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2011/06/02

近江紀行(その7)石山寺、三井寺

 近江紀行もようやく最終回にたどり着きました。旅のしめくくりは南近江の名刹を2つ訪ねました。

<石山寺>

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 紫式部はこの石山寺に参籠して『源氏物語』の着想を得たという伝説を聞き、ぜひ行ってみたかった場所です。こじんまりしたお寺を想像していましたが、斜面に広がる広い境内に風格のある堂宇が点在する大きなお寺でした。京都の清水寺や奈良の長谷寺と並ぶ観音霊場と知って納得。平安の女流作家たちに愛されたお寺にふさわしく、新緑やキリシマツツジなどの花が美しくて心が洗われました。春や秋にも訪ねてみたい!

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 下の写真の石は天然記念物の珪灰石。石山寺の名はこの岩盤の上に建っていることに由来しています。石の上方に見える多宝塔は、源頼朝の寄進で1194年建立された日本最古の多宝塔(国宝)です。本堂(国宝)は平安時代に建てられた正堂に、淀君が寄進した礼堂がつながっています。礼堂は清水寺のような懸造(かけづくり)。この本堂は場所的にも角度的にも写真に撮りにくく、まともな写真がありません。本堂の一角に「紫式部源氏の間」があり紫式部像が安置されています(写真は拝借)。

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<義仲寺>

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 石山寺から三井寺に行く途中、寄りましたが、月曜日でお休みでした。残念無念。

 この義仲寺には松尾芭蕉のお墓があるのです。芭蕉はこのお寺を愛し、たびたび滞在し、死後、遺言によってここに葬られました。義仲寺という名前からわかるように、木曽義仲がこの地で戦死後、巴御前が草庵を結んで供養したことに始まったとされています。

<三井寺>

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 正式名称は園城寺(おんじょうじ)。壬申の乱で敗れた大友皇子の菩提を弔うためにその子が建立した寺で、本尊は大友皇子の父、天智天皇の念持仏の弥勒菩薩像。三井寺の通称は、天智・天武・持統三帝が産湯に用いた霊泉があるため「御井の寺」と呼ばれたことに由来します。国宝10件、重要文化財52件を誇る大寺院です。

 このお寺を訪ねたのは2度目。四半世紀前の桜の季節に比叡山から坂本に下りて大津に回ったことがありました。でも、記憶が残っていたのは琵琶湖が見える観音堂だけ。時間がなかったので端折ったのかもしれません。今回は広大な境内をゆっくり回れました。

 写真は順に、金堂(国宝)、三井の晩鐘、三重塔、観音堂。三井の晩鐘は平等院、神護寺とともに日本三名鐘のひとつ。300円で撞くことができるので、散策中何回か音を聴くことができました。心が清められる荘厳な音でした。

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 以上で旅行記はおしまい。長々と読んでいただき、ありがとうございました。記録を書くのは面倒でもあり、旅行を再びたどれて楽しくもあり。こんなふうに旅行記を残せるのは、読んでくださる皆様のおかげと感謝しています。


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コメント

鐘はつかなかったのですか?
300円でつけるなんて、やってみたいです!

今回紹介してくださったお寺はどれも知らないお寺です。
南近江って京都に近いのですね。

子供のときにあんなにいっていたのに何も知らない近江です。
祖父母もなくなり、滋賀県へ行くこともほぼなくなってしまったこのごろ。
今頃になっていってみたくなっています。(^^;;;

投稿: 陶片木 | 2011/06/02 21:56

わ~、いいな~~。石山寺。私も行ってみたいお寺です。新緑も美しいですね~。
三井寺も立派ですね~。
ご朱印もなんて達筆なんでしょう!

近江、訪れたことがないけれどTompeiさんの記事ですごく行きたくなりました。

投稿: ぶんぶん | 2011/06/02 21:56

お疲れさまでした。楽しませていただきました!

新緑が美しい~。絶対いつの日か行ってきます!

>記録を書くのは面倒でもあり、旅行を再びたどれて楽しくもあり。
実感(笑)
で、面倒よりも、読んでもらえるのが有り難い~という気持ちのほうが大きいから頑ばっちゃいましょう~、これからも(と自分に言い聞かせてる^^;)

投稿: 桜桃 | 2011/06/03 00:21

石山寺は是非行ってみたいお寺の一つになりました。
ごめんなさい、歴史はよく解らないけれど、こういうお寺のたたずまいは大好きです。
源氏物語の構想がここで練られたと思うと、もっと行きたくなりますね。
ご報告ありがとうございました。

投稿: hicha | 2011/06/03 07:04

陶片木さん、ぶんぶんさん、桜桃さん、hichaさん、おはようございます。
ひさしぶりに朝から青空で気持ちがいいですね!

>陶片木さん

 鐘は撞かなかったの。かの三井の晩鐘を鳴らせるのだから、やってみるべきだったかしら。ほかの参拝客にも聴いてもらえるしね。

 大津は京都からすぐです。石山寺も三井寺も京都から30分圏内。京都市内が見どころ満載なのでこちらまで足を伸ばしにくいけれど、琵琶湖も見られてよい所です。

 思えば私も、亡父の郷の愛知にはもう30年以上行ってません。そんなものなのかもね。ルーツをたどって訪ねてみたい気もします。親戚はちょっと面倒だけど(^^;)。

>ぶんぶんさん

 石山寺はとってもお勧めです! 「こういうお寺に来たかったの!」と心底思いました。

 今まで滋賀は新幹線で西に向かう時に素通りするだけだったけれど、今回、訪ねることができてよかったです。「近江を制する者は天下を制する」と言われた近江を回って、俄然、戦国時代にも興味が湧いてきました。

>桜桃さん

 そうそう、読んでもらえることが書くパワーになりますよね。その結果、仕上がった旅行記は自分にとって大切な記録になるし、ブログはありがたいわ。桜桃さんも引き続き、頑張ってね! バルセロナのフリータイム、楽しみです。

 いにしえの奈良にも行きたいな。やっぱり関西は奥が深い!

>hichaさん

 石山寺は桜や紅葉はもちろん、季節ごとに花を愛でられるんです。今なら花菖蒲。近くだったら度々行きたいわ。hichaさんだったら、いい写真がたくさん撮れそうですよ。

 一度旅行に出かけると、またすぐに行きたくなって困ります。とりあえずお江戸で気持ちを紛らわせます(^^)。

投稿: Tompei | 2011/06/03 08:42

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