« お中元の憂鬱 | トップページ | イカの虫に遭遇 »

2005/07/20

「あせしらず」と練りパウダー

 yoshiさんのブログで、「てんかふん」という懐かしい言葉を見ました。「てんかふん」を漢字で書くと、「天花粉」あるいは「天瓜粉」。広辞苑によれば、「キカラスウリの根から採った白色の澱粉。汗疹に撒布し、また、化粧用とした」とあります。つまり、現在のベビーパウダーの昔の姿で、一昔前まで汗疹用のパウダーをこう呼んでいました。夏の季語にもなっています。

 けれども、私の子ども時代、我が家では「てんかふん」ではなく「あせしらず(汗知らず)」と言っていました。再び広辞苑を引いてみると、「汗を吸収し皮膚を乾燥させて爽やかにするもの。天瓜粉(てんかふん)・シッカロールの類」。つまり、「てんかふん=あせしらず」で、これも夏の季語です。

 ところが、この「あせしらず」は「シッカロール」と同じように商品名でもありました。確か、文庫本くらいの大きさの四角い紙箱に入っていて、夏になると、祖母が使っていたような記憶があります。残念ながら、このあたりはうろ覚えです。

 私が小学生の頃に使っていたのは、練りパウダー。ご存じの方、いるかしら? 青いガラスの瓶に入っていて、フタについたヘラで混ぜながら使います。銭湯の番台で買って、お風呂上りに首のまわりにつけていました。白い首は夏の風物詩だったのです。

 当時は一般家庭にクーラーなどなかったため、大人も子どもも汗疹対策をしなければならなかったわけです。今や「てんかふん」や「あせしらず」という言葉は死語になりつつあり、それに代わって「制汗スプレー」が全盛ですね。こんなところにも時代の流れを感じます。

 懐古モードにしてくれた、yoshiさんの「てんかふん=ベビーパウダー」という記事にトラックバックを送らせていただきます。

【追記】(当日9時間後)
 練りパウダーの名前を思い出しました! 「アセボン」という名前だったと思います。同じような練りパウダーに「アセレス」という商品があるようですが、私が使っていたのは「アセボン」でした。

◎なんと!Amazonで「新 あせ知らず」を売っています。
新 あせ知らず 100g
新 あせ知らず 100g

◎お気に入りの制汗剤
デオナチュレ ソフトストーンW
デオナチュレ ソフトストーンW

|

« お中元の憂鬱 | トップページ | イカの虫に遭遇 »

コメント

うちではシッカロールでしたね。丸い缶だった気がします。何だか風呂上がりにぱたぱたされるのが「男らしくない」感じがしていやがったもんです。(化粧の匂いを感じたのかなぁ)

うちでは去年ベビーパウダーを買いました。でも、用途は自転車のタイヤをはめるときの潤滑剤としてでした。

この時期丸い(楕円だったけど)缶で思い出すのはカワイの肝油ドロップ。夏休み前に学校でもらって(買ったんだろうけど)あっという間に食べちゃった覚えがあります。

投稿: 隊ちょ〜 | 2005/07/20 16:35

こんにちは。
私の子供の頃も和光堂のシッカロールを使ってました。
蓋に赤ちゃんの顔がデザインされていたのを覚えてます。
いちど銭湯の脱衣場でうっかりぶちまけて、
辺りを粉だらけにした記憶が…(^^ゞ

投稿: マージ | 2005/07/20 18:32

 隊ちょ~さん、マージさん、こんにちは。こういう話題になると、同世代の方のコメントがいただけて嬉しいです(^^)。

>隊ちょ~さん

 私はその練りパウダーをつけるのが結構好きだったような……お化粧みたいで嬉しかったのかも? 子どもなりに男女の意識が芽生えていたのかもしれませんね。

 ベビーパウダーを自転車のタイヤの潤滑剤に使うとは初耳です。さらさらと乾燥していて都合いいのかしら?

 肝油の缶が楕円だったことまで、よく覚えていらっしゃいますね。すっかり忘れていましたが、だんだんぼんやり浮かんできました。私が丸い缶で思い出すのは、今も昔も浅田飴。あと、丸くないけれど、サクマのドロップ。

>マージさん

 涼しい北海道でもシッカロールを使っていたんですね!

 そうそう、赤ちゃんの顔のフタでしたね。調べたら、和光堂のサイトにこんなページがありました。→http://www.wakodo.co.jp/company/history/6_5.html
マージさんの覚えているのはどれですか? だいたい同じ気がします(^^ゞ。

投稿: Tompei | 2005/07/20 18:54

Tompeiさん、トラックバックありがとうございます。天「瓜」粉、あせしらずは知りませんでした。
青い瓶の練りパウダーは覚えがありませんが、もしかしたら「アセレス」という製品ではありませんか?レトロなポスターをどこかで見ました。いま調べたら昭和35年藤井勘左衛門というひとの商標出願でした。

赤ちゃんのデザインだったら先日買いにくかったと思います。「お孫さんのかな?」と思われたりして(^^;)と妻と言い合ってました。

投稿: yoshi@善福寺手帳 | 2005/07/20 19:32

>yoshiさん

 こんばんは。

 練りパウダーのことをわざわざ調べていただいて、ありがとうございます。実は私もこの記事を書く前に調べたら、「アセレス」にたどり着いたのですが、どうもこの響きには馴染みがないように感じました。

 その後9時間ほど経過して、さっきふと浮かんできたのが「アセボン」という名前……さっそく検索してみたら、アセボンという練りパウダーのことを書いた日記がありました! 「アセレス」もどきの亜流だったのかも???

 「てんかふん」から「あせしらず」、そして「アセボン」まで思い出すことができて嬉しいです。せっかくだから、追記しておきますね。その他、銭湯のことをいろいろ思い出したので、そのうちまた書きます(^^ゞ。

 

投稿: Tompei | 2005/07/20 21:22

わたしもアセボン探してます。

子どもの頃よく親に塗ってもらってました。青いプラスチック容器に白いふた、ふたの裏に棒のようなものがついていて、すくって塗ります。

一年前知り合いの調剤薬局に聞いてみたら、現在発売してないようです。しかしその薬局で、独自につくって売ってるものがありました。(名前はありません)

塗ってみると、なつかしいあの匂い・・。感触・・・。
子どもの頃を思い出しました。
成分は石灰って言っていたと思います。

やっぱりしつこいあせもはあれじゃないとなかなか治りません。

固まってしまったらお湯でよく溶かしたのも覚えています。

同じような製品はないんでしょうかね。

突然すみませんでした。 ちびたこ

投稿: アセボン | 2010/07/24 05:15

>ちびたこさん

 はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。

 ちびたこさんも昔、アセボンを使っていらしたんですね。プラスチックの容器でしたか? 私の時代はガラスだったので、さらに古い時代のようです(^^;)。そうそう、ふたの裏に棒のようなものがついていました。

 成分は石灰なんですか? だから白いんですね。

 感触も匂いも覚えています。思い浮かべると、子供の頃に通っていた銭湯のようすなどもありありとよみがってきます。

 今年のような猛暑にはアセボンが欲しくなりますね。

投稿: Tompei | 2010/07/24 13:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「あせしらず」と練りパウダー:

« お中元の憂鬱 | トップページ | イカの虫に遭遇 »