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2005/01/27

「お疲れ様です」

 企業に勤めている友人がぼやきます。「社内メールの出だしの文句がいつの間にか『お疲れ様です』に定着して、すごく違和感を感じる。私は疲れてない、あなたに労わられたくない、と思っちゃうのよ。メールだけでなく、電話でも『お疲れ様です』、社内ですれ違っても『お疲れ様です』なんだから、気持ち悪いったらありゃしない」。

 へぇ、そうなんだ……それは初耳。私は、"PC1人1台"時代になる前に退社してしまったので、ビジネスEメールの事情は知りません。その友人が言うには、「取引先などに『お世話になっております』って言うでしょ。社内ではその代わりに『お疲れ様です』を使うのよ」。

 彼女の話はさらに続きます。「例えば、課の人が外出先から電話をかけてきた場合に『お疲れ様です』って言うのは正しい使い方だと思う。でも、別の課の人からの電話に『お疲れ様です』と言うのはヘンじゃない?」

 うん、確かにヘンだ。そこで、「お疲れ様です」がこの会社に限らず、一般的に普及しているのか知りたくて、さっそく「ビジネスメール お疲れ様です」で検索をかけてみました。

 あら本当! ビジネスメールのマナーとして、「社内メールの場合、『○○さん、お疲れ様です』と簡単な挨拶を入れる」というのが複数見つかりました。今や「お疲れ様です」は、ビジネスメールの決まり文句として全国的に普及しているのでしょうか。

 「お世話になっております」だって、必ずしもお世話になっていなくても使うように、「お疲れ様です」も意味を深く考えることなく使っているんでしょうね。決まり文句とはそういうものかもしれません。プレEメール時代を知っている世代がいくら違和感を訴えても、言葉はこうして自然に変わっていくのでしょう。同世代でひとしきり嘆きあいました。

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コメント

まったく同感です。違和感感じまくり(という、変な言葉を使いつつ)です。

「お世話になっております」は、義理チョコではあっても、一応礼儀に叶っているのでは(と思う)。
でも、「お疲れさま」は、(今のところ)「意味が違う」と思ってしまうのですね。

「ありがとう」「こんにちは」が単なる挨拶言葉として語源を追求しないように、聞き慣れると定着する可能性は多いですね。
この言葉、こちらのこと(疲れているかどうか・疲れるような大変な交渉などをした)が相手に解っていないのにシャーシャーと言われるのがイヤなのかなとも思ったりしました。

投稿: | 2005/01/27 11:41

>涼さん

 こんばんは。さっそくのコメント、ありがとうございます。

>「お世話になっております」は、義理チョコではあっても、一応礼儀に叶っているのでは(と思う)。

 私もそう思います。「お世話になっております」や「おかげさまで……」は義理だとしても、言うほうも言われるほうも違和感ないし、気分的にも悪くないと思うんですよ。

 でも、「お疲れ様です」はどうも……。全然関係ない人にそう言われるのも気持ち悪いし、相手のせいで大いに疲れているなら余計に言われたくない気がします(^^ゞ。

 違和感なくこの言葉を使っている世代にしてみれば、古いおばさんたちの戯言にしか聞こえないのかしら???

投稿: Tompei | 2005/01/27 18:50

相手が仕事を頑張ってほっと一息ついたとき、あるいは嫌な相手(顧客など)と渡り合って我慢したなと思ったとき、心から声をかけたい。
「おつかれさま」(よくがんばったね)(よく我慢したね)

投稿: | 2005/01/27 19:52

>涼さん

 わかります、わかります。そんな時だったら、この言葉にどんなに癒されるか……。

 本来、「お疲れ様」はむやみに目上に対して使う言葉ではないと思うんです(「ご苦労様」ほどではないにしても)。仕事が終わって帰宅する人に対してなら、相手がたとえ社長でも「お疲れ様でございました」と言えますが。やっぱり古いのかしら、この感覚(^^;)。

投稿: Tompei | 2005/01/27 20:23

私も結構気持ち悪いなぁ、と思っているくちです。

私の所の会社では、人材派遣などで来ている方々にこの傾向が顕著です。なにやらそのような指導を受けているようです。(無難に感じるんでしょうし)

日本でのはじめの頃のE-mailは、もともと商用に使っちゃいけないシステムからの流れを汲む人が多かったこともあって、とってもフランクなものでした。ある時期からいわゆるビジネス文書作法みたいなもの、それも手紙とFAXの混ざったようなものがでてきて、どんどん変わって来ちゃいました。

まぁ、無難を目指して、不自然な表現がのさばっていくっていうのは、なにもE-mailに限ったことではないんですけどねぇ。でも変。

投稿: 隊ちょ〜 | 2005/01/28 10:39

>隊ちょ~さん

 こんにちは。

 同じように感じている方がいて、何だかほっとしました。意外に反応が少ないので、もう完全に定着していて、不自然に感じる人がいないのかと思っていました。

 新しいもの(Eメール)が導入され、それに無難に対応するのに一部の人が「お疲れ様です」を使うようになって、それがいつの間にか定着しつつあるんでしょうね。

 社内メールだったら、いきなり「○○の件ですが……」などと切り出してもいいように思いますが、それではぶしつけで失礼に感じるのでしょうか。

 派遣社員がそういう指導を受けてくるのは、何だかわかる気がしますが……。

投稿: Tompei | 2005/01/28 12:07

tompeiさん、こんにちは。「お疲れ様です」は確かに多いですね。客先への手紙だと、「陽春の候、貴社益々・・」がE-mailだと、「いつもお世話になっています」に簡略化されてきたように思います。

社内へ手紙を出すということはあまりなくメモか電話か。E-mailという新しい媒体のマナーはまだ模索されているように思います。

自分は、午前中ならXXさん、おはようございます。午後なら△△さん、こんにちは。と、電話なら最初にひとこと交わす挨拶を入れることが多いように思います。「ご無沙汰しています。」というのもあるし、本社、支社で離れていれば「そちらはもう暑そうですね。」面識の薄い人だと「xx部の○○です。」と名乗り直す場合もあります。ただ、あまり他には見ないので「惑流」だとは思います(笑)。

投稿: | 2005/01/30 12:46

>惑さん

 こんにちは。

 そうそう、私の時代(^^;)は、「陽春の候……」で始まる文書をプリントアウトして取引先等に送っていました。「今は何の候か」いちいち調べていましたよ。確かにEメールではこれは不要ですよね。

 朝の「おはようございます」はいいけれど、社員同士で「こんにちは」というのは不自然だという発想なんでしょうね、たぶん。私は「お疲れ様です」より余程いいと思うのですが。

 現在、ビジネスの場にいないのにとやかく言うのもおかしいけれど、ついいろいろ気になってしまいます。

投稿: Tompei | 2005/01/30 13:15

ものすごく遅レスですが、検索でひっかかったのでコメントさせてください。
私と同じような事を考えている人がいらっしゃるようで少しホッとしています。
最近フリーでビジネスを始めたので、マナーについて色々検索して調べていたところです。「お疲れ様です」は以前からものすごく違和感がありました。以前勤めていた会社では、仕事が終わった時のみに使っていた挨拶だったのでなおさらでした。
でも、自分で打ち合わせなどをするようになって、仕方なく使っていたのですが、やはり自分は「こんにちは」にしようかなと思いました。(まあ、相手が先に「お疲れ様です」と言ってきたら同じように返すとは思いますが)
ほとんどの人が「みんながそう言ってるから」ということで真似して言ってるだけだとは思いますが、本当はこうするべきだというルールははっきりしていないと思います。
最近では、ショップの店員さんが「いらっしゃいませ」の代わりに「こんにちは」というようにしているところもあるようです。それがよいのかどうかはわかりませんが、同じにしなくちゃいけないという決まりはないんだなあと実感しました。

長文レスですみません。

投稿: taezo | 2005/06/08 17:01

>taezoさん

 はじめまして。コメントありがとうございます。過去記事へのコメント、大歓迎です。

 私が以前勤めていた時にも、仕事が終わって帰宅する人に向かって「お疲れ様でした」とは言いましたが、「お疲れ様です」という言い方はほとんどしなかったように思います。だから、もし今も勤めていたら、「お疲れ様です」におおいに違和感を感じるに違いありません。でも、大多数の人が使っている中で、あえてそれを使わないでいられるかも自信がありません(^^;)。嫌々、使ってしまうような気もします。

 「こんにちは」は、お店の店員が使うような言葉になってしまったのでしょうか? 不思議ですね。

投稿: Tompei | 2005/06/08 18:42

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