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2006/07/14

『ダンス・オブ・ヴァンパイア』

 『エリザベート』『モーツァルト』に続くウィーン・ミュージカルの日本初上陸……しかも、山口祐一郎と市村正親がご出演とくれば、これは何としても観たい。というわけで、昨日、帝劇に行ってきました。

 (以下、多少のネタばれがあるので、まっさらなまま観劇したい方はお読みにならないでください!)

 面白かった! ストーリーはよくあるヴァンパイアものなので、話の展開には目新しさがありませんが、歌やダンス、音楽、舞台装置、演出などトータルな意味で楽しめる作品でした。『エリザベート』『モーツァルト』とは違って、コメディの要素が多く、何にも考えず気楽にヴァンパイアの世界を楽しめばいいという感じ。心にずしんと迫る感動を期待すると、がっかりするかもしれません。

 伯爵役の山口さんはヴァンパイヤの妖しさが足りない気はしましたが、とにかく歌が素晴らしい! ひさしぶりに歌声をじっくり聴けて、ひたすら幸せでした。コウモリになって飛んできたのには、ちょっと笑ってしまったけど……。対する教授役の市村さんがまたいい味を出しています。演じているというより、教授そのもの。さすがです。

 若いカップル役の剱持たまき、浦井健治もなかなかよかったし、伯爵の息子役の吉野圭吾の妖しいダンスには目が釘付けでした。アンサンブルの方たちのダンスも迫力がありました。

 しかし、ヴァンパイアって、『エリザベート』のトートや『オペラ座の怪人』のファントムと似たような存在ですね。ああいう人に似て人にあらざる存在は、お話にしやすいのかしら?

 昨日は帝劇観劇の定席、B席で観ましたが、この作品は客席降りが多いので1階席のほうが楽しめそうです。そうそう、一度だけ2階席にもヴァンパイヤが登場しました。

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コメント

初めまして

どえらえもん、といいます。

ココログの検索でこちらにたどりつきました。

しかし世の中にはいろんな世界があるのに驚きです。勉強になります~

毎日、でたらめな妖怪人間を相手にしている自分とは大違いです。

どうもお邪魔しました (^^)

投稿: どえらえもん | 2006/07/14 21:26

>どえらえもんさん

 はじめまして。コメントありがとうございます。

 「妖怪人間て?」と思いつつ、ブログを読ませていただきました。なるほど……世の中にはいろいろな人がいますね。たいへんなお仕事、ご苦労様です。

投稿: Tompei | 2006/07/14 23:16

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