JR脱線事故に思うこと
尼崎のJR脱線事故から3日目になりましたが、いまだに犠牲者の数が増え続ける一方、当時の状況が次第に明らかになり、やりきれない思いは増すばかりです。
オーバーランという失敗を過小報告し、その遅れを取り戻すべくスピードを上げて電車を走らせた23歳の運転士。その心の内がわかりすぎてつらいんです。私が彼の立場でも同じことをしてしまったかもしれない……そう思うといたたまれません。誰にでもあるような心の魔が、直接的あるいは間接的に大惨事を招いてしまったことに言葉を失ってしまいます。
いや、もしかしたら、理由は別にして、電車の遅れをスピードによってカバーすることはよくあることなのかもしれません。運転士さんたちのそういう調整があるから、日本の鉄道はダイヤの正確さを世界に誇っていると言えるのかも? それらは幸いにも事故に至らずに済んで、今回は不幸にも悪条件が重なって大事故につながってしまった……ということでは?
正確なダイヤのために安全を二の次にしていなかったか……この機会に鉄道はもちろん、交通機関全般に再確認してほしいものです。安全第一と言いながら、正確なダイヤのプレシャーを必要以上に運転士にかけていなかったか? 競合他社の路線との旅客数競争に勝つことを最優先にしていなかったか?
どんなに科学技術が進んで最先端の車輌を作っても、最終的にはそれを運転する人間の手にかかっています。企業は運転士がベストの状態で働ける環境を提供するのはもちろんのこと、同時に、生身の人間のミスや心の魔を最大限カバーするようなシステムを作ってほしいと思います。くれぐれも、未熟な若者のミスと片付けないように。
うまくまとまらないけれど、今の気持ちを書いてみました。
末筆ながら、犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、怪我をされた方が早く回復するようにお祈りいたします。そして、不眠不休で救助活動をしているレスキュー隊の皆さんに陰ながら声援を送りたいと思います。
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コメント
こんにちは。Timtomのオーストラリア☆ワーホリガイドの管理人のTimtomです。ワーホリを考えている人を応援するブログです。脱線事故繋がりということでトラバさせていただきました。不適切であれば削除してください。またちょくちょく遊びにきます。(*_ _)よろしくです。
投稿: timtom | 2005/04/27 19:50
はじめまして。
新着で見て、寄せていただきました。
私もこの事故に関しては、同じようなことを思いましたので、トラックバックさせていただきました。
投稿: まりも | 2005/04/27 21:07
timtomさん、まりもさん、はじめまして。トラックバックとコメント、ありがとうございました。
お二人の記事、読ませていただきました。コメントは後程……少々お待ちください!
投稿: Tompei | 2005/04/28 07:55