「ワードパワー英英和辞典」
ブログ「アンチ・バベルの塔」(詳しくはこちらの記事)で推薦されていた「ワードパワー英英和辞典」をさっそくAmazonで購入しました。
この辞書は、Oxford Wordpower Dictionary の原文とその訳文、その原語に対応する訳語を付けた英英和辞典。英単語の定義を知るには英英辞典を使うのがベストと知りつつ、なかなか英英辞典には手が出ず、対応する訳語を覚えるのが精一杯の英語学習者が多いと思いますが(私もそう!)、そういう人に最適な辞書です。
英英辞典の丸暗記によって語彙を増やしているというアンチ・バベルさんに刺激を受けた私は、取りあえずこの辞書を"読んでみよう"と思い(暗記しようとは思えない軟弱さ(^^;)、まず基本動詞から読み始めているところです。
admit: to agree that something unpleasant is true or that you have done something wrongargue: to say things, often angrily that show that you do not agree with somebody about something
cook: to prepare food for eating by heating it
admit=認める、argue=議論する、cook=料理する、と覚えているだけではわからないニュアンスが伝わってきます。それによって、類語との違いもよくわかります。cookの「火の使用」に関しては多くの英和辞典に出ていますが、admitやargueのニュアンスまで伝えているものはあまりないのでは?(「ジーニアス」は割合詳しい)
語彙が37000しかないのが欠点とも言われていますが、今の私の段階では十分です。それ以上の語彙を必要とする人は、普通の英英辞典を使いこなせるに違いないし……。こういう画期的な辞書が通信添削のZ会から出ているのもまた画期的です。
ふだんはPCに入れた辞書や電子辞書を利用しているので、紙の辞書はひさしぶり。辞書を引く勘がすっかり鈍っていることを痛感しています。それに、辞書にしては大きめの活字で見やすいとされているのに、私にとっては字が細かくてつらい……「お手元用めがね」を利用しなければなりません(^^;)。
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コメント
こんにちは。
「英英和辞典」なんていうのがあるんですね~。
英英に更に訳文が載っている、と言うのがいいですね。
私は同じ「ワードパワー」の英英は持っているのですが、いかんせん語彙力がないので意味の中で判らない単語があるとまたその単語を引いて…となってしまうことが多くなかなか本来の意味にたどり着けないのです^^;
だからといって英和では意味と言うより訳語しか出ていないケースが多いし…。
この「英英和」はどちらの欠点もフォローされていてよさそうな辞典ですね。
私もチェックしてみます(^^)
ご紹介、ありがとうございました♪
投稿: tako | 2005/03/27 13:34
英英辞書は芋づる式にボキャブラリーが増えていくし、語彙・背景の想像力が膨らむので、腹への落ち方が英和辞書を引くのや単なる受験暗記的な覚え方よりも脳細胞のシナプスを刺激していると思います。
理には適っていると思います。でも高校、大学教養、大学専門、社会人海外勤務と、節々に英英辞書を手にしてるし、今もCobuildを手元に置いたりしているけど、なかなか長続きしません。これは、国語辞典を引くのと同じような感覚で引くことができず、どうしても「外国語」という意識が頭のどこかにあるからなんだろうな~。
でも、これは目からウロコですね~。英英なんだから日本語訳があっちゃいけない、っていう二者選択思考から脱皮してますよね。早速、娘用に買い与えました。いい本のご紹介ありがとうございました!
投稿: MIC | 2005/03/27 19:22
takoさん、MICさん、おはようございます。
英英辞典の重要性はわかっていても、そして実際に持っていても、なかなか実用に至らないんですよね。英英辞典て、語句の定義に難しい単語を使っていないのに、意味が取りにくいことがあって、まどろっこしい思いがするのです。このあたりは慣れるしかないんでしょうね。海外勤務の経験がおありのMICさんも、国語辞典を引くのと同じような感覚では引けないとおっしゃっていて、どこか安心したりしています(^^ゞ。
何というか、原語の意味=日本語の訳語という観念があって、訳語を確認しないと安心できないのです。この辞書はその点もカバーしているので、定義を知った上で訳語もわかり、一石二鳥と言えそうです。
>takoさん
ワードパワーをお持ちなんですね。英英の孫引きについては、私も同じです(^^;)。だから、英英を引くのは今のところ、あくまでも学習用で、実用(例えば、ネット上の英単語の意味を知りたい時)には電子辞書の英和でピピピと「訳語」を調べてしまいます。この英英和でもう少し英英に近づけたらと思っています。
>MICさん
MICさんがおっしゃるように、英英を引くことは、その単語の意味を知るだけにとどまらず、英語そのものに対する知的好奇心を刺激しますね。自らの好奇心の趣くままに英英辞典の世界をさまようのは楽しいはずだけど、実際の教育現場ではそういう余裕はないようです。
今回この英英和を入手したのをきっかけに、本棚でほこりをかぶっていたコウビルドをひさびさに手に取りました。改めて見てみると、この辞書はすごいですね。宝の持ち腐れ状態を再確認しました(^^;)。
さっそく英英和をご購入された由……いいお父さんですね! お嬢さんの英語ワールドが広がるといいなぁ。
投稿: Tompei | 2005/03/28 09:23