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2005/09/28

『天切り松 闇がたり』(浅田次郎)

天切り松闇がたり 第4巻 (4) (集英社文庫 あ 36-15)
天切り松闇がたり 第4巻 (4) (集英社文庫 あ 36-15)

闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻〉 (集英社文庫)
残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 (集英社文庫)
天切り松 闇がたり3 初湯千両 (集英社文庫)

 読書の秋到来。図書館に予約を入れてあった「天切り松シリーズ」第4巻『昭和侠盗伝』と『孤宿の人』(宮部みゆき)が相次いで回ってきて、この数日間、至福の時を過ごしました。さすが浅田次郎と宮部みゆき……やはり上手い!

 まずは「天切り松シリーズ」。1、2巻を読んだのは3年程前なのに、3巻はこの夏ようやく読み終えたばかり。再びその面白さに目覚めました。

 天切り松の江戸弁の語り口調に誘われ、大正・昭和初期にタイムスリップして、義賊「目細の安」一家の怪盗たちの活躍ぶりを聞く楽しさはたまりません。読み進めるうちに、登場人物たち(目細の安、説教寅、黄不動の栄治、書生常、振袖おこん)の個性がわかって身近に感じるようになり、ますます感情移入していくのです。

 時に、「ここは泣くところ」「ここは感動するところ」と著者の声が聞こえてきそうなほど「あざとい外連味」も感じるけれど、それでもつい涙してしまうのが浅田作品。それが好きか嫌いかは人それぞれですが、私としては、このシリーズは『蒼穹の昴』と『壬生義士伝』と並んで好きな小説です。

 このシリーズのもう一つの魅力は、怪盗たちが歴史上の人物と絡む場面。「そんなことあるわけない」と突っ込みを入れつつ、痛快なフィクションに引き込まれてしまいます。第4巻には、東郷元帥に「天切り松」という二ツ名を付けてもらう場面が出てきますが、これもいいですね。あと、黄不動と嵯峨家の令嬢とのダンスシーンも印象的。私、何を隠そう、黄不動のファンです(^^ゞ。

 次の巻(ありますよね?!)では、第二次大戦に突入して、この怪盗一家にもその影が及ぶのでしょうか? 悲しい話になりそうだけど、それぞれの行く末を見届けなくては納得できません。

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コメント

お読みになられましたか^^

私も早く読みたいけれど、文庫本になるまで我慢します(;_:) 予約して、もらいに行ってが出来ない私。いけねぇ、いけねぇ。

私も浅田作品のいちおしはこれ。その次は「メトロに乗って」かな。

>第4巻には、東郷元帥に「天切り松」という二ツ名を付けてもらう場面が出てきますが、これもいいですね。
あ、そうなんですか。待ち遠しいじゃぁござんせんか。

>それぞれの行く末を見届けなくては納得できません。
同感です!!

投稿: 桜桃 | 2005/09/28 13:07

>桜桃さん

 こんにちは。

 図書館本のオンライン予約ができるようになってから、よく利用しています。今も10冊以上予約中。でも、本当は読みたい時に読みたいわ。

 ネッシーさん(日向薫)のさよなら公演はご覧になりましたか? 天切り第4巻には、溥傑さんと浩さんが登場する話があるので、『紫禁城の落日』を思い出しました(^^)。

投稿: Tompei | 2005/09/29 10:33

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