『流星の絆』(東野圭吾)
JCBのポイントがたまったので、東野圭吾の新刊を注文しました。このシステムのおかげで、たまに単行本が買えるのは嬉しいかぎり。
一気読みして数時間で読了……面白い本ほど関わる時間が短いのは皮肉なものです。私にとって、東野作品は現在、打率も一気読み度もナンバー1。読みやすい文章、先が気になるストーリー展開、丁寧な人間描写、ミステリーとしてのカタルシスがちょうどいい加減に配分されています。しかも、この『流星の絆』は後味もいい。ちょっときれいにまとまり過ぎのように感じる程です。
幼くして両親を殺害された3人の兄弟が時効直前になって真犯人をつきとめる話――こう書くと、ミステリーとしてはとくに目新しさはありませんが、ハヤシライスの味がキーポイントとなって展開していく点や小物の使い方など、うまいなぁと感心します。それに、「流星の絆」というタイトルが効いています。
ああ、ハヤシライスが食べたい! 隠し味にお醤油を入れたハヤシライスね。
追記(2008年7月23日):
早くもこの小説のテレビドラマ化が決まったそうです(10月からTBS系、金曜22時)。脚本は宮藤官九郎、兄弟は上から二宮和也(嵐)、錦戸亮(NEWS)、戸田恵梨香。クドカンがどう料理するか、興味津々だし、二宮くんと錦戸くんの演技派ジャニーズコンビの活躍も楽しみです。
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コメント
うーん、お読みになったのですね。
∥東野作品は現在、打率も一気読み度もナンバー1。
残念ながら一気読みが出来ませんが、只今一番はまっている点は、同じです。
文庫化またずに、読みたいなぁ!
でも、家には未読本がまだまだあるのです(ああ!)
投稿: 涼 | 2008/05/18 19:55
>涼さん
おはようございます。
涼さんもはまっていらっしゃるようですね。東野さんの小説はどれも一定のレベルをクリアしていて、ハズレがないのがすごいと思います。昔の作品も面白いですよね。一時期、立て続けに読みましたが、細部まで覚えていないのが残念。『変身』や『分身』も好きでした。
投稿: Tompei | 2008/05/19 07:25