京都検定
旅行記に続き、京都ネタをもうひとつ。「京都検定」(正式名称「京都・観光文化検定試験」)の第1回試験が、今週末12月12日に実施されることをテレビで知りました。これは京都商工会議所が主催・認定する検定試験で、京都に関すること全般を出題範囲にしたマークシート方式の試験です。
そのテレビ番組では、京都市内のタクシーの運転手さんたちが試験に備えて必死に勉強しているようすが流れていました。京都のタクシーの運転手さんは、お客を目的地に運ぶだけでなく、観光ガイドの役割も担っているので、この検定の有無が仕事にも影響しそうですね。もちろん、検定(=知識)がすべてではありませんが……。
京都検定に興味を持った私は、さっそくAmazonにてこの試験の「公式テキストブック」を取り寄せてみました。テキストの帯には、「3級の90%以上と2級の70%以上はこのテキストから出題されます。」と書いてあります。
中味を見て、びっくり! 歴史・史跡や神社・寺院をはじめ、しきたりや京ことば、地名に至るまで、詳細にわたってびっしり説明がされているではありませんか。教科書と参考書と旅行ガイドと百科辞典を足して割った感じ。京都百科として、とてもためになる本と言えそうです。
ただし、誤りがやたらに多い。正誤表が添付されているのですが、なんと74箇所も訂正されているのです! しっかり校正していれば、避けられたであろう誤りが多く、何ともお粗末な話です。この失態のせいで、検定の権威が下がらなければいいけれど。
受験申込者は予想を上回り、1万人に迫る勢いとか。仕事絡みではなくても、教養として京都についての知識を深めたいと思う人がたくさんいるということでしょうか。今回の試験は京都市内のみで行なわれますが、ゆくゆくは全国的な試験に発展させたいという目論見もあるようです。「京都検定」の今後のゆくえに注目したいと思います。
《リニューアル後のテキスト》
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