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2005/09/20

真逆(まぎゃく)

 ここ数年、テレビなどで「真逆(まぎゃく)」という言葉を耳にするようになりました。「またおかしな言葉が若者の間で流行っているのね。ま、そのうち使われなくなるに違いない」と高を括っていましたが、どうやらこの言葉、どんどん普及しているようです。最近はアナウンサーまでが普通に使っていて、がっくりきます。

 「真下、真裏、真北、真ん中、真っ白」など、「真」をつけて「そのものが完全である」ことを示す言葉はたくさんありますが、「真逆」なんて言葉は元々ありません。「真っ逆さま」とは言いますけれどね。「正反対」と言わずに、「真逆」と言い出したのはいったい誰? 興味津々です。

 今回調べてわかったのですが、この「真逆」という言葉、2004年度の流行語大賞にノミネートされた60語に入っていたようです。ということは、昨年とくに流行ったことになりますが、どうなんでしょう? 

 すでに、ネット辞書には「新語」として「真逆(まぎゃく):正反対」と出ているほか、三省堂の新語辞典にも掲載されているらしく、市民権を得ているとも言えそうです。試しに、Googleで検索にかけたら、19万2千件もヒットしました。「真逆」は本来「まさか」の漢字表記なので、その意味で使ったものも含んでいるはずですが、ネット利用者の「真逆」はほとんど「まぎゃく」と考えていいのでは? ちなみに、青空文庫(著作権が切れた作品を公開したネット図書館)で検索したら、全てが「まさか」でしたが……。

 若者の軽いおしゃべりならともかく、いい年をした大人が真面目に語るときに使う言葉ではないように感じるのは、おばさんの偏見でしょうか?

追記(2005年9月28日):

 みつさんから、「真逆」の語源について書いてあるサイトをご紹介いただきました。NHKアナウンスルームの公式サイトの中の「ことばおじさんの気になることば」というコーナー(5月25日分)です。

 このサイトによると、映画業界で照明技術の一つを「真逆」と呼んでいるそうで、昭和初期からこの技法が使われているとのこと。ということは、80年近く前から「真逆」という言葉はあったことになります。その後、芝居やテレビなどにも広がり、照明だけでなくカメラにも「真逆」を使うようになったそうです。つまり、そんな業界用語をタレントなどが「正反対」の意味で使ったのが始まりと言えそうです。

 ちなみに、この「気になることば」には面白い記事が満載。本にもなっているようです。みつさん、興味深いサイトをご紹介いただき、ありがとうございました。

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コメント

何が出てきても驚かないぞと思っているのですが……

「ピンクとブルーは真逆だ」なんて言われると絶句しそうです。

投稿: | 2005/09/20 21:00

>涼さん

 おはようございます。

 やっぱり違和感ありますよね。そのうち、慣れてしまうのかしら?

投稿: Tompei | 2005/09/21 08:21

お恥ずかしながら聞いたことがありませんでした。

葉桜日記さんの画面を開けてタイトルがまず目に飛び込んできて一体なんぞや?小説のタイトル?と思った私は変な奴です。音に出してみると、とっても違和感があるのですが・・・。美しくない響きともいいましょうか。何でもありの世の中なんですねえ。おばさんはシミジミ・・。

投稿: 桜桃 | 2005/09/21 13:41

Tompeiさん、涼さん、桜桃さん こんばんは!
未だに「全然イイです」というワケの分からん言葉に軽い怒りすら覚える古代人な私。
もちろん「真逆(まぎゃく)」にも違和感大!です。

イマドキは女子高生の間でヘンな方言が流行っているようですね。
「なまらせからしか」(北海道弁の「なまら=とても」と九州弁の「せからしか=煩わしい」)なんて言うそうですよ(呆)
方言の良さが見直されるのはイイことですが、コレはちょっとねぇ・・・(と思うおばさんなのでした(笑))

投稿: アリス | 2005/09/21 19:03

たびたび失礼しますm(__)m

>お恥ずかしながら
これって、変ですよねえ。なんでも“お”をつけるお馬鹿もならぬ、大馬鹿者でした。

“全然”おかしい!ああ、言葉崩壊。私の意識も崩壊してる・・・。

投稿: 桜桃 | 2005/09/21 21:13

 桜桃さん、アリスさん、こんばんは。

>桜桃さん

 桜桃さんはご存じなかったようですね。バラエティー番組やトーク番組を見ていると、たまに出てきます。使っている本人は「気のきいた言葉」だと思っているようなのが尚更困り物(^^;)。

 「お恥ずかしいかぎり」とは言いますよね。日本語はややこしい! 偉そうにこんな記事を書いている私だって、自分の間違いに気づいてヒソカに訂正することが多々あります。

>アリスさん

 「全然」を「すごく」という意味で使う人も増えているようですね。あと、「すごく」と言わずに、「すごいイイ」という言い方も。とっさの時に私も使っているかも?(^^;)

 方言ブームとは聞いていたけれど、方言コラボ(?)のことは知りませんでした。「なまらせからしか」は、要するに「かなりうざい」ということですね。ソフトに聞こえるのは確かだけど、やっぱりヘン。でも、そういう言葉遊びから言葉に興味を持つようになることを期待したいです。

投稿: Tompei | 2005/09/21 22:50

こんばんは。
ネットで調べたのですがこんなのがありました。
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2005/05/0525.html
業界用語とみるとブームになる可能性はあるかもしれませんね。

方言といえばATOKや一太郎でおなじみのジャストシステムが有名なサイトを立ち上げています。
http://hougen.atok.com/
ここのデータベースで用例などをみると故郷の言葉に熱く感じるときがあるものです。

投稿: みつ | 2005/09/28 00:20

>みつさん

 こんにちは。

 教えていただいたサイト、さっそく読んできました。なるほど、「真逆」は照明やカメラに関する業界用語から始まっているわけですね。納得です。記事の中に追記として書かせていただきます。教えてくださって、ありがとうございました。

 方言のサイトも面白そうですね。時間のある時にゆっくり読んでみます。

投稿: Tompei | 2005/09/28 10:45

>>普通に使っていて、がっくりきます。
ここでがっくりきました。

投稿: きまじめ | 2007/01/17 23:29

>きまじめさん

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 意味がよくわからないのですが……ごめんなさい。よかったら、もっと詳しい説明をお願いします。

投稿: Tompei | 2007/01/18 09:10

真逆って言葉気になりますよね。自分は2000年初頭の「月姫」という独特の言葉遣いが特徴の同人ゲームで最初に見かけたと記憶しているんですが、その時は相変わらず変な言い回しするな~とか思っただけでした。
気付いたら誰でも使う言葉になっていてびっくりです。

>>普通に使っていて、がっくりきます。
「普通に」という言い回しが「真逆」と同類の新語だからでは?

投稿: Kn | 2008/05/04 04:30

2000年初頭→2000年台初頭
の間違いです

投稿: Kn | 2008/05/04 04:33

>knさん

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 2年半前にこの記事を書いた時より、「真逆」はさらに浸透しているようですね。あと何年か経てば、新語として辞書に載るかもしれません。

>>普通に使っていて、がっくりきます。
「普通に」という言い回しが「真逆」と同類の新語だからでは?

 なるほど! knさんにご指摘いただき、初めて気がつきました。情けない限りです。そうですね……「普通に使う」は正式な表現とは言えませんね。言葉について書く時にはいつも以上に気をつけなければ! ご指摘くださって本当にありがとうございました。

投稿: Tompei | 2008/05/04 11:29

真逆で検索してあなた様の日記にたどりつきました。
真逆という言葉には、かなり抵抗感があります
知人が「真逆」という言葉を使った瞬間、なにか
話す気がなくなってしまいました。
正反対若しくは逆と言えばいいと思うのですが、
何故「真」をつけて強調しなければならないのか
理解できないません。私と同じ30代の人は、かなり
使ってるようです。違和感抱く私は少数派のようです。

投稿: 後藤 | 2008/07/21 00:18

>後藤さん

 はじめまして。訪問&コメントありがとうございます。

 30代の方でも違和感を感じる方がいらして、心強く思います。「『真逆』は正しい言葉ではない」という認識がない人がますます増えている気がします。仲間うちのおしゃべりならともかく、公式の場では使って欲しくないと思うのですが、普及の勢いに負けそうですね。

投稿: Tompei | 2008/07/21 12:21

僕の周辺からするとラジオでずいぶん前から伊集院光が喋る度に、口癖のように使っていました。
この人のラジオは今は終了した日曜昼間の番組も、今も継続している番組も若年層には大変人気のあります。特に今は旬の安住紳一郎アナもこの人のファンという事もあり、真逆という言葉を発していた事があります(この人の場合は多分に訂正されたかも)。

マスコミでカリスマ的人物が発した言葉は、頻繁に使えば常套句になってしまいますからね。

投稿: 黒胡麻 | 2008/12/02 12:21

>黒胡麻さん

 はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。

 実は、このコメントを拝見する前に入れ違いにアップした今日の記事に「"」付きで「真逆」という言葉を使ってしまいました。こんな記事を書いておきながら、一貫性がない行動です。認めてはいないのに使うということは迎合しているってことかも……ちょっと考えさせられましたが、あえて書き換えずにそのままにしておきます。

 キムタクがこの言葉を使っているのを聞いたことがあります。影響力は大きいですよね。

投稿: Tompei | 2008/12/02 13:15

どもどもはじめまして。
漢字調べてたらここにたどり着いたので折角だから一言。

言葉というのは時と共に変わっていくものです。
今私たちが話してるこの言葉だって、
100年200年、そして1000年前とは違います。

確かに新しい言葉というのは出た当初は『間違い』なのかもしれませんが、
皆に広まっていけば『正しい』に変わるのです。
ありきたりな例ですが、納豆と豆腐とか、
独擅場(どくせんじょう)と独壇場(どくだんじょう)とか、ですね。

極端なことを言えばそもそも言葉に正しい正しくないというのはなく、
皆が使えば残っていき、
そして誰も使わないなら自然に消えていく、
ただそれだけのことなのです。

だから私的には真逆で普通に全然いいと思いますよ。

もちろん、だからといって聞きなれない言葉、用法だと耳障りになるのもわかりますけれど。


長文失礼しました~。

投稿: 通りすがり | 2009/04/06 23:03

>通りすがりさん

 はじめまして。ご丁寧なコメントありがとうございます。

 そうですね……一部の人の誤りから始まり、それが自然に(あるいは故意に)広がり、耳障りや違和感を感じる人の割合が徐々に減り、どんどん普及していき、やがて一般に認知されるようになっていく……言葉とはそういうものなんでしょうね。でも、認知されたとしても、自分はその言葉は使いたくないという姿勢を貫くのもありとは思います。要は、言葉は自分の感性に従って使えばいいということでしょうか。

 「独壇場」については知りませんでした。教えてくださってありがとうございました。

投稿: Tompei | 2009/04/07 10:30

はじめまして。
産経新聞の論説委員が堂々と「真逆」を使って生地を書いているのを目にし、(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/266326/
ちょっと力が抜けてしまいました。それを見たついでに「真逆」の使用状況を検索していて貴記事にたどり着きました。
わたしが「真逆」をきらいなのは、新しいことばだからではありません(それも皆無だとは言いませんが)。美しくないからです。その理由は第一に湯桶読みだからということ、第二にすでに「まさか」ということばがあるところに、表記がかさなる新語をつくる必要性を感じない、ということになりましょうか。もしもこの語を「しんぎゃく」とでも読むのなら、わたし自身はつかう気にはならないものの、それほどは気にならなかったと思っています。

投稿: 粗忽亭主人 | 2009/06/15 11:01

すみません。リンクがおかしくなってしまいました。正しくは
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/266326/
です。

投稿: 粗忽亭主人 | 2009/06/15 11:04

>粗忽亭主人さん

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 リンク先の記事に飛んでみましたが、「真逆」が見当たりません。もしかしたら、訂正が入ったのでしょうか? 「2年前の改定では逆に引き上げられたのだった」の部分?

 今の段階では少なくとも新聞記者やニュースキャスターには「真逆」を使って欲しくないですね。一般の人はそれぞれの好みで使いたければ使い、使いたくなければ使わなければいいように思いますが……。

 なるほど、湯桶読みだから落ち着かない感じがするのですね。芸能界や映画業界で好まれたのは、かえってそこに面白さ(?)を感じたからかもしれません。

投稿: Tompei | 2009/06/15 13:58

>Tonpeiさん

わかりにくくてすみません。リンク先の記事は、そのままでは全文が表示されません。下のほうにある「記事全文を表示する」をクリックしてみてください。そうすれば表示されます。
あ、それから元コメントの「生地」はもちろん「記事」の誤変換です。この場をかりて訂正します。

投稿: 粗忽亭主人 | 2009/06/16 11:34

>粗忽亭主人さん

 再びありがとうございます。

 あらま、小見出しにもなっているんですね! これはびっくりです。こういう記事の中ではすごく違和感があります。チェックが入ってもよさそうですよね。

 記録に残す意味でコピペしておきます。

◆米の報酬体系は真逆
 他の先進国はどうか。米国でも医師の高報酬が問題になっている。今春、米社会保障庁を訪ねたら、「医師会がロビー活動団体の登録をするなど、政治力が強くて報酬を下げられない」と頭を抱えていた。ただ、その報酬体系は表が示すように日本と真逆だった。


投稿: Tompei | 2009/06/16 12:51

何年も前の書き込みにレスを付けるのもなんですが。
>桜桃さん

新潮現代国語辞典より引用
ぜんぜん【全然】(副)
(一)打消を強める語。まるで。「―色気のない平気な顔では〔草枕〕」
(ニ)まったく。完全に。「一体生徒が―悪るいです〔坊つ〕」「妻を迎へて一家団欒の楽を得ようとして、―失敗した博士も、此城丈は落されまいと〔半日〕」「こうやって演壇に立つのは、―諸君のために立つのである、唯諸君のために立つのである、と救世軍のようなことを言ったって〔漱石・大阪講演〕」「―監督者の口吻(コウフン)である〔続悪魔〕
引用終わり。

全然の肯定表現は夏目漱石さんも用いていたようですね。
おぉ、漱石さんまで言葉崩壊。こわいこわい

投稿: 通りすがり | 2009/07/30 12:27

通りすがりさん

わざわざお教えありがとうございます。

全然良い!全然OK!
ってことですね。そうなんですか。漱石さんもお使いになっていらっしゃったのか。

先日、スタジオパークからこんにちはでNHKの某女性アナウンサーが“真逆”を使って・・・。NHKのアナウンサーでも司会進行で使うんだぁとがっかりしましたが、どんどん浸透しているってことですよね。
この記事読ませていただいてから何年も経つのに、どうにもこうにも真逆と聞くと居心地の悪い私です。

投稿: 桜桃 | 2009/07/30 13:13

通りすがりさん、桜桃さん、こんにちは。
コメントの応酬、楽しませていただきました。

 手持ちの電子辞書版広辞苑の「全然」の項には、副詞の3番目に
③(俗な用法で、肯定的にも使う)全く。非常に。「―同感です」
と書いてあります。また、Yahoo辞書の大辞泉、大辞林とも「俗な言い方」という但し書きがあります。意外や意外、漱石も俗な使い方をしていたんですね。

 真逆について。産経新聞の論説委員に続いてNHKのアナウンサーも、とは驚きますね。残念ながら、かなり浸透、認知されつつあるようです。

 皆さんのコメントによって古い記事が掘り返されて、とても嬉しく思います。ありがとうございました。

投稿: Tompei | 2009/07/30 18:30

こんにちは

最近のコメントということで、(頭のどこかでは聞いたことある話という思いを抱きつつ)この記事を読ませていただいていたら、なんと初っ端に自分のコメントがありました (-_-;)

漱石が新語をよく使ったり言葉を造ったりというのはかなり有名な話ですね。
あ、今日の記事にしよう。

投稿: | 2009/07/31 16:35

>涼さん

 あら、今、お邪魔していたところ(^^)。入れ違いになってしまいました。

 4年前の記事がこうして再び日の目を見て、嬉しいかぎりです。長いお付き合いをさせていただき、重ね重ね御礼申し上げます。

投稿: Tompei | 2009/07/31 16:49

「まぎゃく」を検索してたどり着きました。

何年も前から耳にしていますが、やはり大人が使っているのを聞くと日本語をきちんと学んでほしいなと思います。

流行とかに流されずに美しい日本語を話してほしいものです。

私はこの言葉を使うことはないと思います。

投稿: ぽん | 2009/10/08 09:26

>ぽんさん

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 ぽんさんは「真逆」反対派ですね。言葉は大きな流れによって変化していくものだとしても、個人個人は自分の感性に従って言葉を使っていくしかありませんね。私もいまだに正式な言葉としては認めたくありません。この先も「真逆」の行方を見守りたいと思います。

投稿: Tompei | 2009/10/08 11:43

はじめまして!
真逆、で検索していて葉桜さんのページにたどり着きました。

普段、私はテレビをあまり見ないのですが、それでもたまに見ていて「真逆」という言葉をきいてはじめて知り驚いてしまいました。
理由として、私があまり聞いた事がない言葉だったことと、意味がよくわからない事、あと言葉の響きが綺麗じゃないという事があります。わざわざ真逆って言わなくてもいいのになぁ〜

違和感がある言葉です。私は、言い難い言葉だし使わない事に決めました!

こちらの皆様のコメントも興味深かったです。

投稿: チャイティ | 2011/02/08 13:24

>チャイティさん

 はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。

 これは5年以上前の記事ですけど、たまにコメントをつけてくださる方がいて、そのつど「真逆」という言葉について考える機会を与えられます。若い世代やマスコミにはますます浸透しているようですね。

 私の現時点のスタンスも「使わない」です。今後の成り行きに注目しつつ、自分の感性を大切にしたいと思います。この言葉だけではなく、きちんとした日本語を使うように心がけたいです。

投稿: Tompei | 2011/02/08 18:44

初めまして。

ふと思い付き真逆という言葉を検索していてここに辿り着きました。

字面だけをみると「真に逆」の方が「正に反対」よりも、「逆」と言う意味が強調されているように最近感じ始めました。
人口に膾炙する理由も、著名人が使うと言う事以外にもあるのかも知れない・・・等と考える様になりました。

しかし私は使いません。
確かに言葉は変化し続けますが、現代の様に安易に新語・造語が頻繁に産まれる状況にあって、違和感のある言葉に抗う人が居ないのは危険だと思うからです。

また私は、日本語の美しさの根幹を成す要素の一つとして「敬語」は大変重要だと思っているのですが、その乱れの方が「真逆」の浸透よりも深刻だと思っています。

「やる」「あげる」の使い方等が良い例です。
「ペットに餌をあげる」と聞くと即座に正したくなるのですが、今はこんな使い方をなさる方多いですよね。

初めての投稿での長文及び個人的に思う事の羅列に終始してしまい申し訳御座いませんが、この記事を見付けられた事は私にとって大変有意義でした。
有難う御座います。

投稿: 10t | 2011/11/17 01:22

>10tさん

 はじめまして。ご丁寧なコメントありがとうございます。

 確かに、「真逆」は「正反対」感を強調している感じがしますね。「超」をつけて強調の表現をする世代には受けるのかもしれません。10年、20年後には正しい表現として認知されそうな勢いがあります。

 とは言え、「違和感がある」と抵抗することは大切な気がします。言葉の変化を見守りながら、自分の感覚に合う言葉を使っていきたいと思います。

 「犬に餌をやる」という言葉が正しいと知っていても、「やる」は語感がぞんざいな印象なので、「あげる」と言ってしまう人が多いのかもしれませんね。実は私もその一人です。犬を尊敬しているわけじゃなくて、丁寧語の感覚というか……。敬語も難しい問題ですね。

投稿: Tompei | 2011/11/17 11:15

真正面,真四角,真一文字,真っ向,真っ最中,真人間。
湯桶読みだから駄目って人はこういうのもだめなのかね。

投稿: tj | 2014/05/20 16:03

>tiさん

 古い記事へのコメントありがとうございます。

 tiさんがあげてくださった「真」から始まる湯桶読みの例を見ると、落ち着かないという印象はありませんね。真逆に引っかかるのはそこに理由があるからではないようです。

 この記事を書いてから9年。真逆という言葉を聞いたり読んだりする機会はますます増え、だんだん違和感が薄まってきました。

投稿: Tompei | 2014/05/20 19:14

初めまして。
私も「まぎゃく」という表現に違和感を覚える者です。語源に興味を持ち、検索しているうちに、ここに辿り着きました。

照明技術の用語の一般化とする説は、言葉の専門家たるNHKアナウンスルームの公式サイトが情報源とのことですから、信憑性は高いのでしょう。多くのホームページで引用されているのをみかけます。しかし、疑問を呈する方もいらっしゃるようです。

一例として、写真事務所の方による、以下の記事を挙げます。どちらが正しいのか私には判りませんが、撮影の専門家の意見として、これも相応の信憑性があるだろうと思います。
http://photohappy.blog54.fc2.com/blog-entry-619.html
>私も映像関係の世界に生きる人間として、「演劇用語」「照明用語」「映画用語」を少しはかっじっているのですが、今までに、「まぎゃく」という言葉は聴いたことがありません。
>さっき、ネット上で映画関係者などの専門サイトをのぞいていましたが、どこにも「まぎゃく」という照明用語は出てきません。

ただ、「真逆光(しんぎゃっこう)」という言い方はあるそうです。

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記事を御書きになってから間もなく10年。
この先、「まぎゃく」は奇を衒った言い回しではなく一般的な言葉として定着していきそうです。


私自身に関する限り、違和感の原因は「保守的な感性」の一点だと思っています。言葉は変化するモノという一般的な話は、頭では理解できますが、個人の気持ちとして落ち着きません。 誤用か否かというより感覚として、自分が使う気にはならないという所です。
斯く言う私の言葉にも、御年輩の方々からみれば違和感のある言い回しが多いだろうと思っています。

因みに私は、40代後半、生まれも育ちも関東です。

投稿: 松澤震介 | 2015/04/12 17:57

>松澤震介さん

 はじめまして。ご丁寧なコメントをありがとうございました。

 リンク先に飛んで、撮影の専門家による"定説"への反論を興味深く読ませていただきました。真偽が不明の"定説"をインターネットがまことしやかに普及させるということはありそうですね。当ブログも微力ながらそれに加担しているかもしれません。

 松澤さんがおっしゃるように、10年前には独特のニュアンスを持っていた「まぎゃく」は今やごく普通の言葉に定着している印象です。ひとつの言葉が変化したということなんでしょうか。

 変化に順応して新しい使い方を積極的に取り入れてもよし、自分の感性にしたがって一切使わないのもよし。ただ、新聞記事や報道番組ではまだ見聞きしたくありません。

 10年という年月を経て、「まぎゃく」という言葉について考える機会を与えていただき、ありがとうございました。

投稿: Tompei | 2015/04/13 09:50

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