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2004/09/30

『逆引き頭引き日本語辞典』

究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例 (講談社プラスアルファ文庫)
究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例 (講談社プラスアルファ文庫)

 文章を書く時、ぴたりとはまる言葉が思い浮かばないことがあります。そんな時に重宝しているのが、『逆引き頭引き日本語辞典』(講談社+α文庫版)。このブログの記事を書く時も、これと『広辞苑』(電子辞書)にはいつもお世話になっています。

 例えば、何かの対象に対して「好奇心」を感じたことを表現したい場合、「好奇心」という言葉を引くと、「好奇心」という名詞に格助詞「を」をつけた場合に対応する動詞が50音順に並んでいます。

 煽り立てる。あらわす。抱く。動かす。起こす。抑えきれない。覚える。かき立てる。隠す。駆り立てる。くすぐる。刺激する。そそる。……(以下略)
この中から一番ぴたりとくる言葉を選んだり、同じ表現を避けて違う言葉で表したりするのです。

 反対に、動詞で引くと、その動詞に「を」をつけて対応する名詞が出てきます。例えば、「覚える」の場合は次のとおり。

 哀愁。愛着。味。焦り。安堵。威圧感。怒り。意義。息苦しさ。居心地の悪さ。痛ましさ。痛み。畏怖。いら立ち。違和感。……(以下略)
 「を」を使う場合に限られるので、限界はあるけれど、かなり役に立つことは確かです。目的なしに見ているだけでも、「こんな使い方があるんだ」と目から鱗が落ちることが多々あり、なかなか楽しめます。

 また、うろ覚えの言葉は『広辞苑』で確認するようにしているほか、「こんな表現をしたいのに、どうしても言葉が浮かばない」場合は、『角川類語新辞典』を引っ張り出すこともあります。この3つが私が文章を書く時の三種の神器と言えそうです。

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