第九合唱の指揮者練習
9月から始まった第九の練習も11月から週2回になり、本番まで3週間を切りました。昨夜は第1回目の指揮者練習で、本番の指揮をしてくださる都響の主席指揮者の小泉先生がいらっしゃいました。
私が第九の合唱に参加するのは今年で3度目ですが、毎年初めて指揮者を迎える時(毎年指揮者が変わる)には、練習会場に緊張した空気がみなぎります。みんなのテンションと集中力がふだんとは全然違う。当然、声もよく出ます。いつもは手を抜いているというわけではなく、指揮者の先生がわれわれの持てる力を引き出してくださる感じです。
指揮者の方々には独特の風格とカリスマ性があって、私のような素人でも「つたない歌ですが、指示に従って精一杯歌わせていただきます」という気持ちになるから不思議。そして、合唱(オーケストラも同様)はいつしかその指揮者の色に染まっていく……同じ曲なのに、テンポの取り方や表現の仕方が微妙に違うところが実に興味深いです。
小泉先生いわく、「ふだん第九とは関係ない生活をしていて、舞台に立ったときだけちゃんと歌おうなんて甘い。第九はそんなになまやさしい歌じゃない」とのこと。単純な私は今日、気がつくと鼻歌で第九を歌っている自分に苦笑することしきりでした。
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