広島旅行(その3)岩国
10月13日。旅行2日目は岩国まで足を延ばしました。岩国市は山口県ですが、広島市と接していて広島からJRで50分程。8時半過ぎにホテルを出発しました。
岩国は江戸時代を通じて、毛利氏一門の吉川(きっかわ)氏が領主を務めた長州藩の支藩格の城下町。初代当主の吉川広家は関ヶ原の戦いで徳川家康率いる東軍に内通し、毛利家不戦による所領安堵を画策した人物で、関ヶ原の戦いにおけるキーマンの一人です。ちなみに、吉川晃司は吉川家の末裔らしい。
錦川に架かる錦帯橋は日本三名橋の一つ。岩国3代領主・吉川広嘉(写真右の銅像)が洪水に耐えうる橋を目指して造らせた5連の木造アーチ橋で、定期的に架け替え工事を行なってその姿を保ってきました。昭和25年、台風により崩壊流失し、3年後に再建。平成13年から16年にかけて、架け替え工事が行われました。
ご覧のとおりの青空でとっても気持ちがよかった。川面が陽の光を受けてきらきらしていて、川底が見えるほど水が透き通っていました。橋を渡るのに入橋料300円が必要。我々は、駅からのバス代往復、入橋料、岩国城ロープウェイ往復、岩国城入場料が込みになった周遊券1150円を買い求めました。
川の向こう側の横山の山頂に岩国城があります(左上の写真を拡大すると見える)。現在の天守閣は昭和37年に復元されたものですが、江戸初期に吉川広家が建てた天守閣がこの場所にありました。しかし、幕府の一国一城令により破却されたので、わずか7年間存在したのみ。
岩国城からは錦帯橋をはじめ旧城下町から瀬戸内海の島々まで一望できました。
山から下りて、吉川資料館と白蛇観覧所を見学。岩国の白蛇は天然記念物だそうで、100円払って見てきました(友人はパス)。白いので蛇の質感が強調されるような……。来年には白蛇神社なるものが完成し、神様として祀られるようです。
佐々木小次郎の像があったので、不思議に思って調べたら、吉川英治の『宮本武蔵』で小次郎は岩国出身という設定らしい。小次郎の出身地についてはいろいろな説があるようだけど、これはたぶん創作。
お昼は錦帯橋のたもとの「平清」で岩国寿司。ピンからキリまで各種あるセットのうち一番カジュアルなセットを注文しました。レディースランチにはちょうどいいサイズ。ここのお店は2階がテーブル席になっていて、正面の大きな1枚ガラスに錦帯橋が絵のように見えて素晴らしい景観でした。
今回の旅行で買ってきたおみやげのうち、唯一食べ物以外の品「岩国石人形」。実際の大きさもこの画像より一回り大きい程度です。人形といっても人が作ったものではなく、錦川の敷石や橋の石垣に付いたものを人形に見立てています。ニンギョウトビケラという昆虫が川底の小石や砂を集めて作るそうですよ。不思議でしょ?
(続く)
<追記>
錦帯橋を描いた歌川広重の浮世絵を見つけたので貼っておきます。「六十余州名所図会」の「周防 岩国錦帯橋」。
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コメント
白蛇様 きっと良いことがありますね
錦帯橋は写真と同じような方向から描いているのですね。
岩国寿司きれいで美味しそう~!
投稿: ゆれい | 2012/10/18 23:31
>ゆれいさん
白蛇を見るのに100円! ありがたや、ありがたや。
錦帯橋のたもとにいた観光ガイドのおじーさんが「ここだと5連全部入りますよ」と教えてくれたポイントで撮ったんです。広重もあの辺に立ったのね。
岩国寿司は小さく見えるけど、ぎゅっと押してあるので見た目より分量がありました。
投稿: Tompei | 2012/10/19 06:58
どっひゃ〜〜〜!!!!思わず目を凝らしてしまいまし^^;>蛇さん
きっとステキなご利益があるのでしょう(^^)
お寿司もとっても美味しそうですね。押し寿司は結構詰まっていますよね(笑
投稿: みるきい | 2012/10/19 19:24
>みるきいさん
もしかして、蛇は苦手? ま、私だって決して好きではないけれど、好奇心が勝ってしまったのよ。拡大するとわかるけど、目が赤いの。
来年は巳年だから、ご利益ありそう(^^)
投稿: Tompei | 2012/10/20 01:46