上野公園散策
科学博物館見学後、上野公園をぶらぶらしてきました。上野東照宮の冬牡丹がちょうど見頃で、藁囲いの中で色とりどりの牡丹の花が咲いていました。
この東照宮は初めての訪問。徳川3代将軍家光が1651年に造営した社殿が現存していることも今回知りました。安政の大地震、彰義隊の上野戦争、関東大震災、第二次大戦を乗り越えて当時の姿を留めているのは奇跡的です。この社殿が創建された年に諸大名から寄進された銅灯篭48基、石灯篭200基以上が今も東照宮の家康公を守っています。つい先月までは社殿内部を見学できたようですが、現在は修復のため見学できず残念。
写真の背後に見える五重塔は初代の塔の焼失後、寛永16年に再建されたもの。動物園の敷地内にあります。
そのほか、清水観音堂と旧本坊表門(現在は輪王寺にある)も寛永年間の建造物で、東照宮社殿や五重塔とともに重要文化財に指定されています。京の比叡山延暦寺に擬して、東叡山寛永寺を創建した天海僧正は、琵琶湖に模した不忍池、清水寺に模した清水観音堂も作ったのでした。
歴史あり、文化あり、自然あり、娯楽ありの上野公園ですが、都電時代の上野を知っている身ゆえ、「汚くて物騒」というイメージが定着していて無意識に敬遠していました。上野も随分変わりましたね。江戸時代の寛永寺の面影を追うことができて、大満足の1日でした。
| 固定リンク
コメント
意外!Tomepeiさんは初めてでしたか?
今は修復中で中を見学できないんですね。
残念でしたねー。
でも、古いせいか昼間行ったのにすっごく怖かったんです・・・一人じゃ行けない・・・
牡丹の季節に行ったことがないんですけど、綺麗ですね~。
清水観音堂もいつも素通りで、上野公園のあの中もまだまだじっくり見るところがありそうですね。
投稿: ぶんぶん | 2009/02/06 20:36
意外!Tompeiさんは初めてでしたか?(^_^;)
ここの牡丹園はなかなかですよね。黄色いソシンロウバイはもう終わっていたでしょうか。
あの灯篭がずらっと並んでる様は、ただものではない雰囲気いっぱいですよね。
牡丹も灯篭も雪が似合うんですけどね。
投稿: 惑 | 2009/02/07 00:05
灯籠の写真怖いかも・・・
私はどこも知りません。行ってみたいけど、ぶんぶんさんが怖いのならなぁ・・。
でも、頑張って行ってみなくちゃね
投稿: 桜桃 | 2009/02/07 00:14
ぶんぶんさん、惑さん、桜桃さん、こんにちは。
東京に半世紀住んでいても、まだまだ知らない場所がたくさんあるんですよ。この数年でだいぶ開拓したけれど……。
>ぶんぶんさん
そうなの、東照宮の中に入ってみたかったわ! 牡丹の季節だからそれなりに人がいたけれど、それ以外だと人も少なそうだし、あの雰囲気はちょっと怖いかもしれませんね。何というか、あの一画だけ時代に取り残されたような感じがします。
清水観音堂は浮世絵の灯篭の時、横を通ったのよね。ここも初めてお参りしました。
>惑さん
ソシンロウバイ? 芯まで黄色いロウバイですね(調べてきた)。ロウバイの写真を撮ってきたので、たぶんこれかと思います。確認しようと花の部分を拡大してみたけれど、はっきりわかりませんが……。
雪が積もった藁囲いの中で咲く牡丹は絵になりますよね。惑さん、そんな写真も撮ったんでしたっけ?
>桜桃さん
この石灯籠のほかに銅灯篭もあって、なかなか壮観というか、一種独特の雰囲気をかもし出しています。大名家は徳川家のために必死になって用意したんでしょうけど、参道の外の場末に並べられているのもあるの。大名家の序列がはっきりわかって厳しいもんです。
桜桃さんは何かを感じちゃうかも?(^^;) 人の多い牡丹の季節に行くことをお勧めします。1~2月が冬牡丹、4月中旬~5月上旬が春牡丹。
投稿: Tompei | 2009/02/07 11:15