森昌子と『不機嫌なジーン』
森進一・昌子夫妻の別居が発覚したらしい。Yahooニュースによれば、今日のスポニチに記事が掲載されているようです。
先月の入院騒動はいかにも不自然な気配が漂っていたものなぁ……やっぱりこういうことだったのか……。スポニチが報じている昌子さんの言葉「私は主婦には向かなかった。歌を歌っていきたい」がすごく印象的です。
演歌歌手として歌唱力も実績も随一だった昌子さんが、結婚と同時にすぱっと歌をやめて家庭に入ったのは潔いと感心したし、ご本人がそれで幸せなら一番とは思ったけれど、何だかもったいないなぁと他人事ながら感じていました。近年はご夫婦のジョイントコンサートで歌う機会もできて、家庭でも仕事でもよきパートナーに見えたけれど、内情はいろいろあったのですね。
想像するに、昌子さんは結婚後、歌の世界のことは忘れて、妻として母として全力投球してきたけれど、歌への思いはずっと心の奥底でくすぶっていたのではないかしら? それはきっと、妻として母としての幸せや満足感では消すことができなくて、いつの間にか大きくふくらんで表面化してきたように思えます。おそらく原因はそれだけではないと思いますが。
そういえば、一昨日終わったドラマ『不機嫌なジーン』の最終回を改めて思い出します。動物行動学を研究しているヒロインの仁子(竹内結子)は、大好きな南原教授(内野聖陽)の熱烈なプロポーズを結局、断ってしまうのです。南原教授と結婚すれば、幸せな結婚生活は約束されているのに、それだけでは満足できない自分に気づいているから。仁子は動物の研究を捨てられないのです。ハッピーエンドを期待していた私は「えー、何でなのー?」と残念に思ったけれど、仁子の選択もわかる気がします。
女にとって、仕事と家庭は永遠の課題。両立させている人もたくさんいますが、当然のことながら、仕事も100%、家庭も100%というわけにはいかず、それなりのジレンマを抱えながら頑張っているようです。かくいう私は、昌子さんの歌、仁子の研究ほどの仕事ではなかったため、結婚後、家庭100%から再スタートしました。
もう一人のまさこさんも、断ち切ったはずのもう一つの生き方を考えてしまうのかもしれませんね。ふとそんなことを思いました。
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コメント
こんにちは。tompeiさん。
私も不機嫌なジーンをみていて、わかるなぁ。と思っていました。仕事のレベルは不問にしますが、約束された安泰に乗って生きてくことを私も選べなかった過去があります。これからの人生はどう生きるか、模索中です。
投稿: ayakokin | 2005/03/30 13:46
>ayakokinさん
こんにちは。
『不機嫌なジーン』の結末はおおむね不評だったみたいですね。研究は捨てて教授への愛を選ぶほうが、ドラマ的には受けそうですよね。
選ばなかった道は時に輝いて見えるけれど、あっちの道を行ったとしても「こんなはずじゃなかった」と思うこともあるはず。結局、今の道を自分なりに歩いていくしかないとわかってはいるものの、修正して方向転換できる人をどこかうらやましく思うのは何故?
いずれにしても、一度きりの人生、悔いのないように自分らしく生きていきたいものですね。この年になっても、あれこれ模索中です(^^;)。
投稿: Tompei | 2005/03/30 17:45
Tompeiさん、ayakokinさん おはようございます。
ちょっと小耳にはさんだのですが、桜田淳子さんも、ダンナさんの会社が倒産したため、芸能界に戻って来るべく、都内に億ションを購入したとかしないとか・・・。
やっぱり一度脚光を浴びると、もう一度それを味わいたいと思うのかもしれませんね。
(「普通のおばさんに戻りたい」と言って引退したハズの都はるみも戻ってきたし・・・)
でも、そうやって未練がましく芸能界にしがみついているよりも、きっぱりと辞めて主婦業に専念している百恵ちゃんは潔くて素敵だと思います(^-^)
投稿: アリス | 2005/03/31 10:12
>アリスさん
こんばんは。
私もどこかで耳にしました>桜田淳子さんの話。森昌子、桜田淳子とくれば、当然誰もが山口百恵を思い浮かべるわけで、今ごろ百恵さんにも声がかかっているかもしれませんね。きっぱりお断りすると思いますが……。
でも、あと20年くらいしたら、トリオのトークなどを聞いてみたい気がします。その頃は私も立派なおばあさん(^^ゞ。
テレビや舞台のスポットライトって、きっと麻薬のようなものだと思います。考えようによっては、20年間も普通に主婦や母親をやっていたのはかなり偉いかも?
投稿: Tompei | 2005/03/31 20:23