『マイケル・ジャクソン THIS IS IT 』
マイミクさんの「超必見」の言葉に誘われて観てきました。
そもそも私、マイケル・ジャクソンの急逝には驚いたものの、とくに思い入れがあるわけではないし、マイケルをアーティストとしては過去の人と思い込んでいました。3年前に「スマスマ」に出演した時にはどこか痛々しい感じすらした程。スキャンダルや奇行をめぐるマスコミの報道にすっかり踊らされていたわけです。
ところが――マイケルはずっと変わらずスーパースターだった! この映画は、予定されていたコンサートのリハーサル風景とコンサートで使われる映像を記録したものですが、マイケルのたぐいまれな才能と優しい人柄、コンサートにかける意気込みがダイレクトに伝わってきてぐいぐい引き込まれました。なんと、歌もダンスもほとんど往年のまま! コンサートの構成や演出の細部までこだわりぬき、それを実現するために妥協を許さず取り組むマイケルの姿に心打たれました。
そして、そんなマイケルのコンサートに関われることを誇りに思い、無上の喜びとして、ベストを尽くすスタッフ、ダンサー、ミュージシャンたちの姿もまた感動的。彼らの姿勢、言葉からもマイケルの偉大さがよくわかります。
このリハーサルの後、本番を迎えることなく亡くなったマイケルの無念さ、メンバーたちの喪失感や虚脱感を思うと言葉もありません。「キング・オブ・ポップス」マイケル・ジャクソンを失ったことの大きさを今さらのように痛感するばかり。もしかしたらマイケルは今頃、完璧な本番ではなく不完全なリハーサルを勝手に公開されて不本意に思っているかもしれませんが、私としてはこの映画でマイケルの姿を見られたことに感謝したい気持ちです。
マイケル、ありがとう! 心からご冥福をお祈りいたします。
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コメント
とっても評判がいいみたいですね。この映画。見に行こうと思っています。昨日はNHKで特集番組をやっていました。作詞家、作曲家、歌手、ダンサー、振付師、脚本家、演出家、プロデューサー、全てが超一流の才能で間違いなくスーパースターですね。
ただあの整形を繰り返したこだわりの部分は黒人差別というもののトラウマみたいなものがやっぱりあったのかなぁと思いますね。
投稿: 惑 | 2009/11/21 20:39
マイケルは以前よく聞いていたのですが
最近たまにテレビで観る様子を見て
無理やり人前に出させられてるようなきがして
私もいたいたしく思ってました。
でも、この映画を観たら、
マイケルのコンサートに行きたくなってしまいました。
もういないのにね・・・
投稿: TOKIKO | 2009/11/21 21:20
惑さん、TOKIKOさん、こんばんは。
>惑さん
27日までなので、お見逃しなく!
あれほどの才能があり、それを世界中で認められてもなお、黒人であることのコンプレックスがあったのかしら? 人間て悲しいですね。整形ってやり始めると止まらないのかもしれません。
>TOKIKOさん
TOKIKOさんもご覧になったんでしたね。このコンサート本番に行ってみたかった~!
ここ数年の世間の取り上げ方って、まるで際物扱いでしたよね。繊細な彼はきっと心を痛めていたと思います。私も大いに誤解していて失礼だったわ。
投稿: Tompei | 2009/11/22 01:10
素晴らしかったでしょう〜!
この映画を観るまで、私は
マイケルは歌と踊りは超一流だけど、言われたとおりに動くお人形のような人だと思っていたんですよ。でも違いました。
強いリーダーシップを持った人だったんですね。
本当に惜しい人を亡くしてしまいましたが、
私たちはこの映画に出会えて感謝ですよね。
マイケルは本物の大スターだったんですね。
あんな人はもう二度と出ないかもしれない。
投稿: 茶菜 | 2009/11/22 20:49
>茶菜さん
コメントありがとうございます。
茶菜さんに教えていただかなかったら、この映画を観ることもなく、マイケルを誤解したままだったかもしれません。観られて本当によかった! と同時に、大勢の人が心をひとつにして舞台を作り上げるバックステージ物として観ても面白かったです。
宝塚のマイケルのような存在だったなつめさんともダブって、無念さと悲しさでいっぱいになりました。
投稿: Tompei | 2009/11/24 07:18