズ/クラシック/プログレシブロック/ブルースファンの知人に貸したら、「南沙織はいい!! 他のアイドルとはぜんぜん違う。古くない。今でも通用する。洋楽カバーも素晴らしい」と大絶賛していました。
>生のステージは2度とお目にかかれないんでしょうね。
これは寂しいですね。
特に、MCの可愛らしさ、清楚さったら比較の対象がないほど。
「あの子はアイドル」っておどけたような声、ラストの「バイバイ」…。
泣けてきます。
今、こんな作りのない自然体なタレント、歌い手はいないんじゃないかな?
歌も含め、ライブ音源は、今、そこに彼女がいるような錯覚に陥ります。
自分も、中1~浪人中の気持ちに戻ってしまいますね。
投稿: Dark Horse | 2005/03/18 06:30
>Dark Horseさん
おはようございます。
南沙織さんの歌への熱い思いが溢れるコメント、ありがとうございます。Dark HorseさんやShigeruさんのように、今もなお沙織さんの歌を愛している方が大勢いらっしゃることが、彼女の稀なる才能を物語っていると思います。同性から見ても爽やかで素敵な女性で、歌声も大好きです。
私は時おり、ヒデキの昔のヒット曲が入ったCDをかけて楽しんでいますが、何だかライブのCDも欲しくなってしまいました(^^ゞ。
投稿: Tompei | 2005/03/18 08:34
Tompeiさん、南沙織のことを少し書きます。実は私も「3人娘」のアイドル時代から彼女のことは大好きで当時のドーナツ版のシングルレコードはほとんどもっていましたし、声の出るウイッスパーカード(ソノシートにサインがついててアイドルのおしゃべりが入ってる)をよくプレーヤー(時代が古いですね。)でかけては彼女とおしゃべりしているつもりになって楽しんでおりました。今更言うまでもないですが彼女の歌は抜群にうまくて生のステージを一度見に行ったことがあるのですが(確か彼女が20歳くらいの時)すごく迫力がありました。3部構成になっていて自分のヒット曲やフォークソング、アメリカンミュージックと唄いづくしでした。天才的な歌い手とは彼女のことを言うのですね。聞いたところでは歌のレッスンはレコーデイングの当日だけとか。英語が母国語なので日本語に変な癖がつかないようにという筒見先生のご配慮だったとか。
彼女の歌はどれも好きですが、ファイナルステージのCDに入っていた「グッバイガール」がいいですね。
投稿: みかん | 2006/06/27 15:16
>みかんさん
みかんさんは南沙織ファンだったんですね。
ウィスパーカード、知っていますとも!(^^) ヒデキのを持っていました。おもちゃのようなシロモノだけど、ちゃんと声が出るんですよね。今も実家の押入れのどこかに眠っているはずです。
つい先日、カーラジオで「17才」が流れて、夫と一緒に歌いました(^^ゞ。シンシアは夏のイメージですね。
投稿: Tompei | 2006/06/27 21:03