2013新春浅草歌舞伎
1月も半ばを過ぎて、2週間前はお正月だったことが嘘のような気さえしますが、昨日は浅草でふたたびお正月気分に浸ってきました。観音様にお参りして、歌舞伎を観て、江戸のお正月を満喫しました。
今年は歌舞伎を観よう。今までも歌舞伎のことは気にはなっていたけれど、他のジャンル(男女逆の)の観劇で手一杯のため手が出せなかったんです。でも、今年なら何とかなりそう。今のところ、同じ舞台を何度も観たいような対象がいないので、少し余裕ができそうです。一番安い席限定で歌舞伎も観てみよう。
というわけで、人生3度目の歌舞伎鑑賞となりました。最初は学校の歌舞伎教室、2度目はご招待で勘三郎さんの『四谷怪談』。そして、今回初めて自費で観た歌舞伎は、海老蔵さんの『勧進帳』ほか。ミーハーな初心者にはもってこいの役者、演目です。
海老蔵さんの弁慶、カッコよかった~! いきなり、しょうもない感想ですみません。舞台姿がひときわ美しく、主役を張るにふさわしい華と風格があり、惚れ惚れしました。より一層精進して、天性の華をさらに大きく咲かせてほしい、と勘三郎さん亡き今、願わずにはいられません。もう1つの演目『毛谷村』では、村人役でちょこっと出演しただけで場をさらっていました。
新春口上の最後に「にらみ」が披露されました。これは成田屋に伝わるもので、江戸時代からお正月に行なわれていたそうです。これを見ると、1年間無病息災で過ごせるそうな。ありがたや。左下の写真は、4年前のニュース記事から拾ってきたもの。右下は、写楽が描いた蝦蔵(えびぞう・5代目団十郎)。三升の紋がついた柿色の裃とにらみの顔は200年間変わりません。なんだかすごい。
一、毛谷村(けやむら)
毛谷村六助 片岡愛之助
お園 中村壱太郎
お幸 上村吉 弥
微塵弾正実は京極内匠 中村亀 鶴
杣斧右衛門 市川海老蔵
二、寿初春 口上(こうじょう)
口上 市川海老蔵
三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶 市川海老蔵
富樫左衛門 片岡愛之助
亀井六郎 尾上松 也
片岡八郎 中村壱太郎
駿河次郎 中村種之助
常陸坊海尊 片岡市 蔵
源義経 片岡孝太郎
2月4日追記。朝刊で団十郎さんご逝去を知りました。新しい歌舞伎座オープンを前に勘三郎さん、団十郎さんを失ってしまい残念すぎます。10年近く闘病しながらご活躍されたことを思うと「お疲れ様でした」と頭が下がりますが、「せめてあと数カ月……」と思わざるをえません。ご冥福をお祈り申し上げます。
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コメント
なんともお正月らしくていいですね~。
最近歌舞伎界はそれこそ厄続きだけれど、日本の伝統文化だからやっぱり頑張って継承していってほしいですね。海老蔵さんの弁慶は見応えあったでしょうねぇ~。私も昔学校で行ったきり。ただ行かされたって感じだったから、今度は大人として歌舞伎を味わいたいわ(^^
投稿: ぶんぶん | 2013/01/18 07:28
新春らしいネタが続いて華やかです~^^
お江戸が趣味だからぜひ通いたいものだけど、三之助を一度みたことがあるだけです。
やはりハードル高いです。他もあるので^^;;
でも、そちらは足を洗ってこちらに手を出す価値はあると思います。
お江戸オフでも観劇オフ実現したいですね☆
投稿: 桜桃 | 2013/01/18 10:04
ぶんぶんさん、桜桃さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
>ぶんぶんさん
海老蔵さんのお父様、団十郎さんも心配ですよね。新しい歌舞伎座のこけら落としにはぜひとも出演していただきたい!
新春歌舞伎にふさわしく和服の方がちらほらいて、客席も華やいだ雰囲気でしたよ。まわりの雰囲気ごと楽しむって感じかな。江戸時代から継承されている重みを感じました。ぶんぶんさんも機会があったら、ぜひ!
>桜桃さん
足を洗うつもりはありませんっ! 2013の観劇初めは星組でした。B席だけど。S席をやめて歌舞伎にまわそうかと……次のごひいきができるまで(^^;)。星組の桜のボレロから始まる日本物、ヅカならではの美しさです。観劇のご予定は?
そういえば、ヅカ友の1人が玉ちゃんにハマったらしい(^^)。
投稿: Tompei | 2013/01/18 11:04
先日、浅草に行った時にポスター観ました。
私は、歌舞伎観たことがないので、是非、お江戸オフで実現してください
投稿: ゆれい | 2013/01/18 16:02
>ゆれいさん
みんなで新しい歌舞伎座に行かれたらいいですね!
歌舞伎役者は歌舞伎を演じているときが花だと思った。勘九郎・七之助兄弟や染五郎も観てみたい。やっぱりミーハーだ;;;
投稿: Tompei | 2013/01/19 11:37
仲見世の正月飾り、いいですねぇ懐かしくみました。キター!!という感じの歌舞伎ですねぇ。
お江戸オフをやっていて、元来ミーハーとなれば、歌舞伎役者に入れあげる日はそう遠くないと思っておりました。日本が誇るエンターテイメント。勘九郎 七之助 海老蔵 猿之助・・。若い役者の気をもらいにぜひまたおでかけください。十八番なんかを調べだすと、好奇心旺盛なTompeiさんのこと、ますますはまって行くのかも。
浮世絵の役者絵と同じ演目の現代の役者の比較も面白いですね。
投稿: 惑 | 2013/01/27 01:12
>惑さん
こんにちは。あっという間に1月も終わりですね。
とうとう歌舞伎に手を出してしまいました(^^)。観劇はお金がかかるので入れ上げたくはありませんが、基本的なことくらいは知っておきたいと思います。すぐに飽きるか、深入りするか、自分でも楽しみ。次は、3月に勘九郎・七之助を観てこようかと思っています。やっぱり若い方がときめく(爆)。
投稿: Tompei | 2013/01/28 16:30