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2008/06/23

『まんが 医学の歴史』(茨木保)

まんが医学の歴史
まんが医学の歴史

 現役の医師で漫画家の著者による漫画版医学史。何かの書評を読んで図書館に予約を入れたものの、いざ順番が回ってきたら「医学史なんて興味があるわけじゃないのに、何故、予約を入れちゃったんだろう」と思ったのが正直なところ。ま、折角だから、ちょっと中味を拝見……と思って読み進めたら、これがとても面白くて、あっという間に読み終わりました。

 「医学の進歩に大きな影響を与えた出来事と人物に焦点をあてて、太古の昔から21世紀の現代までの時の流れをオーバービューしたい」という著者の言葉のとおり、古代の宗教的・魔術的治療から現代のクローン、ES細胞、ⅰPS細胞まで、わかりやすくまとめてあります。専門的で理解できない箇所もありましたが、医学の大きな流れがつかめて満足。医学の発展に貢献した人物たちの生き方はそれぞれに興味深く、漫画に助けられて楽しく読めました。

 江戸時代の日本における医学の進歩、明治時代の北里柴三郎、野口英世についてもよく理解できました。野口英世が生前に発表した医学研究の多くは後に誤りと判明していること、苦労人の反面、浪費家だったことなど、子供時代に読んだ伝記では知りえなかったことがわかって「へぇ!」の連続です。

 医学の歴史を振り返ることは人と科学について考えることであり、人の命、人生を考えることだと感じました。漫画の最後はアインシュタインの次の言葉で締めくくられています。

我々が進もうとしている道が正しいものであるかどうか、神は前もって教えてくれはしない。

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2008/06/18

「ペリー&ハリス展」と柳橋

 江戸東京博物館で開催中の「ペリー&ハリス展」に行ってきました。「篤姫展」に続いて、今年2度目の江戸博でしたが、同じ時代を別の角度から眺めることができて有意義な特別展でした。

 折りしも、大河ドラマ『篤姫』ではハリスの将軍謁見の場面が終わったばかり。それに関する展示もあり、興味深く見ました。畳を重ね合わせた上に椅子を載せて家定が座ったのは史実。ハリスの日記に「(家定は)短い沈黙の後、自分の頭をその左肩を越えてグイッと後方へ反らしはじめた。同時に右足を踏み鳴らし、これが三~四回くり返された」という記述があったそうです。現在読書中の『徳川将軍家十五代のカルテ』によれば、これは脳性麻痺による症状らしい。うつけのふりをして見栄を切ったのはドラマの演出というわけですが、うまく処理したものですね。と、ついついドラマネタに力が入ります(笑)。

 幕末はずっと昔のことのようですが、約150年前ですから様々なものが現存しています。日米和親条約や修好通商条約の批准書を始め、ペリーやハリスの肖像画、日米間それぞれの献上品、随行の画家が日本を描いた絵などを音声ガイドを聞きながら見て回りました。

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 江戸博見学後は、両国橋を渡って隅田川の対岸へ、さらに柳橋を渡って柳橋の鰻屋さん「よし田」(食べログ)で昼食。目の前で捌いて蒸して焼いてくれた鰻はたいへん美味しゅうございました! このお店の方から、市丸さん(昭和の芸者・歌手)の旧宅を改造したルーサイトギャラリーを教えていただいて、隅田川が見える粋な日本家屋を訪問。思いがけず、かつての柳橋の風情を感じることができました。

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 鰻とビール少々でお腹を満たした後、さらに、鳥越神社と蔵前神社まで散策。江戸時代には幕府の米蔵が立ち並び、「蔵前風」と呼ばれた粋な札差ファッションが生まれたこのあたりも、今は問屋街で何の名残もありません。千貫神輿で有名な鳥越神社のことは知っていましたが、綱吉が京都の岩清水八幡宮を勧請したという蔵前神社はまったく初耳でした。

 そうそう、江戸博で買ってきた「麩一」の麩まんじゅうを冷やして食べたら、とっても美味しくて大満足。「志満ん草餅」とさんざん迷ったけれど、この季節はこちらで正解でした。

 陶片木さん、ペリー展のチケットありがとうございました! 同行のぶんぶんさん桜桃さんにも感謝! お二人の記事にトラックバックを送らせていただきます。

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2008/06/15

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』

 19年ぶりに蘇ったインディ・ジョーンズをさっそく観てきました。インディ、待ってました!

 "ありえない"アクション満載の冒険活劇、やっぱり好きです! あのテーマソングを聴くと、ぞくぞく興奮してしまう。我らがジョーンズ博士は約20年分の年輪を感じさせつつ、アクション健在でほっとしました。第1作「失われたアーク」の相棒マリオンの登場とエピソードも嬉しいかぎり。往年のファン(=それなりの年代)は懐かしいインディ・ジョーンズの世界を満喫し、年を重ねたインディーに拍手したくなるはずです。

 でも、若い世代の人たちはどう感じるか、ちょっと心配。CG全盛の今は刺激的で斬新な映像が溢れているから、新鮮味はないかもしれません。先行上映初日の客席は幅広い世代の観客で満席でしたが、はたしてみんなの感想は?

 この映画の舞台は1957年、いわゆるフィフティーズの時代で、ロカビリーの音楽や風俗を楽しめるのも、オールドファン向きかも。米ソ冷戦の時代背景を「そんな時代もあったなぁ」と思えるのも感慨深い。思えば、「三丁目の夕日」と似たような時代なんですよね。日本では氷の冷蔵庫を使っていた頃、アメリカには電気冷蔵庫があったようです。あ、横道に逸れました。

 ハリソン・フォードもスピルバーグもジョージ・ルーカスも揃って60代……その年齢をしみじみと感じたインディとの再会でした。

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2008/06/06

目黒オフ《番外編》

Hyakudan お花見オフから早2ヵ月あまり、再び目黒を訪れました。今回の目的は、目黒雅叙園の百段階段見学。ふだんは週末のみ事前予約のうえ見学できますが(食事付き)、現在「百段階段×源氏物語」というイベント開催中につき、予約も食事もなしで見学OK(入場券1500円)。

 百段階段とは、昭和10年に完成した雅叙園の旧木造館にある階段で、建物が行人坂の急坂に沿って建っているため、7つの大部屋を99段の直線階段で結ぶ構造になっています。各部屋にはそれぞれ異なる趣向で螺鈿や浮き彫り彫刻など豪華絢爛な装飾が施されていて、かつては「昭和の竜宮城」と呼ばれたそうです。

 最も豪華な「漁樵の間」はまさに竜宮城という雰囲気で、現在はだいぶ色あせているものの、金ぴか(すべて純金)で色とりどりの浮き彫り彫刻が今にも動き出しそうな何とも不思議な空間です。写真撮影禁止だったので、興味のある方は雅叙園のサイトの「目黒雅叙園を知る」というバナーをクリックして動画をご覧ください。

 このイベントは、雅叙園創業80周年を記念して、辻村ジュサブロー作の人形「源氏絵巻縁起」と、映画「千年の恋 ひかる源氏物語」で使用された衣裳を百段階段沿いの各部屋に展示したもの。ジュサブローの源氏の世界は小さいのに細部まで精巧に作られていて見事でした。そうそう、十二単の衣裳を羽織らせてもらって写真を撮り合いました。羽織っただけでも重みがあって、すぐに肩がこりそう。

 雅叙園を見学後、正門前の「サント・スピリト」でイタリアンのランチ。手打ちパスタがとても美味しかった。前菜、パスタ、デザートを完食した後、前回の目黒オフで行きそびれた大鳥神社にお参りし、茶屋坂まで足を伸ばしました。

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 大鳥神社は2006年に鎮座1200年を迎えた目黒区最古の神社。浅草の鷲(おおとり)神社(第3回オフで訪問)と並んで、江戸時代から酉の市が開かれていました。

 茶屋坂は江戸時代に江戸から目黒に入る坂道で、現在、茶屋坂と呼ばれるバス通りから少し入ったところにあります。江戸時代にはこの坂の途中に「爺々が茶屋」という茶屋があって、代々の将軍が鷹狩りの際に立ち寄ったとされています。落語「目黒のさんま」はこの茶屋が舞台、というかきっかけになっているそうな。広重の江戸百景によれば、富士山が見える見晴らしのよい場所だったようです。

 茶屋坂からさらに恵比寿ガーデンヒルズまで歩き、恵比寿麦酒記念館のビールで散策の疲れを癒しました。目黒散歩の後は恵比寿のビールに限る! 

 ぶんぶんさんの記事と桜桃さんの記事にトラックバックを送らせていただきます。

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2008/06/03

眠れない夜と雨の日には

 YouTubeにはなるべく近づくまいと思っていたのに、惑さんの記事に誘われて行ってしまいました。いえ、今までだって何度か見てはいるけれど、すぐに引き上げるように心がけていたんですよ。筋金入りのミーハーおばさんにはとても危険な場所だから。

 だけど、今回は見事にハマりました。飛んでいったのがヒデキの「眠れぬ夜」だからいけなかった。お願いもしていないのに、次から次にほかの歌を紹介してくださるものだから、私ったら素直にどんどん聴いてしまって、気がついたらあっという間に小一時間経過。それが昨日のことですが、今日もまた朝から行ってしまいました。

 昔のテレビ映像、なつかしすぎ! そして、ヒデキはやっぱりカッコいい! 歌っている姿も歌声も素敵! もう一度あの頃に戻っても、きっとヒデキに夢中になるに違いありません(爆)。30年程前に熱い思いで見たはずの映像とこんなふうに再会できるとは思ってもみませんでした。

 そんな映像に寄せられたコメントがまた面白くて、私のような古いファンのもあれば、当時を知らない若い人のもあるし、英語や中国語のコメントも多くて興味深い。そうよね、やっぱりヒデキはいいわよね……といちいちうなずいて、ますます盛り上がるのでした。いやー、インターネットってすごいですね。

 眠れない夜と雨の日には忘れかけてた愛を思い出す♪

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