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2012/05/14

「毛利家の至宝」(サントリー美術館)

Img_0002_2 東京ミッドタウン5周年の記念イベントとして、サントリー美術館で開催中のこの展覧会、毛利家の城下町を訪ねたばかりの身としては見逃すわけにはいきません。ミッドタウンの敷地は江戸時代、長州藩毛利家の下屋敷があったというご縁から実現した企画で、展示品のほとんどは防府市にある毛利博物館の所蔵品です。

 一番の目玉は雪舟の「山水長巻」。正式名称「四季山水図」というこの水墨画は長さ16メートルの巻物で、水墨画の最高傑作として名高い作品。もちろん国宝です。今回は全長が一挙公開されています。16メートルにわたって春から順に山水の四季の移り変わりを追ったら、水墨画に疎い私にもこの作品のすごさが少しはわかったような気がしました。水面のごく淡いブルーなどの彩色がきれい。

1103 国宝の古今和歌集(高野切)の流麗なかな文字も印象的。婚礼調度品や雛飾り、能楽と茶の湯の道具類も毛利家の格式の高さを思わせる品々でした。そうそう、婚礼調度品などには「一文字三つ星」ではなく、「沢潟」紋が使われていました。

 興味深かったのは、関ヶ原の戦い前後に徳川側から受け取った起請文。合戦前の「(戦闘不参加なら)領地はそのままにする」という井伊直政・本多忠勝連署起請文と、合戦後の「周防・長門2国を与える、輝元・秀就親子の命は保証する」という徳川家康誓紙。吉川広家の内通工作は毛利家にとってよかったのか悪かったのか。

 豊臣秀吉が五大老にあてた遺言状にもしびれましたが、「写し」とはどういうこと? 実物の体裁、字に似せて誰かが書きとったと考えていいのでしょうか。写しとは言え、重要文化財に指定されています。

<乃木神社>

Img_1850Img_1852

 ミッドタウンに行く前に乃木神社に寄りました。神社の隣りには乃木将軍の旧宅(写真右)が保存されています。明治天皇に殉じて自刃した乃木将軍夫妻の御霊を乃木邸内に祀ったのがはじまりで、後に隣地に乃木神社ができました。乃木坂の名は乃木将軍に由来しているのです。

 

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コメント

毛利家づいていらっしゃいますね^^
旅行した時に関連づけて見ていくと歴史も資料も頭に入るし、見ていて楽しいですよね。

5月27日までかぁ~( ..)φメモメモ
これは私も見に行きたいです!

投稿: ぶんぶん | 2012/05/14 16:54

>ぶんぶんさん

 こんばんは。コメントありがとうございます。

 歴史は点と点がつながっていく面白さがありますね。歴史の現場に立つとより身近に感じられるしね。ぶんぶんさんは今回の海外旅行で世界史にも目覚めたのでは?(^^)

 ぶんぶんさんの旅行記アップに負けないように私も頑張りますっ! サントリー美術館に行かれるといいですね~。

投稿: Tompei | 2012/05/14 21:22

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