第31回お江戸オフ≪赤坂≫その2
(こちらの続き)
クリスマスが終わって、2011もカウントダウンに入りました。今年のオフは今年のうちに――何とか頑張ります。
前回の世田谷に続き、今回の赤坂界隈も坂道の多い場所なので、また地形図をアップしておきます。一ツ木通り界隈で飲食したり、TBS界隈でミーハーを楽しむ分にはほとんど坂を意識しないですみますが、赤坂はその名のとおり坂が多く起伏に富んだ街です。
①千代田線「赤坂」駅7番出口14時集合→②報土寺(雷電の墓)→(三分坂、薬研坂)→③豊川稲荷→④赤坂不動尊(威徳寺)→⑤浄土寺→⑥日枝神社→⑦勝海舟邸跡→(氷川坂)→⑧氷川神社→(檜坂)→⑨檜町公園→⑩東京ミッドタウン(長州藩毛利家下屋敷)→日比谷線「日比谷」経由で三田線「内幸町」へ →18時半~ 「もんじゃ近どう」
実は私、2ヵ月程前に同じようなコースを歩いたので、今回はいつになくスムーズに先導できました。その時は氷川神社の後、ミッドタウンに行かずに虎ノ門に出て金毘羅様をお参りしました。「江戸の名所」がテーマの江戸検定を受ける前に、江戸城の鎮守様(山王権現=日枝神社)に行っておきたかったから出かけたのですが、検定はあえなく撃沈。今年も準1級で終わりました……あーあ。というわけで、その時に撮った写真も交えてご紹介します。
②報土寺
江戸時代の関取、雷電のお墓(写真右)があります。幕内通算254勝10敗というから圧倒的な強さで、史上最強力士と言ってもよさそう。
報土寺の横の坂道が三分坂(さんぷんざか、下の写真左)。急坂のため、車賃が銀3分(約100円)増しになったことからこう呼ばれるようになったそうです。実はこの坂、坂道愛好家のタモリさんお勧めの坂道なので、遠回りして歩いてみました。報土寺の築地塀が江戸の風情を漂わせています。その先の青山通りに出る坂道が薬研坂(写真右)。いったん下りまた上がるので、薬研に似ていることから付いた名前です。薬研とは漢方薬を粉にする舟形の器具。
③豊川稲荷(妙厳寺)
お稲荷さんというから神社と思いきや、妙厳寺という曹洞宗の寺院で、愛知の豊川稲荷の東京別院に当たります。本尊の吒枳尼天(だきにてん)はヒンズー教の女鬼に由来する仏教の神で、白狐に乗る天女の姿で表されることから稲荷信仰と習合しました。
町奉行の大岡越前守忠相が拝領地の三河から豊川稲荷を勧請し、自邸で屋敷神として祀ったのが始まり。当初、赤坂一ツ木の大岡邸では午の日と毎月22日に一般庶民の参拝を許していましたが、やがて妙厳寺が江戸参詣所を建立したのが東京別院の創建となります。境内に大岡越前守廟(写真左)があるのはそのため。
お寺なのに境内には鳥居が並ぶ奥の院があり、狐塚(写真右)があり、弁財天、叶稲荷、融通稲荷などなどがあり、神仏習合いや神仏集合の様相。どんな御利益もおまかせあれのお寺です。私は融通稲荷の「融通金」をお借りして、来年の開運と金運をお願いしました。
④赤坂不動尊(威徳寺)
一ツ木通りの飲食街の狭間に不動尊の参道の坂があります。何だか場違いな印象ですが、徳川家康の江戸入府以前からある古いお寺で、高台から赤坂の変遷を見守ってきました。今の赤坂御用地の場所に上屋敷があった紀州徳川家の祈願所でした。
⑤浄土寺
太田道灌が開基したと伝えられる寺院。青銅製の一ツ木地蔵は、江戸六地蔵を作った鋳物師の太田駿河守藤原正儀の手によるものと言われています。
(続く)
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コメント
高低差の地図、待ってました!
タモリの坂好き、わかる気がする^^
それにしても、同じコースを歩かせてしまって申し訳なかったですね。
ご主人と一緒の時もTompeiさんが案内役?
投稿: 桜桃 | 2011/12/26 23:46
>桜桃さん
こんばんは。とうとう発表されましたわ 「もう十分すぎる」と思いつつ、やっぱり淋しい。
地形がわかると面白いですね。神社仏閣は高い土地にあるんだと納得したりね。
同じコースでも一緒に歩く人が違うと印象が全然違うから楽しいです。夫はただついてくるだけ オフの時と同じように私が全面的に下調べします。
投稿: Tompei | 2011/12/27 00:30
先日はどうもありがとうございました。
さすが詳しい説明で改めてよくわかりました。
私、お狐さんが沢山並んでいるところ、見逃しちゃったかも~(汗)どこにあったんでしょ?
>夫はただついてくるだけ オフの時と同じように私が全面的に下調べします。
わはは、やっぱりそうなんですね。
毎度のことながら時間配分、素晴らしいです。
つづき、楽しみにしています。
下↓のスカイツリーのイルミネーション、ここで見せていただけて嬉しかったです!待ち遠しいですね。
投稿: ぶんぶん | 2011/12/27 11:48
>ぶんぶんさん
こんばんは。今年もあと4日ですね。大掃除はもうあきらめました;;;。この続きは書けるかな~?
豊川稲荷の狐塚は奥の院(神社の部分ね)のさらに奥にあります。この写真は前回撮ったもの。
ご家族そろって新年を迎えられそうでよかったですね。たいへんだけど、頑張って! どうぞよいお年を!!!
投稿: Tompei | 2011/12/27 21:39