『ベルサイユのばら』
先週、大阪に飛んだ目的は、何を隠そう『ベルサイユのばら』(公式サイト)(^^ゞ。「またもやしつこく咲いたバラの花」などと揶揄しながらも、大阪まで飛んでしまうミーハーな私(^^;;;。劇団側の思惑にまんまと乗ってしまう自分が情けなや……ハハハ(力ない笑い)。
原作のコミックをリアルタイムで読み、宝塚の舞台も1974年の初演から欠かさず観てきた世代としては、『ベルばら』には格別の思い入れがあります。初演当時はロザリーのようにオスカル様にあこがれていていた私も、今やモンゼット公爵夫人の年代ですが(^^;)、年は重ねてもやっぱり、オスカルやアンドレ、フェルゼンに心をときめかせるのです。
とは言え、宝塚が数年毎に再演を繰り返していることを手放しで喜んでいるわけではありません。思い入れのある作品だからこそ、そう安易に再演をしてほしくないのです。しかも、再演のたびに脚本がヘンに変わっていくのが納得できません。30年程前の一連の公演のほうがずっと自然でまとまっていた気がします。
しかし……『ベルばら』上演には主なキャストの役替わりというのが付き物で、これが曲者。違うキャストを見たさに、何度も劇場に通うハメになる。しかも、東西(東京と本拠地)でキャストが違ったりすると、ごひいきの晴れ姿を拝みに遠征するハメになる。劇団の策略とわかっていても、乗らずにはいられないのがヅカファンというもの……オロカと笑ってください。
『ベルばら』観劇歴32年の古株としては、劇中歌はもちろん、名場面の台詞まで覚えていて自分で演じられるほど(^^ゞ。その耳慣れた歌をごひいきが歌い、台詞を話すというのは何とも幸せな気分。いや、コスチュームを着けた姿を見ただけで感激でした。これはもう理屈ではありません。そういう意味では、やっぱり『ベルばら』は特別な演目なんですね。遠征したかいがありました。観られてよかった!
情熱的なフェルゼンもすごく素敵でした。来月半ばからの東京公演も楽しみ……と言いたいところだけど、チケットがありません。『ベルばら』のもう一つの難点は、チケット入手困難。何とか1度は観たいと思いますが、はたして?
追記(2006年4月12日):
雪組版を観たら、「星組のはまだマシだった」と思える脚本でした(^^;)。各組の事情に合わせて、偉大なる原作をこうも改悪してしまうのはいかがなものか? と言いつつ、オスカル以下、アンドレもアランもジェローデルも衛兵隊もみな麗しく、納得してしまう自分が情けない。そしてやっぱり、役替わりの度に足を運んでしまうのでした。
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コメント
こんにちは
ご報告ありがとうございました。楽しんでこられたようで何よりです!いいなぁ~^^
>今やモンゼット公爵夫人の年代ですが
そ、そうでしたっけ?汗;;;
いや、いつまででも私たちはオスカル世代よ!といってもオスカルが銃弾に倒れた時30ウン才ってことでしょ。それに気づいた時の衝撃^^;違うって。
チケット転がってないかなぁ・・・。しつこく咲いても観たいベルばら(;_:)
投稿: 桜桃 | 2006/01/30 14:02
>桜桃さん
こんばんは。
私としては、いつまでもロザリーのつもりなのに(^^ゞ、いつの間にか、オスカルたちの年齢を超えて、気がつけば、モンゼットの域に達していることに、我ながらびっくりしてしまいます。月日の経つのは早いものですね。
それにしても! 今回もモンゼットやシッシーナたちがうるさいったらありゃしない。おばさま方の新曲までできたんですよ。「♪ざあます、ざあます…」っていうの(--;)。
投稿: Tompei | 2006/01/30 23:18
多少割高でも良いなら、ヤフーオークションなどで手に入れる方法もありますよ。セミプロのようにヤフオクで売るつもりで買っている人もいるので間際になると値崩れをおこすという話も聞いたことがあります。
それはともかく歳は重ねても、桜の葉が赤や黄色に色づくように木枯らしに負けずに憧れを追うのは素敵なことだと思います。ヨミマシタ (^。^)。
投稿: 惑 | 2006/01/31 00:40
>惑さん
おはようございます。
読まれたのですね(^^)。最後に「やられた!」と思ったでしょう? 木枯らし? 私としては、まだ晩夏から初秋のつもりなんですけれど(^^ゞ。これから葉の色づき具合が決まるところ……きれいに色づけるといいなぁ。
ヤフオク、その手がありましたね。ケチなため、チケットを落札したことがないんです。まずはどんなようすか眺めてみます。ご心配いただき、ありがとうございました。
投稿: Tompei | 2006/01/31 09:12
読み終えた勢いで、つい木枯らしなどと失言、失言。ベルバラの原作者池田理代子先生は47歳にして東京音楽大学声楽科に入学、さらに結婚もその歳だったとか。Tompeiさんも晩夏と言わず、花咲く春は何度もやってくる位のポジティブ志向で(と必死のフォオロー(^_^;) )。
投稿: 惑 | 2006/01/31 21:55
>惑さん
いえいえ、我ら同世代ですからv(^^)。歌でいえば、南沙織の「秋の風が吹いて…」の頃かな? こうなったら、秋桜の花でも咲かせましょう!
投稿: Tompei | 2006/01/31 23:19
もう一回、おじゃまします。
ロザリー・・懐かしいです。
池田理代子さんのコンサートを
去年観に行きました。
すばらしかったです。
今はもう、漫画は描いていらっしゃらないのかな?
彼女の初期の漫画も好きだったので
ちょっと残念です。
(漫画同好会出身者。藁・・)
投稿: 陶片木 | 2006/02/10 15:22
>陶片木さん
たくさんコメントありがとうございます(^^)。
池田さんは漫画家として一時代を築いた後、歌の世界に進まれて、そのエネルギッシュな生き方には圧倒されます。ぼんやり生きている私としては、活を入れられる思い。
>(漫画同好会出身者。藁・・)
ということは、ご自分でも漫画を描いていらしたのかしら? ブログを訪ねて検証させていただきます(^^)。
投稿: Tompei | 2006/02/10 22:27
こんにちは!
Tompeiさんのことだから、当然ご存知だとは思いますが、niftyにこんなかわいらしいblogがありました。
ご堪能(?)下さい。
ベルばらKidsぷらざ
http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/
投稿: アリス | 2006/02/20 15:36
>アリスさん
こんにちは。
教えてくださって、どうもありがとう! さっそく行ってきました。2頭身になったキャラたちのイラストが可愛い(^^)。これからいろいろな企画があるようで楽しみです。
今週末、宝塚のベルばらを観てきます(^^)。
投稿: Tompei | 2006/02/21 11:07
Tompeiさん、マリーアントワネットが亡くなってから今年で250年目に当たるらしいのです。確かモーツアルトと同じ年で二人が7歳の時まだオーストリア皇女だったアントワネットに宮中御前演奏でシェーンブルン宮殿に招かれたモーツアルトがプロポーズした話は有名ですね。私はといえばアントワネットが亡くなった年(38歳)を遙かに超えてしまいました。宝塚のベルバラは初演の月組と続編の花組を見に行っただけであとはテレビで観ましたが、脚本のまとまりは初演が一番よかったですね。あの大作を2時間の舞台にまとめるだけでも大変なのにマリーアントワネットのお嫁入りからフランス革命、王妃の最期まで丁寧に描かれていたのですから。花組の方はオスカルが銃弾に倒れて幕切れだったのでもっと先が見たいと不満が残ってしまいました。月組は主役の他にも演技達者な脇役の方々がたくさんそろっていてお芝居も見応えがありました。
ランバール公爵夫人の水穂葉子さん大好きでした。
オスカルフアンの代表でしたね。マリアテレジア、ルイ16世、ジャルジェ将軍、メルシー伯爵、みんな実在の人物で動きは少なくセリフが主なのにしっかりと人物を打ち出しているのがすごかったです。
フェルゼンが馬をとばして王妃に会いに来る牢獄の場面も泣けました。久しぶりに劇画の方を読み直してみようかと思っています。それでは。
投稿: みかん | 2006/06/22 11:24
>みかんさん
こんにちは。
今回の『ベルばら』再演は、マリー・アントワネット生誕250周年記念だったんです。なのに、雪組バージョンにはアントワネットもフェルゼンも登場しなかったんですが(^^;)。たぶん、みかんさんが今回の公演をご覧になったら、各キャラの設定やストーリー展開に無理がありすぎてお怒りになると思いますよ。私も最初は憤慨しましたもの。
でも、『ベルばら』にはそれをも超える魅力があるというか、何だか知らないうちにハマっているのです。今回はひさしぶりに原作まで再読してしまいました。
初演は別にショーがついていたから2本立てで、1時間40分ほどのお芝居だったのに、原作に忠実にエッセンスをよくまとめていましたよね。以後の再演はどれも、上演する組のスターの事情に合わせて勝手にいじってしまうのが難です。
投稿: Tompei | 2006/06/22 19:37
ベルばら検索でたどり着きましたベルばらファンです
投稿: オスカルえっちゃん | 2010/06/08 22:37
>オスカルえっちゃんさん
ベルばら米にはびっくりです! 宣伝目的のコメントはふつう削除してしまいますが、意外な取り合わせが面白いので残しておきます。
投稿: Tompei | 2010/06/09 07:05