徳のある人になる
また一つ年を重ねて、何気なく、以前読んだ曽野綾子の『中年以後』という文庫を手に取りました。あからさまなタイトルですが、曽野さんが真摯に人生や老いについて語ったエッセイで、心にずしりとこたえる箴言が満載です。その終章にこう書いてあります。
しかし中年以後に、一番大切なものは何かと言ったら、それは「徳のある人になること」だろう。中年以後、外見は衰えるばかりである。(中略)その時に、不思議な輝きを増すのが、徳だけなのである。
徳こそは人間を完全に生かす力になる。
曽野さんによれば、徳とは、人間という機能のハードの部分ではなくソフトの部分であり、自分を律し、人のことを十分に考え、奉仕貢献することだそうです。
これからは、ガタが来始めたハードのメンテナンスをしっかり行いつつ、ソフトの充実を図らなくてはいけませんね。と言いつつ、往生際の悪い私はまだまだ無駄な抵抗をたくさんしそう(^^;)……悟りの境地は遥かかなたです。まずは、この1年も元気で前向きに過ごしたいと思います。
| 固定リンク
コメント
こんばんは、
∥悟りの境地は遥かかなたです。
まだまだ大丈夫ですよ (^_^)
往生際の悪い先輩より (-_-;)
投稿: 涼 | 2004/10/18 19:53
Tompeyさん、改めてお誕生日おめでとうございます♪
曽野綾子さんの「徳こそは人間を完全に生かす力になる」と
いう言葉、なるほど~と思いました。
「中年以後」という本、読んだことがないのですが、
読んでみたくなりました。どこの出版社から出てますでしょうか?
投稿: ぶんぶん | 2004/10/18 20:18
涼さん、ぶんぶんさん、こんばんは!
>涼さん
往生際悪く、じたばたするのが人間らしいかもしれませんね。先輩について行きます(^^)。
>ぶんぶんさん
さっそくいらしてくださって、どうもありがとう! 記念日の夜、いかがお過ごしですか?(^^)
『中年以後』は、光文社の「知恵の森文庫」です。文庫になる前に単行本で出ているようです。
投稿: Tompei | 2004/10/18 22:49
ぶんぶんさん、誕生日おめでとうございます。かの孔子は四十にして惑わず。と論語の中で説いたのですが、五十で死ぬ時代の四十なので、今なら人生80年の今なら60過ぎですかね。で、まだまだ惑うので それが自分のHNの由来なんです。平均寿命の半分を過ぎていなければ、まだ中年の仲間入り自体も拒否しててもいいんじゃないですか(笑)?
投稿: 惑 | 2004/10/19 00:51
Tompeiさん,こんばんは~(^^)。
お久しぶりです。いつぞや,「冬ソナ」のユジンの件でトラックバックを頂いたことのある,えるです。
お誕生日おめでとうございます~!
わたしも19日が誕生日なので,親近感がわきまして,思わずコメントをさせて頂いております。
わたしも「徳」のある人間になりたいなあとつねづね思っていますが,ほど遠い道のりです。人のために役立つような仕事や生き方をしている人たちを見るにつけ,なぜ自分とこんなに違う人たちがいるんだろう・・と感銘を受けたりしています。
職場には周りに自分より年上の人たちも年下の人たちもいろいろなのですが,人間何歳だろうがどういう外見だろうが,ほんとに人間ハードではなく,ソフトだなあと思います。
投稿: える | 2004/10/19 01:11
惑さん、えるさん、お祝いのお言葉、ありがとうございます。
>惑さん
40が不惑で、50は何だっけ?と調べてみたら、「知命:天命を知る」でした。ますます遠ざかっていく感じです(^^;)。惑いながら、わくわくしながら、人生を楽しみつつ、+αを探っていきたいと思います。
>えるさん
お誕生日おめでとうございます(^^)。素敵な1日になりますように!
徳のある人間になりたいと思い続けるだけでも、たいしたことだと思います。意識するのとしないのとでは大違い。私もそう心がけたいです。
Mybloglistに登録させていただきました。これからもよろしくお願いいたします。
投稿: Tompei | 2004/10/19 08:24
Tompeiさん,こんばんは~。
リンクして頂き,どうもありがとうございます~!
こちらからも早速リンクさせて頂きました(^^)/。今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
投稿: える | 2004/10/19 19:02