第14回お江戸オフ《新宿・四谷》その4
(こちらの続き)
於岩稲荷の後は、小さなお寺が点在する裏道を通って四谷に出ました。このあたり、いわゆる四谷寺町は江戸初期に形成され、現在も20あまりの寺社があります。そのうち、戒行寺、西念寺、愛染院を訪ねましたが、坂の多い複雑な道ゆえ愛染院に行く前にみんなで右往左往してしまいました。
【戒行寺】池波正太郎原作『鬼平犯科帳』で知られる火付盗賊改・長谷川平蔵の実家、長谷川家の菩提寺。『鬼平犯科帳』は実在した長谷川平蔵を元にしたフィクションで、長谷川平蔵は寛政の改革の頃、石川島人足寄場(犯罪者の厚生施設)を設立した人。このお寺に葬られましたが、お墓はなく、平成6年に供養碑が建てられました。
【西念寺】服部半蔵のお墓があります。服部半蔵は戦国時代から江戸時代初期にかけて松平氏、徳川氏の下で活躍した武士、服部家の歴代当主たちの通称。世間でよく知られる服部半蔵は、家康に仕えた2代目正成で、伊賀同心を統率しました。同心たちの旗本屋敷が江戸城から四谷に至る甲州街道沿いにあったので、半蔵門という名前がついています。服部半蔵と言えば忍者の代名詞のようになっていますが、本人が忍者だったのは初代だけ。
【愛染院】内藤新宿の生みの親、高松喜六(こちらの記事参照)と、江戸時代の国学者、塙保己一(はなわ・ほきいち)のお墓があります(両方とも確認できず)。塙保己一は7歳で失明したにもかかわらず、学問を究め、40年かけて『群書類従』を編纂したほか、幕府に願い出て和学講談所を開設しました。渋谷に塙保己一史料館があります。
お寺巡りを終え、四谷の土手に出ましたが、こちらの桜も1分咲き程度。それでも外濠公園には、ブルーシートを敷き、段ボールで囲んで寒さをしのぎつつお花見している人々が何組かいました。まるで何かみたいな光景(苦笑)。
そして、宴会会場の「土風炉」到着。お江戸オフにふさわしく、歌麿の浮世絵が掛けられた個室で女8名、大いに盛り上がったことは言うまでもありません。この楽しみのために歩いているようなものです。大いに食べて飲んだ割には安くて、一同大満足! お料理の写真などはメンバーの記事でお楽しみください。
そうそう、実は「リベンジお花見」なる企画が急遽持ち上がりまして、来週明けにまた集うことになっています。はたしてそこまで花がもつか、またやきもきしているわけで……。飛鳥山の花吹雪をお伝えできることを心底願っています。世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし――平安の昔から日本人の心は変りません。
最後に、この日のオフの記事をご紹介します(TBを送りましたが、なかなかうまくいきません)。参加の皆様、今回もいろいろお世話になりました。次回もまたよろしくお願いします。
第14回お江戸花見オフ(その1) (ぶんぶんさん)
第14回お江戸オフ お花見の巻(其の壱) (アリスさん)
花見オフその弐・お江戸オフ編 (陶片木さん)
第十四回お江戸オフ (桜桃さん)
お江戸オフ*新宿御苑&四谷 (TOKIKOさん)
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コメント
あのあたりはごちゃごちゃとしていて
地図ではそばのようなのに、
遠回りしないといけないしで大変でしたよね。
いつも、みなさんのナビに頼りっぱなしで
何もしないままくっついていくだけなので
今回もお役に立てず申し訳なかったです。
服部半蔵よりも、忍者はっとり君を思い浮かべてしまう私は
かなり勉強不足だなぁと反省しています。
これからも、みなさんの知的好奇心に刺激されつつ
くっついていきたいです。(^^;)
TB、承認制にしているのですが届いていないのです。
ニフは調子が良いときはいくつも行ってしまうけど
調子が悪いと一個も届かないですよね。
リベンジ花見、まったりと花見に興じたいものです。(^^ゞ
投稿: 陶片木 | 2009/04/02 15:56
お疲れ様でした。
最後が綺麗にまとめられていて、流石です。
いつもいつも終わってから勉強になるお江戸オフです。本当に最後の楽しみがあってこそですよね。
お店のチョイス、とても良かったです。
またよろしくお願いいたしますねー。
TBなかなか飛んでくれなくて、いきなりドドドってきたらごめんなさい、削除してくださいね。
投稿: ぶんぶん | 2009/04/02 17:03
>またやきもきしているわけで……。
そうなの~
昨日までは絶対大丈夫と思ってたんですが、明日快晴天気予報にがっくり・・。
発表会どころではありません
桜はやはり人の心を惑わします。
それにしても、Tompeiさんの記事の落としどころは流石だわ。美しい。
墓穴を掘る私とは大違い・・、っていろいろだから面白いですね。お江戸オフのメンバー^^;
またよろしくお願いいたします。
投稿: 桜桃 | 2009/04/02 22:35
陶片木さん、ぶんぶんさん、桜桃さん、こんばんは。
何度もコメントありがとうございます(^^)。
>陶片木さん
寺町って、どこも道がわかりにくいですよね。これから寺町を歩く時は地図の縮尺を最大にしてプリントアウトして行くことにします(^^)。
あ、私も『忍者はっとりくん』を思い浮かべました。「はっとりかんぞう、忍者でござる♪」って歌、ありましたよね。実は、今回調べるまで、服部半蔵をよくわかっていなかったんです(^^;)。
TB、またトライしてみますね。
>ぶんぶんさん
予習には身が入らないけれど、復習はばっちりですよね(^^)。たぶん、また同じところを訪れる機会があるから、時間をかけて身につけていきましょう。楽しみながらね♪ これからもよろしくお願いします。
TB、ちゃんと1つ届いていますよ。あいかわらず調子悪いですね。
>桜桃さん
明日、満開になっても月曜日に全然残ってないことはないと思う……たぶん(^^;)。「はらりはらりはらはら……♪」(某主題歌)の状態じゃないかしら?
でもね、明日も一人でお花見に行ってみようと思っています。絶好のお花見日和と聞いては、落ち着いていられません。桜は本当に疲れる~……好きだからこそね。
発表会のご成功をお祈りしています!
投稿: Tompei | 2009/04/03 00:10
愛染院(アイゼンイン)なんですね。某女優さんが頭に浮かんアイゾメインと読んでしまったおじさんでした。(^。^;)
野川の桜のライトアップもそろそろでしょうか。
投稿: 惑 | 2009/04/03 12:12
>惑さん
おじさんはそうきますか(^^;)。おばさんたちは「愛染かつらの愛染ね」と言い合いましたけど(^^;)。あ、「♪花も嵐も踏み越えて……」の元祖メロドラマです、念の為。今なら、『天地人』の直江兼続の兜の前立て「愛」が象徴している愛染明王がタイムリーですかね。
野川のライトアップの日程はまだ決まってないようです。行かれたら行きたいな。
投稿: Tompei | 2009/04/03 18:23
愛染かつら・・主題歌 旅の夜風・・ 世代がもうひとつ上のような・・テレビドラマとかもやっていたんでしたっけ?。
NHK大河ドラマって昔はどうして親はこればっかり一生懸命見るんだろって思っていませんでした(^_^;)?
投稿: 惑 | 2009/04/04 00:49
>惑さん
「愛染かつら」は子供の頃、昼メロで見た気がします。母親が好きだったのでね。「旅の夜風」はカラオケでも歌いました(^^ゞ。
そうそう、親はよく大河を見ていましたっけ。私がちゃんと見るようになったのは新選組以来で、ごく最近です。ここ数年で急激に歴史好きなおばさん化しました(^^;)。
投稿: Tompei | 2009/04/04 13:26