地下鉄のお話
ニューヨークの地下鉄が10月27日に100周年を迎えて、同日、記念式典が行なわれたそうです。ブルームバーグ市長が式典出席後、1917年型車両を運転して、市民を驚かせたとか。ニューヨーク市地下鉄は1904年の開通当時、15キロほどの区間でしたが、現在は26路線、468駅、全長約370キロ(世界2位)まで拡大しています。
世界最初の地下鉄は、1863年にロンドンで誕生しました。ロンドンの地下鉄は、今でも世界一の距離(約410キロ)を誇っています。ちなみに、アメリカ初の地下鉄は、ニューヨークより7年早くボストンで開業しています。
そして日本では、1927年(昭和2年)、東京の上野-浅草間2.2キロで開通したのが始まりです。これがやがて、現在の銀座線になります。昭和が幕開けてすぐ、地下鉄が走っていたのは画期的な気がします。いやいや、それを言ったら、後の新選組の面々が上洛した文久3年(1863年)に、もう地下鉄が走っていたイギリスのすごさがわかるというものです。
東京の地下鉄は現在、都営地下鉄4路線106駅109キロ、東京メトロ8路線168駅183キロで、合計の距離は290キロを超え、ロンドン、ニューヨーク、モスクワに次いで世界4位です。
地下鉄は今や、東京の地下を網の目のように走っていて、都民でも地下鉄路線図がないと不便を感じるようになりました。PCで路線を検索すると、思いがけない経路が出てきて、「なるほど」と感心することもよくあります。今年4月からは、全274駅をアルファベットと数字で記号化して、よりわかりやすい地下鉄を目指しているようです。外国の方には、少しはわかりやすくなったのでしょうか?
資料:「地下鉄博物館」他
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