なつかしのドラマ『寺内貫太郎一家』
『時間ですよ』や『ありがとう』にトラックバックやコメントをいただいたので、この機会に『寺内貫太郎一家』について書いてみたいと思います。この3つは、私にとって「なつかしのドラマ・ベスト3」です。
『寺内貫太郎一家』は、1974年と翌75年に2回シリーズ化されて、TBSの水曜劇場で放映されました。谷中の石屋「石貫」の頑固親父、寺内貫太郎とその家族をめぐるホームドラマで、長女役が梶芽衣子から風吹ジュンに代わった以外は、2作ともほぼ同じ設定。主役の小林亜星をはじめ、加藤治子、悠木千帆(後の樹木希林)、西城秀樹、浅田美代子、伴淳三郎、左とん平などがレギュラー出演していました。
後に直木賞を受賞した向田邦子さんの出世作で、古きよき時代の日本の父親像、家庭像をコメディタッチに描いたドラマでした。おおいに笑って、ほろっとして、どことなく郷愁をそそられたものです。今はもちろんのこと、放送当時にもこういう父親や家庭はほとんど見られなくなっていたので。
家族全員でちゃぶ台を囲む食事シーン(カメラのせいでみんな片側に座っている)が毎回登場し、急に怒り出した貫太郎がそのちゃぶ台をひっくり返すのが名物シーンでした。自分の部屋に貼ってあるジュリーのポスターに向かって「ジュリ~!」と身もだえする、きんおばあちゃん……屋根の上で「幸せの一番星」をデュエットする周平とミヨちゃん……ああ、なつかしい!
当時、ヒデキに入れ込んでいた私は、水曜の9時には何は置いてもテレビの前に陣取っていました。そうそう、亜星さんとの親子げんかの場面で、ヒデキが投げ飛ばされて腕を骨折したことがあり、ひどく心配しましたっけ。浅田さんとウワサがあり、やきもきもしました(^^ゞ。
数年前、電話会社のCMでこのドラマが使われて、それがきっかけで舞台化されたり、再ドラマ化されたりしました。残念ながら舞台は見逃してしまったけれど、リバイバルドラマで20年以上の時を経た寺内貫太郎一家に再会できて、とても興奮かつ感激しました。おじさんとおばさんになった(^^;)周平とミヨちゃんのデュエットには何だか泣けました。
『時間ですよ』の記事にトラックバックをしてくださったgiants-55さんの「悠木千帆は生きていた!」にトラックバックをさせていただきます。
【追記】2006年3月3日
この『寺内貫太郎一家』や『時間ですよ』などを手がけた演出家、久世光彦さんが昨日、急逝されました。最近は作家としてもご活躍されていたのに、たいへん残念です。心からご冥福をお祈りいたします。
ちょうどその日に、お若い「happy Sugar」さんからこの記事にトラックバックをいただきました。DVDでこのドラマを楽しんでいただけたようで嬉しいかぎりです。
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コメント
寺内貫太郎一家懐かしいですね。
確かに、当時もう貫太郎の様な父親は少なくなっていましたが、まだ、加藤治子のような妻は健在だったような気がします。
まだ、テレビが家庭に一台の時代、家族みんなで見る番組を決め一緒にテレビに集中し楽しんだものでした。
投稿: bunwa | 2005/02/10 21:42
>bunwaさん
こんばんは。
親父らしい親父と、おふくろらしいおふくろ……いつの頃からいなくなったんでしょうね。私が子どもの頃はまだそういう家庭が多かったように思いますが。「らしさ」を嫌って、個性、自由、平等を求めた結果、風通しのよい家庭や社会になった反面、何か大切なものを置き去りにしてきたような気がします。
あ、ここはそんなことを論じる場ではなかった(^^ゞ。それにしても、30年も前のドラマとは信じられませんね。
投稿: Tompei | 2005/02/10 23:53
自記事を紹介戴きまして、有難うございました。
決して懐古主義者ではないのですが、ことTV番組に関しては、「寺内貫太郎一家」や「ムー一族」、「岸辺のアルバム」辺り迄が、家族でドラマを楽しめた頃だと思います。いわゆるホームドラマと言われていた頃です。
視聴率至上主義になり始めた頃から、過激でバイオレンスなシーンが多くドラマ内に盛り込まれる様になりました。それはそれで刺激的なのかもしれませんが、”テラカン”等の様に30年近く経っても思い起こされる様なドラマがその中に存在するかと言えば甚だ疑問です。
見る側のみならず、製作者側も楽しんで番組を作っていた。そんな良き時代だったのかもしれませんね。
投稿: giants-55 | 2005/02/11 01:58
>giants-55さん
こんにちは。
家族みんなで一緒に楽しめるようなホームドラマがなくなりましたね。そもそも、家族みんなで一緒にテレビを見ること自体が少なくなりました。
テレビ局側は、当たるか当たらないかわからないドラマにお金や時間や手間をかけるより、お手軽にできるバラエティ番組を作るほうが楽なんでしょうね。この世界も職人が少なくなったのかもしれません。視聴率がすぐにはっきりした数字で出るようになったのは、作る方にも見る方にも不幸な気がします。
投稿: Tompei | 2005/02/11 14:19
はじめまして。
突然ですがTBさせていただきました。
私はこのドラマの時代ぐらいにうまれたので
今回初めてドラマ見たのですが
かなり面白かったです。
「ありがとう」というのもまた見て見たいと思います。
投稿: happy Sugar | 2006/03/03 01:08
>happy Sugarさん
トラックバックとコメントありがとうございました。
記事の中に追記として、久世さんの訃報とhappy SugarさんからのTBのことを書きました。こちらからもTBをしようと思ったのですが、TBアドレスが見つかりませんでした。
『ありがとう』を見たら、また感想を教えてくださいね(^^)。
投稿: Tompei | 2006/03/03 11:02
久しぶりにお邪魔させていただきました・・
久世さん、先日の寺貫のDVDの発売記念試写会で寺貫一家が勢ぞろいした時の映像を見ていたので本当にこのたびはショックでした。
一家団欒の形態が変わる今だからこそ、求められる番組になっているのかもしれないですよねぇ~~
TBさせていただきました。
投稿: ほのか | 2006/03/04 11:21
>ほのかさん
TBとコメントありがとうございます。
「おひさしぶり」がこのような話題で残念です。『寺内貫太郎一家』というドラマに出会えた幸せをかみしめています。古い記事からですが、TBを送らせていただきます。
投稿: Tompei | 2006/03/04 14:31
Tompeiさん>ブログにコメントをありがとうございました。
今朝、お通夜の報道をくまなく拝見し、改めて久世さんの存在の大きさを知らされました。貫太郎みたいに怒って殴って笑って泣いて、愛情を表現した人なんだな、と思います。それが相手にストレートに伝わる人格があったからこそ、皆さんが涙されていたんでしょうね。
こちらで、若い方もDVDを楽しまれている事を知り、本当に嬉しく思います。
遅ればせながら、TBさせて頂きました。寺貫関連の新しい記事もアップしましたので、よろしければ、また遊びにいらして下さいね。
投稿: 茶来恋なお | 2006/03/07 13:34
>茶来恋なおさん
こんにちは。
TBとコメントありがとうございます。本当に、久世さんが貫太郎そのものだったようですね。新しい記事を書こうかなとも思いましたが、この思いをうまく書き表せそうにないのでやめておきました。
これからなおさんのところにお邪魔します(^^)。
投稿: Tompei | 2006/03/07 17:02