算数の教科書(英語版)
昨日の読売新聞によれば、全ページが英語で書かれた算数の教科書が来春、出版されるそうです。教科書としてではなく一般図書として、来年3月までには書店に並ぶ予定。国語の授業以外は英語を使って授業を展開する「イマージョン(immersion)」という教育法を取り入れている小学校と、小学校の段階から英語教育に取り組んでいる英語教育特区(現在40の自治体)の需要を狙っているようです。
掲載されていた写真によると、こんな感じです。
Addition and subtraction
1, I spent 30 yen for candy 40 yen for chewing gum.
How much in all?
2, Let's calculate 50+50.
3, I had 90 sheets of coloured paper and used 40 sheets.
How many sheets are left?
4, Let's calculate 170-80.
過去形が使われているので、中学2年くらいで習う英語のレベルですね。この英語を算数とともに覚えられたら(少なくとも英文の意味をつかめるようになったら)、それは一石二鳥で素晴らしいけれど、そんなことできるのかしら? 子どもの柔らかい頭の中には、足し算引き算の概念と英文がスムーズに入っていけるの?
英語の習得にあたって、英語そのものだけを勉強するのではなく、英語を使って何かをするのは効果があると思うものの、いきなり英語で算数を勉強するのはかなりの冒険に思えます。子どもの側にある程度の英語の素地があること、教師は完璧なバイリンガルであることが最低必要条件でしょうか。一部の私立校はともかく、公立校に普及するまでにはまだまだ厚い壁がありそうです。
それにしても、いったいどうしたら、日本人の英語力がレベルアップするんでしょうね。英語教育の改善は必要に違いないけれど、どう改善したら、効率よく英語を習得できるようになるのか、悩ましい問題です。いやいや、いくら教育方法が改善されても、どこかの段階で必死に勉強しないとやはりまともには身につかないものだと思います(自戒をこめて)。
来年、この教科書が出たら、買ってみようと思います。
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コメント
こんにちは、
∥どこかの段階で必死に勉強しないとやはりまともには身につかないものだと思います
そうなんですよね、英語に限らず……
他人様に厳しい 涼 としては、なんで何年もレッスンに通ってちっとも上達せーへんねん と言いたいのです(あ、これは日本語の勉強ですが…)
投稿: 涼 | 2004/12/15 15:15
>涼さん
こんばんは。
勉強とか習い事って、結局、本人のやる気しだいですよね。やる気にさせることが教育の一番大切なことかも?
投稿: Tompei | 2004/12/15 23:16
こんばんわ。Tompeiさん。
たまたまですが、私の英語力マスター方(とまではいきませんが。)について、本日ブログを書いてます。書き上げた後、葉桜日記を見に来て、似たようなトピックスでびっくりしました。私の持論は「度胸と演技力」です。
あくまで、持論です。
投稿: ayakokin | 2004/12/16 01:49
>ayakokinさん
おはようございます。
ayakokinさんの記事を読ませていただきました。そう、何といっても、「必要に迫られること」が外国語マスターの近道ですね。英語を使わないと仕事ができない、留学先で日本語を話せる人が誰もいない、大好きな外国スターの公式サイトを何としても読みたい……など、英語習得の先に何か別の目的がある時に身につきやすいと思います。英語はあくまでも手段なんですよね。
投稿: Tompei | 2004/12/16 07:45