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2005/01/31

『破裂』(久坂部羊)

破裂 上 (1) (幻冬舎文庫 く 7-2)
破裂 上 (1) (幻冬舎文庫 く 7-2)
破裂 下 (2) (幻冬舎文庫 く 7-3)

 新聞広告につられて、ひさしぶりに小説を読みました。単行本の帯には「医者は、三人殺して初めて、一人前になる。」というセンセーショナルな文句や「これぞ、平成版『白い巨塔』」という絶賛の声が並んでいますが、実はこの小説のテーマになっているのは「人の生と死」をめぐるもっと根深く重い問題です。そのテーマをめぐる社会派小説として面白く読めました。

 阪都大学を舞台にした手術ミス事件、医療裁判、教授選……と、『白い巨塔』と重なるメインストーリー(「白い巨塔」のことも出てくる)に絡んでくるのが「高齢者問題」。厚生労働省の一人の官僚が「プロジェクト《天寿》」なる計画を考え出し、「PPP」(ぴんぴん元気でいて、死ぬときはポックリ逝く)を行政主導で進めようとします。

 著者は阪大出身の医師とのことで、病院の内情や医学知識について詳しく語りつつ、一見とんでもないプロジェクトにも現実味を持たせていて、ぐいぐい引き込まれました。が、人物描写やストーリー展開にやや甘いところがあるし、ミステリーとして読むには物足りない気がします。このあたりが本当に惜しい!

 結局、このプロジェクトは頓挫して終わるのですが、ナチスにも通じるこの発想を忌まわしく思いながら、100%否定できない自分に気づいて慄然とします。それどころか、年老いてこのプロジェクトの対象になったら、PPPのための手術を希望したいとさえ思ってしまうのです。

 話はそれますが、山田風太郎が『あと千回の晩餐』というエッセイ集の中で、「国立大往生院」なる老人集団安楽死施設について書いていたのを読んだことがあります。ご本人はブラックユーモアのつもりだったようですが、真剣にそれを望むお年寄りからの手紙が相次いだと言います。

 医学の進歩は病気を次々に克服し、平均寿命を延ばしている……それは望ましいことであるはずなのに、そうとばかりは言えない現状……いろいろ考えさせられます。

関連記事:
『廃用身』(久坂部羊) (2005年2月17日)


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2005/01/30

映画『オペラ座の怪人』

 昨日から公開になった『オペラ座の怪人』をさっそく見てきました。

 この映画は、ガストン・ルルーの原作をもとに作られたアンドリュー・ロイド=ウェーバーのミュージカルを映画化したもので、ロイド=ウェーバー本人がプロデュースしています。となれば、あのミュージカル(とくに、音楽!)が大好きな私としては、一刻も早く観たかったのです。

 (以下、若干のネタばれもあるので、ご注意のほど)

 何といっても、豪華絢爛なオペラ座を再現した映像は映画ならでは! とくに、あの音楽とともに、当時のオペラ座がよみがえるシーンは圧巻で、ぞくぞくするような興奮を覚えました(ちょっと『タイタニック』とダブりますが)。シャンデリアが落ちる例の場面も迫力満点。舞台や小説では決して味わえなかった感動です。ただし、地下のファントムの隠れ家については、舞台の幻想的なイメージのほうが好き……このあたりがファンの勝手なところですね。

 ストーリーはミュージカルを下敷きに、原作から新しい場面を追加したほか、この映画用の演出が加えられています。それがややわかりにくく(私だけ?)、ラストシーンで「そういうことか!」と納得したのですが、もう1度最初から観たい気分です。モノクロの映像の中の赤い薔薇が印象的でした。

 キャストは、ファントム(ジェラルド・バトラー)、クリスティーヌ(エミー・ロッサム)、ラウル(パトリック・ウィルソン)ともはまっていましたが、私のイメージどおりとは言えないところも……。ま、想像や妄想がふくらみすぎているので、誰がやってもそう感じてしまうのかもしれません。3人とも自分で歌っているのはすごい! 私の耳についている劇団四季のミュージカル式歌唱法とは違うのが新鮮でした。

 ミュージカルの『オペラ座の怪人』ファンには一見の価値ありです。映画を観ると、当然のようにまた舞台も観たくなりますね。タイミングよく、東京で『オペラ座の怪人』公演中というのが嬉しいやら憎たらしいやら(^^ゞ。それだけでなく、『キャッツ』『エビータ』など、ほかのロイド=ウェーバー作品にもそそられてしまう。ロイド=ウェーバーの音楽には何やら麻薬のような魅力があります。

関連記事:
 『オペラ座の怪人』と『ファントム』(舞台)
 『オペラ座の怪人』と『ファントム』(小説)
 『マンハッタンの怪人』(F・フォーサイス)

オペラ座の怪人 通常版
オペラ座の怪人 通常版


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2005/01/28

「とらふぐ亭」(銀座9丁目店)

 学生時代の友人たちと毎年恒例の「ふぐの集い」をやりました。忘年会や新年会は省略しても、この集いだけはここ数年欠かしたことがありません。「年に1度はふぐを食べたい」食いしん坊ばかりですから(私は今季2度目(^^))。

 今年は目先を変えて、初めてのお店にしてみました。「とらふぐ亭」の銀座9丁目店。「とらふぐ亭」は数年前にこのメンバーで新宿本店を利用したことがありますが、あれからどんどん拡大し、現在は都内有数のふぐチェーン店に成長しているようです。

 無料情報誌の割引券を利用すると、「泳ぎとらふぐコース」(てっちり、てっさ、唐揚げ)にひれ酒1杯が付いて5229円、という格安料金が魅力でした。焼き白子とひれ酒の注ぎ酒を追加しても、7000円でおつりがきたのには感激。

 お味も量も満足でした。てっちりを紙鍋でいただくのは初めての経験……「紙と竹かごを電磁調理器に乗せて、どうやって加熱するの?」と不思議でしたが、紙鍋の中に加熱板を入れるのがミソなんですね。このお店自慢の「ぴくぴく動くとらふぐ」を堪能しました。ただし、雑炊は蓋付きのお鍋のほうが美味しくできるような気がします。

 仲間うちや家族でふぐを楽しむにはもってこいのお店ではないでしょうか。そうそう、「銀座9丁目」という住所表示は存在しないんですよね。ストレートに「新橋店」と言えばいいものを、あえて「銀座9丁目店」と呼ぶのは何故かしら?

関連記事:ふぐ雑炊(2004年12月22日)

追記(2008年12月11日):
 いつからかわかりませんが、このお店は「銀座別館」という呼称に変わっています。あくまでも「銀座」にこだわっているらしい。

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2005/01/27

「お疲れ様です」

 企業に勤めている友人がぼやきます。「社内メールの出だしの文句がいつの間にか『お疲れ様です』に定着して、すごく違和感を感じる。私は疲れてない、あなたに労わられたくない、と思っちゃうのよ。メールだけでなく、電話でも『お疲れ様です』、社内ですれ違っても『お疲れ様です』なんだから、気持ち悪いったらありゃしない」。

 へぇ、そうなんだ……それは初耳。私は、"PC1人1台"時代になる前に退社してしまったので、ビジネスEメールの事情は知りません。その友人が言うには、「取引先などに『お世話になっております』って言うでしょ。社内ではその代わりに『お疲れ様です』を使うのよ」。

 彼女の話はさらに続きます。「例えば、課の人が外出先から電話をかけてきた場合に『お疲れ様です』って言うのは正しい使い方だと思う。でも、別の課の人からの電話に『お疲れ様です』と言うのはヘンじゃない?」

 うん、確かにヘンだ。そこで、「お疲れ様です」がこの会社に限らず、一般的に普及しているのか知りたくて、さっそく「ビジネスメール お疲れ様です」で検索をかけてみました。

 あら本当! ビジネスメールのマナーとして、「社内メールの場合、『○○さん、お疲れ様です』と簡単な挨拶を入れる」というのが複数見つかりました。今や「お疲れ様です」は、ビジネスメールの決まり文句として全国的に普及しているのでしょうか。

 「お世話になっております」だって、必ずしもお世話になっていなくても使うように、「お疲れ様です」も意味を深く考えることなく使っているんでしょうね。決まり文句とはそういうものかもしれません。プレEメール時代を知っている世代がいくら違和感を訴えても、言葉はこうして自然に変わっていくのでしょう。同世代でひとしきり嘆きあいました。

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2005/01/26

「人体の不思議展」

 前々から行きたいと思っていた「人体の不思議展」にようやく行くことができました。いったんはあきらめていたのに、会期延長に次ぐ延長で実現できたのです。

 そんなふうに興味があったにもかかわらず、実は、展示されている標本がすべて本物の人体であることは知りませんでした。この人体標本は「プラストミック標本」といい、献体された遺体に特殊な技術を施して作ったもので、ホルマリン漬けの従来の標本とは違い、匂いもなく弾力性に富み、直に触れて観察でき、常温で半永久的に保存できる画期的な標本です。

 その工程は、簡単に言えば、科学的な処置によって人体から水分と脂肪分を抜いて、樹脂を浸透させ固めたもの。人の骨格、筋肉、血管、神経、内臓などの標本はリアルでありながら、精巧な作り物のようでもあり、見ていると不思議な感覚になります。全身に張りめぐらされた毛細血管の標本の美しいこと……人体のしくみの神秘に目をみはり、生命に対する畏敬の念を覚えました

 平日の午後にもかかわらず、結構な人出で、老いも若きもみな、言葉少なに標本に見入っていました。興味本位の入場者にも、時間つぶしの入場者にも、何か深くて重いものを感じさせてくれる展示会ではないでしょうか。「本物の人体の標本を一般大衆に公開する」ことの是非もありそうですが、私は意義あることと考えます。献体された方に手を合わせたい気持ちになりました。

 この展示会は2月末まで、東京国際フォーラムで行なわれていますが、その国際フォーラムの地下に「相田みつを美術館」が移転していることを初めて知りました。体と心の両面から、人間について考えてみるのもいいかもしれませんね。

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2005/01/25

旧姓と今の姓

 私の旧姓は△、今の姓は▲、いずれも漢字で一字です。▲○○になってから早10年以上が経ちましたが、私のアイデンティティーはあくまでも△○○だと思っています。他人様より旧姓時代が長く愛着もあるし、△という苗字が気に入っているせいもあるけれど、もっと根本的なところで「私=△○○」と認識しています。

 別に▲が嫌とか、まして▲家の人々とうまくいっていないとか、そういうことではなくて、自分の意識の問題です。▲○○になってから知り合った方々から「▲さん」と呼ばれる機会が次第に増えてきて、それはそれで嬉しく思いますが、昔からの知り合いから旧姓で呼ばれるのもまたいいものです。

 私の場合、旧姓が△一字で呼びやすかったため、友人からは愛称のように△と呼び捨てにされていました。だから、当然のように、今もそう呼ばれています。昔「△さん」と呼ばれていた人に突然、「▲さん」と言われると、自分への呼びかけではなく、夫のことを指しているのかといまだに勘違いする始末です。旧姓時代の知り合いは、そのまま旧姓で呼んでくれて大いに結構、と思っています。

 でも世の中には、結婚したら新しい姓で呼んでほしいという人も多いようです。なかには芸名まで変える人もいるくらいですから。そのあたりの気持ちが私にはよくわかりません。私は結婚を区切りに会社勤務をやめましたが、もし仕事を続けていたら、許されるなら社内では旧姓を使っていたはずです。社内外で通用していた苗字を変えるのは面倒なので。

 一方、強固に夫婦別姓を主張する人もいますね。私は別姓にしたいとまでは思いません。どっちつかずでいい加減なようですが……。要は、自分に合った方法を選択できるような柔軟な制度になればいいのではないでしょうか?

 △○○としての元々の自分に、▲○○としての歴史を織り込んでいくことによって、思いがけない配色や風合いを出せたらいいな、としみじみ思います。

 この記事は、Kakoさんの「苗字」という記事を読んで書きました。トラックバックをさせていただきます。

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2005/01/24

大河ドラマ『義経』

 わが家では、昨年の『新選組!』によって、日曜夜の大河ドラマ鑑賞の習慣が定着したので、引き続き『義経』も見ています。

 若いキャスト中心の青春活劇『新選組!』とは違って、『義経』はオーソドックスでいかにも「NHKの大河」という印象。平清盛の渡哲也、時子の松坂慶子、後白河法皇の平幹二朗などのベテラン勢がさすがの存在感で要所をしめ、重厚な雰囲気を漂わせています。

 そんな中、意外なほどはまっているのが、常盤御前の稲森いずみ。「モデル出身でスタイルがよくて美人で、トレンディドラマの常連」という認識しかありませんでしたが、いつの間にかいい女優さんになっていたんですね。お見逸れしました。しっとりして儚げでいながら、芯の強さを秘めた常盤を好演しています。何よりも美しい……夫は稲森さんの常盤にメロメロのようです。

 この常盤御前と、神木隆之介くんの義経の母子がまた実に絵になります。神木くんは可愛いし、上手ですね(『ハウル』のマルクルの声もうまかった)。この母子をもっと見ていたいのに、昨夜の放送では、義経は鞍馬に預けられて母と別れてしまうは、あっという間に成長して滝沢くんに代わってしまうは、少々残念に思いました。いえ、タッキー義経はまた楽しみなんですけれどね。

 この後、登場する弁慶の松平健、頼朝の中井貴一などと義経がどう関わるのかも興味深いです。今年は、新選組が活躍した幕末からさらに700年ほどさかのぼって、源平の戦いをしかと見届けようと思います。

 そういえば、昨年は、近藤局長の写真がない『新選組!』公式サイトでしたが、今年の『義経』の公式サイトにはタッキー義経がしばし登場します(注:トップページをしばらくそのままご覧ください)。ジャニーズ事務所もだいぶ譲歩したようですね。

NHK大河 義経 総集編
NHK大河 義経 総集編
NHK大河ドラマ 義経 完全版 第壱集
NHK大河ドラマ 義経 完全版 第弐集

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ひさびさのパーマ

 先日、数年ぶりにパーマをかけました。美容院で勧められて、何となくその気になったもので……。パーマをかけた自分にまだ馴染めなくて、鏡を見ると妙な気がしますが、たぶんそのうち慣れるでしょう。

 昨年の夏、格安美容院に関する記事を書いたところ、今でもコンスタントにアクセスがあり、美容院選びで悩んでいる人が多いことがうかがえます。実は、その後もその美容院に何度か行ったのですが、美容師さんによって技術にかなりバラつきがあって、次第に足が遠のいてしまいました。最初の担当者は気に入ったのだから、次回から指名すればよかったのですが、指名料(500円)をケチった(^^;)のと浮気心から、指名はしなかったのです。

 そんなわけで、また美容院ジプシーが始まりました。そして今回は、意を決して、カットで定評があるちょっと敷居の高い美容院にふらっと行ってみました。というのも、このところ、ヘアスタイルが決まらず、おまけに髪の毛は痛んでしまって、鏡を見るのがユウウツだったから。

 こういう美容院は、私のようなフツーのおばさんを寄せ付けないスノッブな雰囲気が漂っていて、本当は苦手なのだけど、今回はあえてそういうところに行ってみました。女性週刊誌を置いていないような美容院……居心地はよくないけれど、今の風を感じられるところ。

 そこの美容師さんにパーマを勧められて、パーマをかけてみたわけです。カラーリング(白髪染め)を欠かせないため、髪が痛むのでパーマはあきらめていましたが、「トリートメントパーマなら大丈夫」と言われて試してみる気になったのです。確かに、前回パーマをかけた時のようなゴワゴワ感はありません。いわゆる「おばさんヘアー」ではないことも好感度大。

 ただし、内職主婦の身で、継続的に美容院にそんなにお金がかけられるか、が今後の課題……かな。ううっ、美容院選びはやっぱり難しい!(^^;)

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2005/01/22

とっておきの遭遇話

 マージさんのブログで、あこがれの有名人と遭遇した話(「浮草の宿」)を読んで、遥か昔の出来事を思い出しました。あれは確か、大学時代の初めの頃……西城秀樹に熱を上げていて、寝ても覚めても「ヒデキ」一色だった頃のお話です。

 その日、私は母と弟と連れ立って(父はすでに他界)、六本木まで食事に出かけました。思えば、家族と六本木で食事をしたのは、あの時1回だけのような気がします。下町在住のわが家族が出かけるのはせいぜい銀座までだったのに、何故か、あの日に限って六本木まで足を延ばしました。

 そのついでに、弟の洋服を買うために、とあるお店に寄ったのです。おしゃれにはまったく無頓着で場違い度120%の弟を先頭に、気後れしつつ、流行の服が並んだ店内に足を踏み入れると……な、なんとびっくり、そこにヒデキがいたのです! マネージャーと服を物色中でした。

 「ヒ、ヒデキだ、ヒデキだ……」と、うわ言のように繰り返すだけの私。夢見る乙女だった私は、心臓をハクハクさせて舞い上がり、体は固まってその場に立ち尽くしました。近づくことなんて、まして話しかけることなんて、畏れ多くてとてもできません。コンサートでは黄色い声を上げていたのに、別人格が宿ったかのようでした。

 しかし……その時、母がしゃしゃり出た。「うちの娘、ヒデキさんの大ファンでファンクラブにも入っているんですよ……」と。母親強し、おばさん強し(^^;)。

 気のいいヒデキは買い物を中断し、「あ、それはありがとうございます」と笑顔で答えてくれました。さらにパワーアップした母に、「ほら、握手していただけば」と促されて、おずおずとヒデキに近づき、手を差し出す私。口から出たのはたった一言……「が、がんばってください」だけでした(^^;;;。ああ、何で、それしか言えないんだ?! 今もって悔やまれます。サインしてもらう物を持ち合わせてなかったのも残念!

 弟なんて、気安く「背が高いんですね」と言ったら、「それだけが取り柄です」と答えてくれて、ちゃんと会話が成り立っていたのに、私ったら本当につまらないヤツ。でも、それほど好きだったんですよ! これ以後、ヒデキへの思いがより深まったのは言うまでもありません。

 あらま、興奮して、いつになく長文になってしまいました(^^ゞ。あのときめきのひとときを思い出させてくれた、マージさんの記事にトラックバックをさせていただきます。

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2005/01/21

ブッシュ大統領の"Second Term"スタート

 アメリカのブッシュ大統領の2期目の就任式が日本時間の昨夜半、空前の厳戒態勢の中で行なわれました。

The survival of liberty in our land increasingly depends on the success of liberty in other lands. (わが国の自由の存続はますます、他国で自由が成功するかどうかにかかっている)
Our country has accepted obligations that are difficult to fulfill and would be dishonorable to abandon. (わが国は、遂行するのは難しく、断念してしまうのは不名誉な義務を引き受けた)
   あいかわらずのブッシュ節で、先行きが懸念されます。穏健派のパウエル国務長官は退任してしまったし……。アメリカはよくも悪くも世界を左右する超大国であることは確かなのだから、そのリーダーシップで世界を間違った方向に導いてほしくないと強く思います。

 ところで、アメリカのアニメーションサイト「JibJab」では、大統領選に引き続いて、新しいパロディアニメ『Second Term!』を公開しています。今朝の「ズームインSUPER」でも一部が紹介されていました。

 アニメを見ているだけでも笑えるのですが、肝心の英語がよく聞き取れなくて(英語力不足ゆえ)歯痒い思いです。イラクのお尋ね者トランプで遊ぶブッシュ、「ゲイの結婚反対」をアピールするブッシュ、ブッシュの再選に反対したハリウッドスターたちや再選を信じられない世界の首脳たち、水着姿でシラクやブレアらと仲良く肩を組むブッシュ、などなど短時間に盛り沢山の内容です。

 英語がわかる方にもっと詳しく説明をしていただけたら嬉しいです。そういえば、世界の首脳の中に小泉首相はいるのかしら? 今のところ確認できません。

【追記】2005年1月22日
 このアニメの英語の歌詞と日本語の訳詞を併記したブログを見つけたので、トラックバックをさせていただきます。

 歌詞全文がJibJabのサイトに出ていることをyoshiさんのブログで知りました。こちらからもトラックバックをさせていただきます。


 

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2005/01/20

童謡『チューリップ』

 チューリップの鉢植えをいただきました。淡い蜜柑色のチューリップがわが家に一足早く春を運んできてくれて、何となく幸せな気分です。デジカメで撮ってプロフィール写真に載せてみましたが、このブログも少し春めいた雰囲気になったでしょうか?

 チューリップを見ていると、知らず知らず「♪咲いた咲いた、チューリップの花が…」と口ずさんでしまいます。しかし、この歌、短いうえに1番しか知らず、あっという間に終わってしまう……そういえば、2番以下を聞いたことがありません。というわけで、さっそく調べてみました。

 ありましたよ、3番まで。ただし、1番の作詞は「近藤宮子」、2、3番は「教育音楽協会」となっています。つまり、想像するに、もともとは1番しかなかった歌に教育音楽協会(どんな団体か不明)が2、3番の歌詞をつけたものと思われます。

 さいた さいた
 チューリップの花が
 ならんだ ならんだ
 あか しろ きいろ
 どの花見ても
 きれいだな

 ゆれる ゆれる
 チューリップの花が
 風にゆれて
 にこにこ 笑う
 どの花見ても
 かわいいな

 風にゆれる
 チューリップの花に
 とぶよ とぶよ
 ちょうちょが とぶよ
 ちょうちょと花と
 遊んでる

 歌ってみましたが、やはり1番のインパクトにはかないませんね。
3番は「ゆれる」を繰り返すくらいなら、もう一度「さいた」にしたほうがいいような気がしますが、いかがでしょう?

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2005/01/19

『海馬――脳は疲れない』(池谷裕二・糸井重里)

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

 脳の研究者である池谷裕二さんと、ご存じ糸井重里さんによる、脳をめぐる対談形式の本。好奇心も発想も豊かで、話術が巧みな糸井さんが池谷さんをリードして、興味深く面白い話を導き出しています。脳についての専門的知識というより、脳の機能からとらえた人生論という印象。知的好奇心が適度に満たされると同時に、元気が出る本です。

 脳の本質は、ものとものを結びつけて新しい情報を作っていくことであり、この「つながりを感じる能力」は30歳を過ぎてから飛躍的に伸びる、とのこと。最近、やたらにもの忘れをするようになり、脳の機能が衰えているのではないかと悲観していた私には朗報でした。長いこと生きてきて知識をたくさん蓄えたのだから、その中からひとつの知識を選び出すのに時間がかかるのは仕方ないそうです。もの忘れを嘆くより、脳の力を伸ばすことを考えよう。

 そのほか、印象に残ったことは以下のとおり。

・ストッパーをはずすと成長できる。
 「できないかもしれない」と心配するストッパーは、能力にブレーキをかけることになるので、一見「無理だ」と思えることでも、気持ちにストッパーをかけずにやり続けよう。
・やり始めないと、やる気は出ない。
 やる気を生み出す脳の側坐核は、刺激が与えられると活動するので、「やる気がない場合でも、やり始めるしかない」。
・言ってしまったことが未来を決める。
 脳は安定化したがる性質があり、自分が言ったことに対しても安定化しようとするので、いいことを口にしよう。

 以上のことは精神論でよく言われることですが、脳という観点から改めて言われると、説得力がありますね。それにしても、脳についてはますます興味がつきません。もっといろいろな本を読んでみたくなりました。

関連記事:
『記憶力を強くする』(池谷裕二) (2005年2月9日)

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2005/01/18

お肌のお手入れ

 女性の皆様、まわりの人がどんな化粧品を使っているか、気になりませんか? 若い頃は肌のトラブルも少なく、どんな化粧品を使おうが、若さでカバーできて"それなりに"きれいでいられたけれど、年を重ねるとともにシミ・シワ・たるみ等のトラブルが続出して、ほかの人はこのピンチをどう乗り切っているのか、私は興味津々なのです。

 面倒くさがりの私は、自分の顔に手間隙かけるタイプではなく、必要最小限のお手入れしかしないで、この年までやって来てしまいました。そして、たまに鏡でしげしげと顔を見ては、ぎょっ!とするわけです。これは何とかしなければ!!! アンチエイジングの高級化粧品のラインナップをそろえようか、美顔器を購入しようか、エステに行ってみようか……あれこれ対策を考えて、一時は美顔熱がものすごく高まります。

 けれども、しばらくすると、興味の対象はほかのものに移ってしまい、結局、肌はいつものお手入れだけで、スペシャルケアはしないままです。ま、財政的余裕もないですしね(^^;)。こんなことでは、あこがれの吉永小百合さんのようにはなれないだろうなぁ……あ、顔かたちがまったく違うのはよーくわかっていますが、年を取っても美しいという点を真似したいのですよ(^^ゞ。

 そんな手抜きお手入れ&メークの私がここ数年、愛用しているのは、「カイネレース」というアメリカ製のクリーム。植物から抽出したホルモン「カイネチン」を主成分とした、シミ・シワを改善するという触れ込みのクリームで、刺激や香りがないのが気に入っています。残念ながら、シミやシワが改善されたという実感はありませんが、肌の調子はいいような気がします。

 もうひとつ、時々使うのが「ドゥラメール」のクリーム。夫が海外へ行った折に免税品店で買ってきてもらいました。これを使うと明らかに肌がしっとりしますが、毎日使って肌がこれに慣れてしまうのがこわいので、「たまに使う」程度にしています。

 「カイネレース」も「ドゥラメール」も安くはないけれど、結構長持ちするので、コストパフォーマンスは悪くないと思います。よろしかったら、お試しあれ!

 一方、化粧水は「オードムーゲ」や「ちふれ」のをバシャバシャ使っています。顔だけでなく体にも。化粧水をもっとグレードアップしたら、肌の状態は変わるかしら? そういえば、美容液はこの数年、使ってないなぁ。OL時代は、「カプチュール」だの「フォースC」だのを追っかけていたのに……。ああいうのは今こそ必要なのでは?! 結局、化粧品も財力に左右されるということなのね……(--;)。

 この記事は、ぶんぶんさんの「お肌の話」という記事を読んで書いたので、トラックバックをさせていただきます。

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2005/01/17

コメントのツリー化

 このところ「最近のコメント」がツリー化されているブログが増えて、「いいなぁ」とは思いつつ、「面倒くさいことはイヤ」「私にはできそうにないし……」と尻込みしていたローテク化石ブロガーの私も、ついに重い腰を上げ、ツリー化にチャレンジしました。

 takoさんの「コメントのツリー化に成功!」という記事経由、「くくさんののっぺりブログ」の記事「ブログ人でコメントをツリー化」(注:ココログでもOK)を参考にさせていただきました。

 くくさんの記事には必要なファイルも添付されていて、丁寧な説明が書いてあるにもかかわらず、「ファイルをアップロードって?」「新しい項目のメモ欄てどこ?」と、基本的な段階でいちいちつまずく私
(--;)。試行錯誤を繰り返した末にようやく成功に至りました! バンザイ!(^o^)

 おかげさまで「最近のコメント」が見やすくなりました。そして、小さな自信がつきました。小さな自信と小さな進歩を積み重ねて、今年は前進していきます!

 takoさんとくくさんの記事にトラックバックさせていただきました。教えていただき、ありがとうございました。

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2005/01/16

年賀はがきの当選番号の判別法

 お年玉年賀はがきの当選番号が発表になりましたね。みなさんはどんな方法で番号を確認していますか? 

 私は以前、まず、年賀はがきの番号の下2桁を見て、はがきを10番台、20番台……と区分けしてから、改めて当選番号と照らし合わせるという方法をとっていました。この方法は手間がかかるし、場所もかなり取るので、番号確認作業が大嫌いでした(それでも、やらずにはいられない)。

 ところが、ある時、勤め先の上司が「○○式当選番号判別法」(○○は上司の名前)なるものをコピーした紙を持ってきてくれて、それを利用したら、この作業が一気に楽に早くできるようになりました。それは以下のように、1等から4等までの当選番号を下2桁順に並べたものです。

4等       16
4等       34
2等    40135
4等       64
3等     8165
1等   120767
3等     4970
1等   470873

 これがあれば、はがきを区分けする必要がなく、はがきの番号の下2桁だけを見て、当選番号の下2桁に一致するものがあれば、上の位を見ていけばいいわけです。「なるほど!」と、目から鱗が落ちる思いがしたものです。

 以来、毎年、自分でこの表を作って、番号を確認しています。でも、「切手シート」は3%前後当たるものの、その上は数年前に「ふるさと小包」が当たっただけ。今年は1等を当てて、ハワイに行きたいな。さて、これから調べるとしますか。

参考:「年賀はがき当選番号一覧表」(日本郵政公社)

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2005/01/15

花粉の季節がやって来る

 このところ、朝起きると、鼻がぐずぐずしたり、くしゃみが出たり、いわゆる「モーニングアタック」の軽い症状に見舞われることがあります。花粉症仲間(友人の罹患率がやたらに高い)に聞いてみると、やはり症状が出始めたようす。花粉の季節、ついに到来か?!

 そんな折、環境省が花粉観測システム「はなこさん」の情報をインターネットで提供開始、という記事を読売新聞の朝刊で読みました。関東、関西、中部地方の23都府県55地点で観測した花粉の飛散量のデータが、1時間ごとに更新されるそうです。「はなこさん」のサイトはこちら

 ちなみに、私は例年、都庁の花粉情報も利用していますが、このサイトはまだ始まっていないようです。「東京都花粉症総合案内」のサイトはこちら

 大都会近郊のスギ林では、少しでも飛散を抑えるために、花を多くつけた木を伐採する作業が行なわれている、と同じ朝刊が報じています。この「花粉症対策」は、通常の間伐では2~3割間引きするのに対して、全体の半分を伐採するとのこと。林野庁のこの事業は2002年度から始まり、今年度は600ヘクタールのスギ林で行なわれるそうです。

 国も地方自治体も花粉症の問題を真剣に取り上げ、対策を講じ始めているようです。とは言え、「数年以内に花粉が飛ばなくなる」なんてことはありえないので、花粉症持ちの身としては、自分なりの対策でこの時期を乗り切らなければなりません。

 今年は、昨年の10倍から20倍の飛散量が予想されているので、やはり耳鼻科の薬を服用したほうがよさそうですね。来週あたり、耳鼻科に出向くことにしましょうか。同病の皆様、情報を交換し合って、少しでも楽にこの時期を過ごしましょう!

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2005/01/13

伝統色カラーチャート

 数日前に「色指定値のしくみ」という記事を書いた時に、MICさんからのコメントで、「伝統色カラーチャート」というサイトを教えていただきました。見ているだけでも飽きないし、すべてコード入りでHPやブログ作成にも役に立つと思いますので、色に興味のある方はぜひアクセスしてみてください。

 多彩な色彩と、それに付けられた日本固有の名前を見ていると、日本人がいかに色彩を大切にしてきたかがわかります。例えば、紫ひとつを取っても、紫◆古代紫◆京紫◆江戸紫◆花紫◆紅紫(こうし)◆似紫(にせむらさき)◆減紫(けしむらさき)◆赤紫◆青紫◆紫紺◆紫黒色◆などがあるほか、紫苑色◆桔梗色◆藤色◆菖蒲色◆菫色◆など花の名前を付けた色名もあります。それぞれ指定のコードを入れていますが、はたして違いがわかるでしょうか?

 また、真紅◆赤◆水色◆空色◆鼠色◆灰色◆などの違いもとても興味深いです。さらに、団十郎茶◆深川鼠◆など粋な名前もあるほか、櫨色(はじいろ)◆空五倍子色(うつぶしいろ)◆など色を想像できないばかりか読めないものまであります。

 このチャートを見ていたら、自分でも使ってみたくなって、このブログの文字を色づけしてみました。タイトルバナーやサイドバーの色はそのままなので、あまり変わり映えしませんが、なかなか思うようにはいかずに結構手間取りました。そのうち、まったく違う配色にもチャレンジしてみたいと思います。

 MICさん、素晴らしいサイトをご紹介くださって、ありがとうございました。

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2005/01/12

『おしゃれの階段』(光野 桃)

おしゃれの階段 (新潮文庫)
おしゃれの階段 (新潮文庫)

 40代前後の女性で「何を着たらいいかわからない」とお嘆きの方に、おすすめの本です。おしゃれの具体的なノウハウもさることながら、おしゃれの根本にある「生き方」について考えさせられ、共感を覚えると同時に、前向きな気持ちになりました。

 ファッション雑誌「ヴァンサンカン」の編集者をしていた光野さんは、ご主人の転勤に伴い仕事をやめてミラノに渡り、そこで、イタリアの素敵なマダムたちの装いやライフスタイルから多くのことを学びます。これは、その時の体験をもとに、40代の女性に向けて書かれた(「婦人画報」連載)おしゃれについてのエッセイです。

 それは、「暮らし」という、人間にとって最も基本的なことをおろそかにしない人の美しさだった。 (中略)  家族に尽くし、自分にも手をかける。そうして笑顔で日を送る――。  イタリア・マダムの美の秘密、その第一の鍵はこの生き方にこそあった。

 つまり、日々の暮らしをおざなりにして、外出する時だけおしゃれに気を配っても、本当のおしゃれとは言えないということ。外出時にどんなに取り繕っても、知らず知らず化けの皮がはがれて、おしゃれとは縁遠い日常が顔を出しているのかもしれない……おお、怖い!

 イタリア人のおしゃれの根本にあるものは「自分らしくありたい」という強い思いである。私っていったいどういう存在なのか、どう生き、何をしたいのか――そのことを常に考え、自分の内面と正直に向き合っていくことの中に、おしゃれ=「外見をどのように表現するか」ということも含まれる。
 どうやら、私が「何を着たらいいかわからない」のは、「どう生きたいか」「何をしたいか」という点がはっきりしていないから、らしい。まず、それを考え、「自分らしさ」を認識しなくては! このままずるずると「おばさん街道まっしぐら」は悲しいので、この機会に自分を見つめなおしたいと思います。やっぱり、いくつになってもおしゃれでいたいもの! 

(新潮文庫/『洗練の法則』改題) 

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2005/01/11

マックホルツ彗星が見えた!

 先日、「ポラリスを見つける」という記事を書いた時に「(^o^)丿mee」さんからコメントをいただき、マックホルツ彗星のことを知りました。1月7日から10日まで国立天文台で「マックホルツ彗星見えるかな?」キャンペーンをやっているとのこと……私もチャレンジしてみることにしました。

 この彗星は、アメリカのアマチュア天文家、マックホルツさんが2004年8月27日に発見した彗星で、発見当時は11等級の明るさでしたが、その後、太陽に近づくと同時に地球にも近づき、現在は3等級ほどの明るさになっています。しかも、この時期は「すばる」のそばを通過するので見つけやすく、彗星の観察には絶好のチャンスだそうです。

 とは言っても、私は観劇用の小さなオペラグラス(8倍)しか持っておらず、これで星が見えるのか疑問でした。ところが、7日の夜、初めてオペラグラスで夜空を見てみたら、びっくり仰天! 口径が小さいので見にくいものの、肉眼では見えない星までよく見えるではありませんか! これなら、マックホルツ彗星も見えるかもしれない、と期待は高まります。

 しかし、その日は結局、マックホルツ彗星を見つけることはできませんでした。目印になるという「すばる」は細かい星々までよく見えるのに、そのあたりを探しても彗星らしきものは見つかりません。やっぱりオペラグラスでは無理なのか、とも思いました。

 半分以上あきらめていましたが、昨夜、雲ひとつなく晴れわたった夜空を見て、再度チャレンジしてみました。そうしたら、ついに見えたのです! 「すばる」から少し離れたところにぼーっと浮かんだ光を見つけました。残念ながら、彗星の尾までは確認できませんでしたが、本体の光が見えただけでも大満足……寒さも吹き飛ぶ嬉しさでした。

 天文台のキャンペーンのサイトに「見えた」という報告を入れて、集計結果を見てみたら、双眼鏡を使った人の8割が見えたようです。関東、近畿、中部では、肉眼で見えた人は2割程度なのに、その他の地方では4割を超えているのが印象的でした。

 オペラグラスで星の観察ができるなんて、思ってもみませんでした。今年初めての出番で本物のスターをたくさん見られて、オペラグラスも本望かもしれませんね(^^)。きっかけを作ってくださった「(^o^)丿mee」さんの記事にトラックバックを送らせていただきます。

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2005/01/09

吉田松陰の言葉

 今日の読売新聞の朝刊のコラム「編集手帳」に、「山口県萩市立明倫小学校では、全児童が毎朝、郷土が生んだ幕末の教育家、吉田松陰の言葉を朗誦している」という話が出ていました。朗誦する言葉は学年ごと、学期ごとに変わるそうです。コラムには一部の言葉しか掲載されていなかったので、同小学校のサイトを訪ねてみました。

 「朗誦」というページに、全学年の朗唱文と読み方、その意味が説明してあり、朗唱の音声まで入っています。難しい言葉でも「読書百篇、意自ずから通ず」と言われるように、だんだん意味がわかってきて、子どもたちの心の支えとなることを願っている、と書いてあります。

 この明倫小学校は、長州藩の藩校、明倫館跡に開校された学校で、吉田松陰はこの明倫館で兵学を教えていたという深い縁があります。今でも校内には、当時の建物が史跡として残されています。こうした環境のもと、先人の言葉を朗唱して成長する子どもたちがうらやましく感じられます。今の教育に欠けているものが、ここには自然な形で残されているように思えるのです。

 印象に残る言葉を書いておきます。確かに、小学生には難しいですね。私にも読めない字、意味のわからない言葉が多数ありました。でも、子どもたちの元気な声を聞いていると、その難しさを超えるものがあるように思われます。

1年生 1学期
  今日よりぞ 幼心を打ち捨てて
  人と成りにし 道を踏めかし

3年生 3学期
  人賢愚ありと雖も
  各々一二の才能なきはなし
  湊合して大成する時は
  必ず全備する所あらん

5年生 1学期
  誠は天の道なり
  誠を思うは 人の道なり
  至誠にして動かざる者は
  未だ之れあらざるなり
  誠ならずして
  未だ能く動かす者はあらざるなり

6年生 3学期
  天地には大徳あり
  君父には至恩あり
  徳に報ゆるに 心をもってし
  恩を服すに 身をもってす
  此の日 再びし難く
  此の生 復びし難く
  此の事 終えざれば
  此の身 息まず

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2005/01/08

『冬の色』(山口百恵)

 あなたから許された口紅の色は
 からたちの花よりも薄い匂いです
 
 山口百恵の『冬の色』、ご存じでしょうか? 山口百恵と言えば、もっと有名な歌がありますが、私はこの『冬の色』と最後の『さよならの向こう側』が好きです。どんな歌かお忘れの方、こちらのサイトへどうぞ。

 「口紅の色」なのに「薄い匂い」……昔は「えっ、何で?」と思ったものです。この辺がこの歌の魅力ですね。「くちづけもかわさない清らな恋」と歌いつつ、「突然あなたが死んだりしたら 私もすぐあと追うでしょう」と情熱的な思いをぶつけるあたり、当時の百恵ちゃんの雰囲気にぴったり合っていたように思います。歌詞の中には冬という言葉もそれらしい情景の描写もないのに、『冬の色』というタイトルがお洒落でした。

 この曲は1974年(昭和49年)12月に発売されましたが、百恵さんのシングル盤としては初めてオリコン・チャートで首位になったそうです。その前に『青い果実』や『ひと夏の経験』などがヒットしているのに、これが初めての1位とは少し意外ですね。

 百恵さんは、年の割にちょっと大人びていて、どこか翳りがあって、それでいて一本筋が通っているように見えるところが、同世代の同性から見ても魅力的でした。ドラマや映画で何度も共演した三浦友和さんとそのまま結婚して、引退後は一切芸能界に姿を見せないのも潔くて、百恵さんらしい気がします。

 思えば、中3トリオ(山口百恵、桜田淳子、森昌子)は3人とも結婚・引退の道を選んだんですよね。そういう時代、そういう世代だったのかもしれません。

GOLDEN☆BEST/PLAYBACK MOMOE part2
GOLDEN☆BEST/PLAYBACK MOMOE part2

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2005/01/07

冬はやっぱりおしるこ!

 「夏はやっぱり氷宇治金時!」「秋はやっぱり栗蒸し羊羹!」に続き、季節の甘味シリーズ第3弾。

 東京の甘味処では、つぶ餡のおしるこを「田舎しるこ」、こし餡のおしるこを「御前しるこ」といいます。関西では、前者を「ぜんざい」、後者を「おしるこ」というようですね。東京で「ぜんざい」というと、「おしるこ」というより「あんこ」に近いものを指すことがあるので、お店で注文する時にはご注意の程。

 私が好きなのは、もちろん田舎しるこ……おしるこは小豆のつぶつぶが入っていなくちゃ! 最中やお饅頭はこし餡派なのに、おしるこはつぶ餡に限ります。そして、自分で作るのが一番好き。甘さがやや控えめのあっさりしたおしるこが好みなので、お店のものはだいたい甘過ぎるように感じます。

 とは言え、寒い冬、外を歩いていると、無性におしるこが食べたくなって、つい甘味処に入ってしまいます。東京ではどこの街でも甘味処の場所は把握していますから。そうそう、先日、帝国ホテルの「虎屋菓寮」に入ったら、おしるこが1300円もして、びっくり仰天! 一瞬ためらった後、勇気をふりしぼって注文しました。そりゃあ、美味しかったですとも……だけど、あっけなかった(^^ゞ。

 今、一番食べたいのは、京都の二年坂の「かさぎ屋」さんのぜんざい。もう何年も前、冬に京都を訪れた時にいただいたのですが、甘さが控えめでとろとろに煮込んであって、すごく美味しかったのです。

 明日から3連休。この休みは年末年始とは違って予定がほとんどないので、小豆をことこと煮て、おしるこを作りましょうか。今日は七草、休みが明ければ、もう鏡開き……お正月気分はそろそろおしまいです。

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2005/01/06

色指定値のしくみ

 一昨日、パソ通のパティオからウェブ掲示板に移行したわけですが(一昨日の記事 参照)、私を含めタグに不慣れな仲間のために、掲示板を作った友人が「コピペで使えるタグ辞典」なるものを用意してくれました。それを使って、色のチャートを表示してみます。

 #ff0000
 #cc0000 濃い赤
 #990000 もっと濃い赤
 #ff0080 濃いピンク
 #ff80c0 ピンク
 #ff00ff 紫よりピンク
 #0000ff
 #0000cc 濃い青
 #000099 紺色
 #0080ff 空色
 #88f7ee 水色
 #00cccc 濃い水色
 #008080 もっと濃い水色
 #408080 青緑
 #008000
 #00cc00 明るい緑
 #80ff00 黄緑
 #8000ff
 #a953ff 薄い紫
 #800080 赤紫
 #ff8040 オレンジ
 #ff8080 薄い赤
 #fdde02 黄色
 #f7cc02 濃い黄色
 #808000 オリーブ
 #cccc00
 #804000
 #512800 こげ茶
 #804040 小豆色
 #808080 灰色
 #666666 濃い灰色
 #000000

 カラフルでしょう? なんとなく嬉しくなります。せっかくだから、この機会に、「#」で始まる色指定値(RGB値)について調べてみました。

 「#」に続く6桁の数字とアルファベットは、光の3原色である赤と青と緑の割合をそれぞれ2桁の16進数(00~ff)で表現しています。
例えば、上のチャートの薄い紫(#a953ff)は、赤=169、青=83、緑=255の割合ということ。こうして、3色の強さを0から255までの256段階で表して色を表現します。したがって、フルカラーとは256×256×256=16777216色を扱えることになります。

 こんなことはとっくにご存じの方も多いかと思いますが、私にとってはこれも「へぇ!」の世界です。これを知って、色というものに興味がわいてきました。

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2005/01/05

ディカプリオのオフィシャルサイト

 スマトラ沖地震による大津波の被害状況は日に日に深刻さを増すばかりですが、復興のための支援の輪もどんどん広がっています。ペ・ヨンジュンが3000万円、シューマッハーが10億円寄付をしたというニュースが今朝から流れているほか、スピルバーグやビル・ゲイツなども続々と寄付を表明しているようです。

 かつて、タイのピピ島で『ザ・ビーチ』の撮影をしたレオナルド・ディカプリオもユニセフに寄付をしたとのこと。アメリカのYahooニュースには、次のように書いてありました。

DiCaprio didn't say how much he'd donated.

He recalled Phi Phi as "one of the most pristine, beautiful places I have ever been in my life."

"I had such a wonderful experience there, and the people were wonderful to me."

DiCaprio has also set up a link on his Web site so that visitors can make a donation to UNICEF.

 そこで、ディカプリオのオフィシャルサイトを訪ねてみたところ、確かにトップページにユニセフの寄付へのリンクが貼ってありました。驚いたのは、俳優としてのディカプリオのページと並んで、「ECO-SITE」という環境問題に関するページがあったこと。ディカプリオがこういう活動をしているのは初耳でした。

 「ECO-SITE」では、地球温暖化や気候変動などの環境問題について説明され、地球を守るために何ができるかが書いてあります。また、ディカプリオ自身がナレーターをしている短いフィルムや、子ども向けのページまであって、なかなか充実しています。

 欧米のセレブリティはこのような社会活動をするのが一般的なのでしょうか。実際は本人が指揮を執っているわけではないかもしれませんが、こうして社会に還元していくのは、売名の要素があったとしても何もしないより余程いいと思います。津波支援の寄付の記事から思わぬ発見をしました。

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ポラリスを見つける

 このお正月は好天続きで、夜は星がきれいに見えます。冬の星座と言えば、まずオリオン座……星や星座に疎い私にもオリオン座の三つ星は簡単に判別できます。その近くに位置するひときわ明るいシリウス、これもよくわかります。

 けれども、反対の北側にある北極星は意外に見つけにくいのです。北極星……『冬のソナタ』で有名になった「ポラリス」です。いつも変わらずに北の空に輝くポラリスが、このドラマの重要な鍵になっていました。

 北極星は昔から、方角を教える星として知られています。北極星は地球の自転軸と同じ方向にあるため、天体はこの星のまわりを回っているように見えるのです。だから、北極星の高度は、自分のいる場所の緯度とほぼ同じになります。東京の緯度はおよそ北緯35度なので、35度の高さに見えるわけです。

 ということは、真北の空の35度の高さを見ればいいのですが、35度というのは低めなので都会の照明が邪魔をして、2等星の北極星はあまりはっきりとは見えません。「たぶんあれだろう」と判断したものの、いつでもどこでもすぐに見つけられる自信はありません。

 北極星を探している時、ふと思いました。「私にとって、ポラリスは何だろう?」と。自分にとって一番大切なもの、こうありたいという目標、人生の指針……それは何? これだと即答できないのが、正直なところです。

 今年は、自分のポラリスを確認し、人生の方向をしっかり見定めよう……北極星を見ながら、そんなことを思う新年です。

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2005/01/04

ニフティ入会8周年

 今朝、ニフティから入会8周年のお知らせ&お礼のメールが届きました。ちょうど8年前の今日、パソコン通信のニフティサーブとインターネットのinfo-web両方に登録したのです。その後、両者が統合し、アット・ニフティ(旧ニフティサーブ)会員として現在に至っています。

 この旧パソ通会員は、アットニフティのサービスである「ウイルスバスター」や「迷惑メールフォルダー」などを利用できないという冷遇を受けているにもかかわらず、ニフティサーブに慣れ親しんできた者にとっては、パソ通の世界を離れがたい心境なのです。

 それに、「パティオ」というニフティサーブの遺物を利用して、パソ通仲間と交流を続けてきたので、このパティオを続けるには旧会員でいる必要があります。メンバーには「ネットの掲示板ではなく、パソ通のパティオがいい」というこだわりがあり、時代に取り残されつつも、パティオを愛用してきました。

 ところが、奇しくも8周年の今日、パティオに代わるウェブ掲示板(メンバー限定)を開設しました。この4月から「フォーラム」などのサービスがなくなることになり、今回はとりあえず「パティオ」は生き残るものの、いずれ廃止されることは確実だから、そろそろ潮時かと思ったのです。

 あと1~2ヵ月のうちには、パティオを閉めて、会員種別を変更する予定です。何となく淋しく、ちょっとくやしい気もしますが、時代の流れには逆らえません。

 それにしても、ニフティに入会して丸8年も経つなんて、月日の流れは早いものですね。8年もパソコンを扱っているのに、いつまでもパソコン初心者のままというのが情けないなぁ。今年はもう少し知識を増やしたいです。

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2005/01/03

わが家のお正月

 2005年の始まりは、大晦日の雪模様が嘘のような素晴らしい晴天ですね。今年はこのお天気に象徴されるよい年になりそうな嬉しい予感がします。

 元旦は夫の実家を、2日は私の実家を訪問するのが恒例で、今年もこの行事から1年が始まりました。親兄弟がみな元気に新年を迎えられたことをありがたく思いながら、それぞれ楽しい時間を過ごしてきました。今日はこれから深大寺に初詣に出かけます。

 わが家では3が日の朝食はおせち料理とお雑煮にして、ささやかなお正月気分を味わいます。おせち料理は買ってきたもの(バラで)なので、お雑煮には少々凝って、元旦はおすまし風、2日はけんちん風、3日は揚げ餅入りと味の違うものを用意します。そして、干支のついた祝い箸でいただきます。

 ちなみに、この祝い箸の両端が細くなっているのは、「両口箸」と言って、一方の端は神様が使い、もう一方を人が使う「神人共食」を意味しているそうです。これは今回調べて、初めて知りました。

 おせち料理やお雑煮を祝い箸でいただくと、「ああ、お正月だなぁ」と思い、何となく気持ちがひきしまります。最近は年中無休24時間営業のコンビニがあるほか、デパートやスーパーもほとんど2日から営業するので、おせち料理の意味もなくなってきました。けれども、新年を迎えたことを慶び、1年の幸せを願うこうした風習がなくなっていくのはどこか淋しい気もします。

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2005/01/01

あけましておめでとうございます

地球も、人の心も、穏やかな1年になりますように。
そして……あなたの願い事がかないますように。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2005年1月

304、あけましておめでとうございます
305、わが家のお正月
306、ニフティ入会8周年
307、ポラリスを見つける
308、ディカプリオのオフィシャルサイト
309、色指定値のしくみ
310、冬はやっぱりおしるこ!
311、『冬の色』(山口百恵)
312、吉田松陰の言葉
313、マックホルツ彗星が見えた!
314、『おしゃれの階段』(光野 桃)
315、伝統色カラーチャート
316、花粉の季節がやって来る
317、年賀はがきの当選番号の判別法
318、コメントのツリー化
319、お肌のお手入れ
320、『海馬――脳は疲れない』(池谷裕二・糸井重里)
321、童謡『チューリップ』
322、ブッシュ大統領の"Second Term"スタート
323、とっておきの遭遇話
324、ひさびさのパーマ
325、大河ドラマ『義経』
326、旧姓と今の性
327、「人体の不思議展」
328、「お疲れ様です」
329、「とらふぐ亭」(銀座9丁目店)
330、映画『オペラ座の怪人』
331、『破裂』(久坂部羊)

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