「蔦屋重三郎展」(サントリー美術館)
先週は文化と芸術の秋を堪能した1週間でした。江戸検定(結果は聞かないように!)、お茶事(心得0にて体験レッスン?!)、「蔦屋重三郎展」、五島美術館の「源氏物語絵巻」、芸術劇場でオーケストラ鑑賞(男性ソプラノの岡本知高さんの歌に感動!)、とイベント満載で連日のように出かけていました。それぞれ語りたいことはありますが、ブログにはご紹介の意味で「蔦屋重三郎展」と「源氏物語絵巻」について書こうと思います。
「蔦屋重三郎展」の正式なタイトルは「歌麿、写楽の仕掛け人 その名は蔦谷重三郎」。「歌麿、写楽の仕掛け人」の部分がないとちょっとわかりにくいかもしれませんね。実は私、江戸検定を受けるまでこの名前を知りませんでした。
蔦屋重三郎は浮世絵の歌麿や写楽、戯作の山東京伝、狂歌の大田南畝などの作品を売り出した版元で、江戸文化の最先端を演出・創造した名プロデューサーでした。チラシの裏に載っている人物相関図を貼っておきます。
したがって、展示品は浮世絵多数と、黄表紙(絵入り小説)・往来物(寺子屋の教科書)・狂歌本などの書物が中心です。蔦重が世に出るきっかけとなった『吉原細見』や、寛政の改革で摘発されて手鎖の刑を受けるはめになった『仕懸文庫』はもちろん、さまざまな本が並んでいました。そうそう、蔦重のお店「耕書堂」が再現されていました。
本は見開きにしてガラスケースに陳列されていますが、自分の手でめくってみたくなりますね。文字が独特の字体なので読めないことも残念。それでも、本屋好きな私は本を見ていると知らず知らず心が弾んできました。もし江戸にタイムスリップしたら、耕書堂は絶対行かなくちゃ……そんな妄想にひたったひとときでした。
蔦屋重三郎について詳しいサイト「蔦屋耕書堂」を見つけました。興味ある方はぜひどうぞ!
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コメント
文化とは余り関係なく日々を過ごしております
これは行こうかどうしようか悩んでる展覧会なんですよね。
ただ、薄暗い照明での浮世絵は疲れる歳になってしまいましたので…ドウシマショ(笑)
投稿: ゆれい | 2010/11/10 17:54
>ゆれいさん
文化的なのはこの1週間だけです。平常はひたすら通俗的(^^;)。
確かに薄暗かった。浮世絵などが傷むから仕方ありませんね。源氏物語絵巻なんてさらに暗くて、リーフレットが読めませんでした。ま、字が小さいからね(^^;)。
投稿: Tompei | 2010/11/10 21:30
本当に芸術の秋を過ごしていらっしゃるんですねぇ~
浮世絵といえば、原宿に太田記念美術館というのがあって、これが浮世絵のコレクションの美術館なんですけど、(ご存知だと思うけど)そこで見たくらいかなぁ~
その前をよく通っていたので、一度くらい入ったことがあります。
蔦屋重三郎って、名前知りませんでしたけど、版元さんなんですね。勉強になりました
投稿: Nawo | 2010/11/11 09:25
>Nawoさん
一週間限定の芸術の秋でした(^^;)。
太田記念美術館は一度行ったことがあります。こじんまりした美術館ですよね。私、以前は浮世絵にはまったく興味がなくて、わざわざ見に行くようになったのはここ2~3年です。芸術的な価値もさることながら、当時の風俗を写し取っているので写真の代わりですね。
一つ知ると、だんだん繋がってきて面白い。まだまだ初心者ですが……。
投稿: Tompei | 2010/11/11 18:40
おお~~凄い一週間でしたね。
お茶事?まであったのですか?
お茶をやっていても数回しか体験したことがなくて、
いまだに、見よう見まねな私です(^^ゞ
田舎に引きこもってばかりで芸術とは縁のない生活、
少しは出て歩かなくちゃね~
投稿: hicha | 2010/11/12 13:31
>hichaさん
こんにちは。
hichaさんはきっと「お茶事」に反応してくださると思いました(^^)。
お茶の先生をしている友人がご自宅のお茶室に招いてくれたんです。招かれた3人共心得なし故、いろいろたいへんでした(^^;)。決まり事がたくさんあり、それぞれに意味があって、奥が深いものだと実感しました。貴重な経験ができて、友人には感謝しています。足は痛くなりましたが(^^;)。
投稿: Tompei | 2010/11/12 14:59