伝統色カラーチャート
数日前に「色指定値のしくみ」という記事を書いた時に、MICさんからのコメントで、「伝統色カラーチャート」というサイトを教えていただきました。見ているだけでも飽きないし、すべてコード入りでHPやブログ作成にも役に立つと思いますので、色に興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
多彩な色彩と、それに付けられた日本固有の名前を見ていると、日本人がいかに色彩を大切にしてきたかがわかります。例えば、紫ひとつを取っても、紫◆、古代紫◆、京紫◆、江戸紫◆、花紫◆、紅紫(こうし)◆、似紫(にせむらさき)◆、減紫(けしむらさき)◆、赤紫◆、青紫◆、紫紺◆、紫黒色◆などがあるほか、紫苑色◆、桔梗色◆、藤色◆、菖蒲色◆、菫色◆など花の名前を付けた色名もあります。それぞれ指定のコードを入れていますが、はたして違いがわかるでしょうか?
また、真紅◆と赤◆、水色◆と空色◆、鼠色◆と灰色◆などの違いもとても興味深いです。さらに、団十郎茶◆、深川鼠◆など粋な名前もあるほか、櫨色(はじいろ)◆や空五倍子色(うつぶしいろ)◆など色を想像できないばかりか読めないものまであります。
このチャートを見ていたら、自分でも使ってみたくなって、このブログの文字を色づけしてみました。タイトルバナーやサイドバーの色はそのままなので、あまり変わり映えしませんが、なかなか思うようにはいかずに結構手間取りました。そのうち、まったく違う配色にもチャレンジしてみたいと思います。
MICさん、素晴らしいサイトをご紹介くださって、ありがとうございました。
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コメント
すみません、こちらへのコメントが遅くなりました。
色々な色を見ているのが好きです。
今回は、納得できるまでと思って探していた色だったので、フッと思い出しました。
有り難うございました。
投稿: 涼 | 2005/01/13 19:34
Tompeiさんのブログに触発されて
「色ねた」を書いてみましたが、ちょっと観点の違うたトラックバックになってしまいました。
でも、触発されたということで。。。
投稿: ayakokin | 2005/01/13 21:59
いや~、僕なんかは、あのチャートを眺めているだけで「キレイ、うっとり」と満足しちゃうんですが、文章の中にまで展開しちゃうとは、流石でございます☆
同じ色でも随分種類が沢山あって、然もそれを時宜によって使い分ける日本人って凄いなーと思います。字面を見ていて、「そう、この色なんだよ!」と共感できたりする瞬間はココロ震えちゃったりして感動すらします(根が単純なもので)。日本人に生まれて良かったなと思える瞬間です。こうした良き伝統文化を僕らも咀嚼して自分のものとして行きたいですし、子供達にもこの素晴らしい感性を受け継いでいってもらいたいものです。
投稿: MIC | 2005/01/14 01:12
涼さん、ayakokinさん、おはようございます。
改めて、トラックバックありがとうございました。お二人のブログや当ブログを通じてこのチャートを見て、わくわくしたり、うっとりしたりしている人がほかにもいるかと思うと、何となく嬉しくなります。
>涼さん
狩衣や十二単の重ね色目も興味深いですね。生地の透け具合まで考慮して、様々な配色を楽しんだ、古(いにしえ)人の感性は素晴らしい。その配色にそれぞれ風流な名前を付けるところが、いとをかし……。
>ayakokinさん
手持ちの本で「色の性質」の項を見たのですが、読めば読むほど不思議です。光の波長の微妙な違いを瞬時に判断している目はすごいですよね。科学的なアプローチをしていただいて、勉強になりました。
投稿: Tompei | 2005/01/14 08:45
>MICさん
おはようございます。チャートをご紹介いただいたおかげで、記事が一つ書けました。どうもありがとうございました。
わくわく、うっとりの「チャートの輪」が広がっているようで嬉しいです。ayakokinさんが書いていらっしゃいましたが、子どもの頃、色とりどりの色鉛筆や絵の具を買ってもらうと嬉しかったことを思い出します。
伝統色の名前を見ると、日本人がいかに「色」を大切にしてきたかがわかりますね。そんな日本人の感性を再認識することができて、自分の中にも眠っているはずの感性に磨きをかけなければ、と思っています。
投稿: Tompei | 2005/01/14 08:47