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2009/11/15

『カサブランカ』(宝塚宙組)

 13日の金曜日(大安!)、とんぼ返りで関西まで行ってきました――大空祐飛のトップお披露目公演初日を観るために。博多座のプレお披露目は観たけれど、やっぱり本拠地で大きな羽根を背負った姿を少しも早く(笑)見たい! 今年2月末のトップ決定発表の日からずっとこの日を楽しみにしていました。

200911131456000 演目は不朽の名作映画『カサブランカ』の舞台版。これが世界初のミュージカル化です。今をときめく演出家・小池修一郎氏がこの名画をどう料理するか、そして、宙組新トップコンビがそれをどう演じるか、大きな期待と多少の不安を抱きつつ客席につきました。

 (以下、浮かれたファンの戯言なので、お許しの程)

 ゆうひのリック、カッコいいです! お披露目でいきなりこんなにハマリ役に出会えるなんて、実に幸運かつ強運。今までの遠回りな長い道のりはこの役をやるためだったのかも……。よくぞここまでやめずにいてくれた、そして、よくぞそんなゆうひをトップにしてくれたと感謝したい気持ちです。トレンチコートにソフト帽の姿が似合う抜群のスタイル、長年かけて体得した男役芸、哀愁が漂う"陰"の持ち味と、大空祐飛の魅力が生きた役なのが何よりも嬉しい。もうね、カサブランカ・ダンディ、そのものなのよ。

 イルザのすみかちゃん、ラズロのらんとむ、ルノー大尉のみっちゃん、この公演で退団される専科のばんけいさんなど、芝居巧者たちに支えられて初日からいい仕上がりでした。群集のコーラスも迫力があってよかった! 宙組の皆さんのおかげで上々のスタートが切れました。そりゃあ、不満もないわけではないけれど、来年1月の東上までにさらによくなると期待したいと思います。

 実は私、映画はちゃんと見ていないんです。有名な台詞「君の瞳に乾杯!(Here's looking at you, kid.)」も、名曲「時の過ぎ行くままに(As time goes by)」も知っているし、プロペラ機が飛び立つラストシーンは見たことがあるけれど、全編通して見たことはない。今回が初カサブランカでしたが、宝塚向きとは思えないあの重苦しく難しい時代の話をよくまとめていたと思います。「君の瞳に乾杯」の台詞も「As time goes by」も効果的に使われていて、カサブランカの世界がうまく再現されていました。東京で観るまでに映画を見ておきたい!

 欲を言えば、1本立てではなく、ショーも見たかった!(すみません、欲張りで) この話は1時間半に凝縮できそう気がする……「ギャツビー」だってコンパクトな初演のほうがよかったし。全体的に暗い場面が多いので、ぱーっと発散できる明るいショーがついていたら、なおよかったです。それはかなわないので、せめてフィナーレにもう1場面増えたらいいな。ゆうひとらんとむがしっかり絡む場面、プリーズ!

 月組公演『黒い瞳』で2番手のプガチョフの代役をやったゆうひに注目してから約10年……大きな羽根を背負って大階段を最後に降りてくる姿に感慨無量でした。ゆうひさん、本当におめでとうございます!

<追記>
 映画のDVDを見ました。ほぼ忠実に舞台化されているんですね。いろいろ制約があるのかもしれません。オリジナル曲以外の音楽も映画のまま。渋いハンフリー・ボガードも魅力的だけど、何と言っても、美しいイングリッド・バーグマンのアップですべて納得させられてしまう感じです。

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コメント

報告、お待ちしてましたー。
やっぱりゆうひリックは素敵なのね。
来月観に行くのが待ちきれない思いです。

プガチョフから10年…。私も感無量です。

投稿: 蝸牛 | 2009/11/15 22:08

カサブランカですかぁ。ビデオ(TV録画)もDVDも持っています。イングリッドバーグマンの美しさもさることながら、ハンフリーボガードことボギーが渋いんですよねぇ。彼が演じるリックとルノー署長がいいんですよね。ただ決してスタイルは良くないし、2枚目でもないから味があるルノー署長や黒人のピアノ弾きサムも宝塚にかかるとスマートな美男子なんでしょうね(^_^;)。映画でもラズロは宝塚向きの風貌です。
この映画は50年以上昔の1942年の映画で著作権フリーになっていて500円~1000円位でDVDが購入できると思います。ぜひぜひ、映画もご覧になってみてください。宝塚脚本での妙や、工夫もわかって面白いのではないでしょうか。

投稿: | 2009/11/15 23:24

蝸牛さん、惑さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

>蝸牛さん

 ご一緒できず残念でした。来月になれば、さらに深みのある舞台になっているんじゃないかしら。どうぞ楽しんでいらしてね。

 なつめさんの訃報、すごくショックです。

>惑さん

 惑さんに『カサブランカ』を語っていただけるとは!(^^) そうそう、イルザがサムに「"As time goes by"を弾いて」って頼むんですよね。かなり映画に忠実に作られているみたいです。サムのピアノが効果的に使われていました。サムはもちろん黒塗り。ルノーは3番手スターなのに肉布団を入れていましたよ。早くDVDを入手しなくては!

 映画では2つのラストシーンを撮影していたそうですね。今のとは別にリックと結ばれるラストシーンもあったんですって。そっちも見てみたいけれど、別れのほうが余韻が残るのかもしれませんね。

投稿: Tompei | 2009/11/16 07:47

ちょっと二日いない間に、いろんなことが起こりすぎて・・。
どこにコメントさせていただいたらいいのか・・。でも、やはりこちらに。

Tompeiさんの熱烈記事に感動しました^^
お披露目おめでとうございます。

私はなんと!すべて外れたのに初日当たりました☆すごいでしょ?楽しみです~

投稿: 桜桃 | 2009/11/16 13:50

>桜桃さん

 お帰りなさい! すれ違いだったのよね。

 お披露目初日くらい熱烈でもいいでしょ?(^^ゞ 東宝、私は平日のしょーもない席だけ当たりました。1度はいい席で観たい!

 惑さんに言われて↑、390円のDVDを買ってきました。これからお勉強します(^^)。

投稿: Tompei | 2009/11/16 17:23

日比谷通いに忙しく、お祝いコメント遅くなりました

ゆうひさん、大劇場お披露目おめでとうございます!
CSニュースで初日映像を見ましたが、本当に、ゆうひさんならではの魅力が生かされた、究極の男役像ですね。

東京公演も無事にチケット入手できましたので、生舞台を拝見するのが今から楽しみです。

また、Tompeiさまとお話しできる機会も楽しみにしております^^

投稿: 金木犀 | 2009/11/17 00:32

>金木犀さん

 お忙しいところ、コメントありがとうございます(^^)。

 今にして思えば、花組での経験がゆうひを一回りも二回りも大きくしてくれたような気がします。その節はお世話になりました(って、アンタ何者?! ;;;)。

 花組はなんと楽が初見なんです。どこかですれ違ったら、声をかけてくださいね!

投稿: Tompei | 2009/11/17 08:41

>惑さんに言われて
これはなんだか人聞きが悪い。「・・惑さんに薦められて・・」くらいで お願いします(笑)
390円でありましたか。LPやカセットがCDに変わったように。ビデオテープもDVDに変わられてなくなっていきますね。DVDは品質やスペースだけでなく大量生産が安く早くできるのもいいところですね。雑誌の付録とか、こないだ買った洗濯機にも最初にごらんくださいと操作説明のDVDがついて来ました。

投稿: | 2009/11/20 02:43

>惑さん

 失礼いたしました(^^)。おかげさまでさっそく映画を観られました。こんなに安いなら、観劇前に観ればよかった。

 『カサブランカ』は緊迫したあの時代だからこそのラブロマンスですよね。映画を観てようやく時代背景が把握できました(^^;)。渋いハンフリー・ボガードも素敵だけど、イングリッド・バーグマンがひたすら美しくてうっとりしました。

投稿: Tompei | 2009/11/20 07:12

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