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2009/08/28

浮世絵展と駒形どぜうオフ(その1)

 昨日はお江戸ミニオフで、江戸東京博物館で開催中の「写楽 幻の肉筆画」を鑑賞し、「駒形どぜう」で昼食をとり、観音様にお参りしてきました。実家に寄ったのはその帰り道です。

 今回の浮世絵展も例のごとく海外からの里帰り展で、ギリシャのコルフ島にある国立コルフ・アジア美術館所蔵の浮世絵、絵画およそ120点が日本初公開されています。19世紀末から20世紀初頭にかけて、ギリシャ大使のマノス氏が赴任先のヨーロッパの各地で買い集めた1万点以上のアジア美術品の一部で、マノス氏は浮世絵だけで1600点も購入したというから驚きます。

 目玉は東洲斎写楽の肉筆画扇面。昨年7月に発見、確認されました。「仮名手本忠臣蔵」の二段目が描かれているため、江戸博ではその映像が日に数回上映されています。実は、観たけれどよくわからず(汗)。この肉筆画は写楽が浮世絵の活動を終えてから描いたものだそうです。

Photo_9

 写楽の肉筆画はもちろん素晴しいけれど、私が気に入ったのは喜多川歌麿の「歌撰恋之部 深く忍恋」。歌麿の代表作の1つです。キセルを手にしてうつむき加減の女性の表情がいいでしょう? 背景は紅雲母刷りでピンク色にキラキラして綺麗です。5枚揃の1つでほかに「物思恋」「夜毎逢う恋」「稀に逢う恋」「あらはるる恋」があるそうな。気になるのでボストン美術館のサイトからお借りしてきました(左から順)。やっぱり深く忍ぶ姿が一番よいわ。

Photo_3

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 もう1つ印象に残っているのは同じく歌麿の「風流六玉川」。古来より歌に詠まれた全国6つの玉川の流れと女性たちを描いた作品です。6枚そろったのは世界初とか。川の流れがつながっている構図が面白く、女性たちの着物の色彩が鮮やかで美しい。地元である調布の玉川の絵(左から3枚目)は興味深く、杵と臼で布を打って晒す女性の姿がいかにも「調布」らしい気がします。

Photo_2

 その他、両国の花火、吉原、中村座の楽屋などを細かく描いた浮世絵もじっくり眺めて楽しみました。茨木と綱の絵とか、大坂新地の太夫の男装姿とか、ミーハー心を刺激する作品もあって一層盛り上がりました。

 マノスさんのおかげで保存状態のよい浮世絵を多数見られてありがたいことです。未知の浮世絵がまだ世界のどこかで眠っているかもしれませんね。

続く

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コメント

写楽の肉筆画のタイトル、どなたが決めたのでしょうね。
どれもいいわぁ~!

煙管姿の女性っていいですよね。
祖父は煙管愛好者だったのですけど
爺ちゃんの姿より、女性がもつ煙管の方がずっっっっと絵になります。

太夫の男装、これも惹かれます。
この時代って、紙も絵の具もすごく貴重だから
どの絵にも作家の思いがものすごくこもっているように感じます。

収集家のおかげで、こうやって後世の私たちの目にも触れることができるって
本当に感謝です。
外国の方が収拾してくださったってところも嬉しいです。

下の記事、ずいぶんと成長していたのですね。
実家からでも見える高さになるのかな。

投稿: 陶片木 | 2009/08/28 18:48

昨日はお世話になりました。

ギリシャのマノスさん、お目が高いですよね。
どのくらいの値段で収集したのかも気になります~^^;
私も目玉の写楽の肉筆画より他の版画絵が良かったですね~。
あと、三囲社も沢山描かれていて、行ったことがあるだけに興味深かったです。

投稿: ぶんぶん | 2009/08/28 20:15

うわぁ、いいですねぇ。髪の毛とか超細密画になっているんですよね。こんな肉筆画を元に更にそれを掘った、堀師がいたんですよね。
それにしても、これを普通の包装紙や雑誌のグラビアのように扱っていた江戸時代の文化レベルの高さというのは凄いですよね。

投稿: | 2009/08/28 21:44

おお!5枚並んでる~
気になってたの。他のもぜひみたいと思って。ありがとう~♪
とにかくタイトルが素敵。そのタイトルに負けない構図がすごい。

投稿: 桜桃 | 2009/08/29 00:26

陶片木さん、ぶんぶんさん、惑さん、桜桃さん、コメントありがとうございます!

>陶片木さん

>写楽の肉筆画のタイトル

 歌麿の美人画のこと? 紛らわしい記事でごめんなさい(^^;)。

 煙管って最近見かけなくなりましたね。昔は縁日の屋台に煙管屋さんがあったはず。不正乗車の「キセル」が煙管から来ていることを知らない人も多いのでは?

 太夫の男装、そそられますよね~。年に1度、太夫の扮装行列があったそうです。

 スカイツリー、錦糸町からも見えるんじゃないかしら? あのあたり、高層ビルが少ないから。見えたら写真を撮ってね!

>ぶんぶんさん

 マノスさん、どれだけお金持ちなんでしょうね。買い集めた美術品はすべて国に寄贈したというからすごい! 芸術ってそうやって守られてきたんでしょうね。

 三囲神社の絵、いくつかありましたね。自分の過去記事を見てみたけれど、ちゃんと書いてなくてダメ。もう一度行かなくちゃ!←こればかり(^^;)

>惑さん

 絵師がいい絵を描いても、彫師や摺師がいい仕事をしないとこういう傑作は生まれませんよね。1㎜に数本の髪の毛を彫るというから驚きます。あの細かい文字も。

 自国の評価が低かったのは難ですけど、海外に流出したおかげで保存状態のよい浮世絵を見られるのは幸いです。

>桜桃さん

 こちらは全然気にしていないけれど、おっしゃるとおり削除しました(^^)。

 この5枚の美人画のタイトルと絵を当てるクイズを作った人のサイトを発見しました。日本在住の外国人なので英語だけど。
http://woodblock.com/shiki/quiz/index.html
関連記事はこちら。これは日本語。
http://woodblock.com/shiki/summer/j_index.html

投稿: Tompei | 2009/08/29 14:55

あわわわ・・
相変わらずきちんと読んでいない目でごめんなさい。
歌麿の絵とタイトル。
彼自身が考えてつけたのでしょうか。
微妙な違いが表情に表れていていいですね。

昔の女性の方がずっと情熱的だったように思えます。
今はあまりに通信が簡単で
いつでも会える。声が聞ける。
この環境が淡泊にさせちゃうのでしょうね。(笑)

投稿: 陶片木 | 2009/08/29 17:24

先日はお世話になりました♪
Tompeiさんの記事では
いつも復習させていただけます。

煙管、私の子供の頃には我が家にもあったなぁ
タバコのシケモクを集めて
煙管に入れて吸ってたりしていた。
今思うと、体に悪そう~。

浮世絵、いくら見ても見あきなくて。
日本人ってこの時代からとてもおしゃれ
日本の浮世絵ってすごくいいね。、

投稿: TOKIKO | 2009/08/30 00:20

ABCがずらっと並んでてクラクラしましたが(;´▽`A``タイトルの意味は雰囲気と勘で推察しました^^;;

浮世絵ってやっぱり外人さん(死語か?)には魅力的なんですね。残念ながらそのすごさを日本人よりも理解してる人も多いかもしれませんね。

投稿: 桜桃 | 2009/08/30 16:19

陶片木さん、TOKIKOさん、桜桃さん、おはようございます。
嵐の朝ですね……政局も東京も。

>陶片木さん

 ふたたびのコメント、恐縮です! 歌麿の美人画のタイトルに惹かれて、どんな絵か見たくなって探し出してきました。タイトルと絵の解説を歌麿さんにお聞きしたいわ。

 私たちの青春時代は、異性に電話をかけるのも結構たいへんでしたよね。先方の親が出るとドギマギしたりして(^^;)。今の若い子は携帯があってうらやましい。って、そういう話ではありませんでしたね(^^ゞ。

>TOKIKOさん

 煙管をおもちゃにしていたなんて、時代がわかりますねぇ(^^ゞ。可愛いときこちゃんが煙管で遊んでいる姿を想像してしまいました。

 TOKIKOさんはお仕事柄、江戸時代のファッションに目が行くんですね。花魁の絢爛たる衣装はもちろんだけど、江戸の町女の粋なお洒落が素敵ですよね。

>桜桃さん

 サイトを訪問してくださったのね(^^)。あそこの管理人さん、趣味を通り越して、版画をお仕事にしているようですごいですね。異国情緒と繊細な技に魅了されるんでしょうか。

 私も遅ればせながら浮世絵の魅力がわかるようになってよかった!(^^ゞ

投稿: Tompei | 2009/08/31 08:00

シケモクは大人の為に集めたの、
私は吸わないってば~^^;

投稿: TOKIKO | 2009/08/31 09:50

ところで、紹介された英語サイトの
下から二番目の真ん中と、下の右側、
色違いだけれど半襟の柄が一緒♪

投稿: TOKIKO | 2009/08/31 09:56

たびたびごめんなさい(^^;
大きい画像のほうで見たら違った、
サイトの紹介ありがとうございました。
とてもきれいに撮影されたサイトですね。

投稿: TOKIKO | 2009/08/31 10:01

>TOKIKOさん

 コメントたくさん、ありがとう!(^^)

 よい子のときこちゃんはキセルなんか吸うはずありません。ちゃんとわかってますってば(^^ゞ。

 半襟までしっかり観察しているのね。さすがです!

投稿: Tompei | 2009/08/31 17:59

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