『打ちのめされるようなすごい本』(米原万里)
昨年、亡くなられた米原さんの書評集。2001年から週刊文春に掲載されていた「読書日記」と、新聞や雑誌に掲載された数々の書評をまとめたものです。
「打ちのめされるようなすごい本」とは、まさにこの本のこと。米原さんのすさまじい読書量(1日7冊読んでいたらしい!)、豊富な知識量、的確な表現力、芯の通った生き方にただただ圧倒されました。読んでみたくなった本、多数……メモしておかなくては!
読書日記には癌を告知された日の衝撃がさりげなく書かれ、あらゆる癌治療本を読んで自ら治療を試した詳しい記録も残されていますが、感傷に流されずに淡々と綴った文章から「生きたい」という熱い思いが伝わってきて胸が痛みました。今さらながら早世が惜しまれます。
米原さんのエッセイは何作か読んでいますが、未読のものもあるはず。この機会に全部読みたくなりました。
| 固定リンク
コメント