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2005/03/09

東京大空襲から60年

 東京大空襲は60年前の今日、夜半の空襲警報で始まった。B29爆撃機325機の大編隊がこの夜、東京の下町一帯を約2時間半にわたって空爆、高度1500~2800mの低空から約2000トンの爆弾と焼夷弾を投下した。この大空襲によって、東京の4分の1近くが焦土と化し、約18万棟の家屋が焼失し、約10万人が犠牲になった。(資料:読売新聞3月8日朝刊)

 当時、下町の本所区(現・墨田区)に住んでいた母がこの大空襲を経験しているので、この日の話は何度か聞かされました。

 それまでの空襲とはようすが違うことを感じ取った父親に促されて、何も持たずに鉄道の線路沿いの広い空き地に避難したこと。生きた心地がしなかった恐怖の夜のこと。鎮火後、戻ってみたら、自分の家を含めてあたり一面焼け野原だったこと。防空壕にも換気口から火が入り、自宅から持ち出した物がすべて灰になったこと。友人のことが心配で訪ねていったら、亡くなったことがわかり号泣したこと。

 戦争を知らない私は、こういう体験談を聞いても、自分の親が昭和の激動の時代を生きてきて、実際に戦災に遭ったことがなかなか実感できません。戦争は"ちょっと昔"の出来事なのに、大昔の別世界のことのような気がしてしまいます。

 戦争を知らない世代ばかりになることはつまり、それだけ平和な時代が続いている証拠で、喜ばしい反面、平和ボケにつながりかねないところが怖くもあります。今年は終戦60年の節目の年……あの戦争は何だったか、何が正しくて何が間違っていたか、を考えてみるいい機会かもしれません。偏った見方ではなくて、公正な目で。

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コメント

こんにちは。tompeiさん。
私も幼い頃から両親から戦時下の話はよく聞きました。食料難だった事とか、防空壕の事など。田舎だったため身近での犠牲者は出征した人だけですみましたが。多くの民間人が犠牲になった空襲は悲惨なことです。東京大空襲の夜は東の空が真っ赤だったと祖母から聞いた記憶があります。
戦争について何が正論かなどの答えはでないと思いますが、実際に起きた出来事は知っておきたいと思います。

投稿: kao | 2005/03/11 12:03

>kaoさん

 こんにちは。

 こうして両親やおじいさんおばあさんから、戦争の話を聞くこともそのうちなくなっていくんですね。生の体験談が聞けなくなって、戦争はますます風化していくのでしょうか。

 ここ数日、大空襲の記事をいくつか読むにつれ、母や家族がよく生き延びたという思いを強めています。母が命を落としていたら、私も生まれていなかったんですよね……。

投稿: Tompei | 2005/03/11 15:30

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『読売新聞(05/03/10)』 東京大空襲-明らかに『戦争犯罪』だった  「もし、われわれが負けていたら、私は戦争犯罪人として裁かれていただろう。幸い、私... [続きを読む]

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