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2009/04/17

リベンジお花見オフ(その4) 王子・飛鳥山のウンチク

こちらの続き)

 葉桜が日毎に色濃くなっていき、お花見オフも遠い昔のことのような気がします。が、やはりちゃんと締めくくっておかないと先に進めない心境……。早く終わらせたい。まずは、王子と飛鳥山の地名の由来から――。

 王子、飛鳥山という地名はいずれも熊野信仰に由来していて、鎌倉末期、当地を支配していた豪族、豊島氏が紀州熊野の飛鳥明神(阿須賀神社)と若一王子を遷したことから始まります。豊島氏は飛鳥山の地に飛鳥の祠を祀り、川を隔てた北の高台に若一王子を祀って王子権現を建てました。この土地を熊野に見立て、川の名前も熊野の川から取って音無川と呼びました(吉宗が命名したという説もあり)。

Img_0771_2 それから数百年後の江戸初期、徳川家光が王子権現の社殿を造営した際、飛鳥の祠もそちらに遷されます(現在はなし)。さらに約100年後、徳川吉宗はこの地が故郷の紀州にゆかりのあることを喜び、飛鳥山に桜を植えました。以上のようなことが、写真の飛鳥山碑に書いてあるそうです。吉宗はその後、滝野川地区(少し上流の石神井川流域)に紅葉を植えています。

Img_0811 この界隈は元々、高台で見晴らしがよく、滝が多い景勝地でもあり(その名残りが「名主の滝公園」の滝)、春は桜、夏は涼、秋は紅葉を求め、四季折々に江戸庶民が訪れるようになります。王子権現や王子稲荷など神社仏閣もあるので、行楽地として賑わいました。寺社を参拝して、いい景色を眺めた後は、やっぱり食べて飲んで……でしょう。王子稲荷への参道沿いには料理茶屋が並んでいたそうです。その中の1軒が落語「王子の狐」の舞台になりますが、その話はまた次回。

 広重の『名所江戸百景』には王子の絵が6枚ありますが、「飛鳥山北の眺望」と「王子音無川堰棣」を貼っておきます。後者は音無親水公園よりやや上流、ちょうど私たちが歩いたあたりです。

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コメント

ハイ!先生!
ちゃんと復習出来ました!

>広重の『名所江戸百景』には王子の絵が6枚
そうなんですかぁ。へ~

ところで、百景踏破ぜひしてみたいですねえ。どれくらい回ったんだろう。

投稿: 桜桃 | 2009/04/17 14:09

よっ、待ってました!(笑)
名所江戸百景になるくらいのところはやはり景観がいいですよね。

名所江戸百景の絵になった、あの狐が集まったという装束稲荷神社の方も見ておけばよかったですね~。


>ところで、百景踏破ぜひしてみたいですねえ。どれくらい回ったんだろう。

もう20くらいは回ってますよね~。
これからは記事にするとき、絵も並べておくといいかもです。

投稿: ぶんぶん | 2009/04/17 16:43


飛鳥山は桜も綺麗ですね〜。
滝が多いのですか。実家が近いのに、
子供の頃に一度行っただけの場所です。
また行きたくなりました。
紫陽花の季節には、これまた綺麗で、
京浜東北線から眺めてはうっとりしてます。

投稿: 茶菜 | 2009/04/17 16:48

江戸百計の絵との写真の比較、
すごくおもしろいですね。
あのカーブは、昔のままだと言うことですものね。

王子は降りたこともない駅だったので
すごく勉強になりました。

行ったところを振り返って学ぶと
物忘れの酷い私も、記憶が定着するような気がします。
先に学んでおけばさらに良いかなとは思うものの
年々、勉強から逃げたい気持ちで遊び第一の日々です。(^^;)

投稿: 陶片木 | 2009/04/17 17:43

わ~い!待ってました!>ウンチク

その辺り行ったことがないので残念です。
機会があったら行ってみたいと思います(そんな場所ばかり)

投稿: ゆれい | 2009/04/18 07:44

皆様、こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。

>桜桃さん

 江戸百の絵が6枚もあるのも、王子に行ってみたかった理由の一つ。全119景の5%を一気にクリアできました(^^)。

 ぜひとも全景制覇しましょう! 過去に何気なく通ったところを入れると半分はクリアできていると思うんだけど……。

>ぶんぶんさん

 えっ、装束稲荷神社なんてあるの?! と思ってさっそくググってきました。江戸百で榎の木があったところに神社ができているのね! 知らなかった……解説本にも載っていなかったわ。これで、0.5枚マイナス(^^;)。

 記録帳ブログに江戸百を貼っておこうかな。検討してみます(^^)。

>茶菜さん

 名主の滝公園には可愛い滝も入れて4つあるけれど、江戸時代には王子周辺にたくさんあったそうですよ。ご実家への通り道なら、ぜひ一度途中下車してみてくださいね。

 実は私も大昔に祖母に連れられて行って以来でした。飛鳥山と紙の博物館と名主の滝に行ったはず……でも、まったく記憶がなく懐かしいという感覚はありませんでした(^^;)。

>陶片木さん

 絵と写真は似たようなカーブだけど、同じ場所かどうかは不明です(^^;)。浮世絵の場所はもう少し駅に近いかもしれません。

 私も勉強は嫌いです。これは好奇心というか、ミーハー精神の延長みたいなもの。いろいろわかってくると、半世紀住んでいた東京を違う目で見られて面白いです。面白くなければやりません(^^ゞ。

>ゆれいさん

 この日はご一緒できずに残念だったけれど、これからもジャンジャン歩きましょう! お江戸歩きは健康的かつ安上がりで(飲み会は別 ^^;)、知的好奇心も満たされて、大人!の趣味にはいいですよね。

投稿: Tompei | 2009/04/18 12:49

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