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2008/05/22

目黒オフ《復習編・その4》

こちらの続き) Img_0167 目黒川にかかる太鼓橋を渡ると行人坂に出ます。行人坂と言えば、江戸三大大火の一つ「行人坂の大火」(1772年)の火元。この大火の原因は、坂の途中にある大円寺の寺僧が窃盗目的で放火をしたと言われています。放火犯は小塚原で火刑に処され、大円寺は以後70年以上再建を禁止されたとか。この火災による死者の供養のために造られたのが釈迦三尊や五百羅漢の石仏群です。  そんな大円寺にお七地蔵というお地蔵様があります。恋しい人会いたさに放火して火焙りにされた(1683年)、あの八百屋お七のお地蔵様。何やら因縁めいていますね。元々は今の雅叙園の場所にあった明王院というお寺にありましたが、明治時代に明王院の廃寺に伴い、隣りの大円寺に移されたそうです。  明王院とお七の繋がりは、というと、お七の恋の相手、寺小姓・吉三が事件後、僧侶となって西運と名乗り身を寄せたのが明王院でした。西運はお七の菩提を弔うため、目黒不動と浅草観音の間、往復10里の道を念仏を唱えながら隔夜歩く1万日日参の行を27年半かけて成し遂げて、お七地蔵を作ったそうです。この念仏行に出かける前に水垢離をとったと伝えられる「お七の井戸」が今も雅叙園の入口付近にあります。西運はまた、行人坂に石畳を敷いたり、目黒川に橋を架けたりして、社会貢献もしたらしい。お七の目に狂いはなかったようですね。  目黒のお話はとりあえずこれにて終了。これで心置きなく次のオフの予習ができます。次回はちょっと遠出して川越まで出かけます。

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