小選挙区比例代表並立制のしくみ
衆院選が30日に公示され、いよいよスタートしました。そこで、立候補者一覧表を見てみると、比例代表名簿の順位が同じ人が何人も並んでいます。「これって、どういうこと?」と思っていたら、今朝のワイドショーでその説明があり、納得しました。
この小選挙区比例代表並立制は1996年の衆院選から導入され、今回で4回目になるというのに、今まで知らなかったなんてお恥ずかしいかぎり。いちおう投票は欠かさずに行っているんですけれど……。
この制度では、有権者は「小選挙区」で個人名を投票し、「比例代表」で政党に投票します。「小選挙区」は全国を300に分けてあり、ひとつの選挙区から当選するのは一人だけ。「比例代表」は全国を11のブロックに分け、政党はあらかじめブロックごとに名簿を提出して、各党の得票の割合に応じて議員数が配分されます。
この際、名簿で上位にいる人から当選していくわけですが、「小選挙区」との重複立候補者に限って、同じ順位に並べることができるのです。その場合、「小選挙区」で当選した候補者は名簿から抜けて、残りの同一順位候補者の中から「惜敗率」の高い人から当選が決まります。「惜敗率」とは「その候補者の小選挙区での得票数÷当選者の得票数」。
つまり、たとえ「小選挙区」で落選しても、善戦すればするほど、「比例代表」で敗者復活できる可能性が高くなるわけです。だから必然的に、候補者は「小選挙区」でより多くの票を得るために、選挙運動に励むことになります。
なるほど、こういうことだったんですね。この制度といい、参院選の「非拘束名簿式比例選」といい、実にややこしい! さまざまな思惑が絡み合っているように見受けられます。
| 固定リンク
コメント
Tompeiさん、こんにちは!
ヘンな制度ですよね。
もういっそのこと、地域ごとに分けないで、人気投票みたいに入れたい人に投票すれば、本当に「国民が選んだ人」だけが残るのに・・・
ウチ(横須賀)は、どーせ小泉さんが当選するのでしょう。
落ちたらおもしろいのになぁ・・・(笑)
投稿: アリス | 2005/09/03 16:28
個人的には、羽柴秀吉さんが、面白そうですが、政治は分かりませんからね~。結果的には、こうした方に投票することが「無党派層」の分散につながったりするんですよね~。それで結局、組織票が勝つわけで。。。
我々投票する側も、少し賢く考えて、投票したいものだと思っています。
投稿: もりぷとん(Moripton) | 2005/09/04 03:45
アリスさん、もりぷとんさん、こんにちは。
投票日の11日は予定があるため、昨日、市役所に出向いて不在者投票を済ませてきました。週末のせいか、結構、人が来ていました。結果はもちろんのこと、投票率も気になります。
>アリスさん
昔はもっとシンプルな制度でしたよね。複雑になった分、民意が反映されていればいいけれど、どうなんでしょうね。
小泉さんのお膝下なんですね。ご本人は全国を飛び回っているけれど、宣伝カーなどは回ってくるのかな?
>もりぷとんさん
そう、開票してみるといつも、「組織票強し」を実感します。今回はいつもよりは投票率が高そうなので、意外な結果になるかも?
選挙まであと1週間……ますます賑やかな選挙合戦が繰り広げられそうですね。
投稿: Tompei | 2005/09/04 12:01
Tompeiさん、もりぷとんさん こんにちは!
> ご本人は全国を飛び回っているけれど、
> 宣伝カーなどは回ってくるのかな?
選挙カーはたま~に来ますが、ご本人は一切来ません。地元なのに。
行かなくても当然当選するだろうという自信過剰なところがイヤです。
落ちればイイのに(笑)。
投稿: アリス | 2005/09/04 16:59