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2013/04/24

歌舞伎座 柿葺落四月大歌舞伎

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 新しい歌舞伎座のこけら落とし興行に行ってきました。ご覧の通り、外観はほとんど旧歌舞伎座のまま。背後の高層ビルがなければ判別できないかもしれませんね。もちろん、白壁はぴかぴかですが。地下鉄「東銀座」駅から直結する地下の部分が最も変わったようです。

 ひとり歌舞伎教室第2弾の演目は、「弁天娘女男白浪」と「忍夜恋曲者 将門」。白浪五人男ならわかりやすいかなと思いました。あらすじと見所をざっと予習して観劇。イヤホンガイドを借りるという手もありますが、使い心地はどうなんでしょう? 舞台の台詞や音楽以外の音が聞こえて邪魔ではない?  

 かの有名な「知らざぁ言って聞かせやしょう」は弁天小僧の台詞だったんですね。七五調の名台詞が耳に心地よく響きました。菊五郎さんの声は3階席までよく通って聞きやすい。が、残念ながら意味はほとんど頭に入ってきません。ま、わからないなりに楽しめます。白浪五人男の名乗りの場面はわくわくしました。パロディではよく見るけれど、本物は初めて。

 この白浪五人男には「がんどう返し」という舞台の仕掛けがあります。屋根の上で立腹を斬った弁天小僧を載せたまま、その屋根が90度後ろに倒れて、次の舞台が現れる仕掛け。江戸検定のテキストに出てきましたが、実際に見て納得しました。こういう仕掛けも江戸時代からずっと続いているところがすごい。

 もう一方の「将門」では最後に屋台崩しがあります。玉三郎さん演じる滝夜叉姫(将門の娘のもののけ)は正体がばれた後、蝦蟇(ガマガエル)の妖術を使って御所を壊し、崩れ落ちた屋根の上に蝦蟇と現れて幕となります。妖しくも美しい滝夜叉姫と巨大なガマガエルの姿が観客の目に焼き付けられる派手な仕掛けでした。ただ、3階席からだと上部が見えないのが残念……お安いから仕方ないけれど。

 「将門」はほとんどが常磐津と舞踊で進行します(こういう演目を所作事という)。あらかじめ話を知った上で観るものなんでしょうね。常磐津、長唄、清元などの違いは今のところまったくわかりません。三味線や肩衣の色、舞台の位置も違うようです。

 歌舞伎は形式の継承を重んじていることがよくわかります。さまざまな決まりごとを知ると、もっと楽しめそう。そうそう、歌舞伎って上演中も客電がついたままなんです(演出上、暗くなることはあり)。これも伝統でしょうが、暗い客席に慣れている身にはどうも集中しにくく慣れません。

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 知らざあ言って聞かせやしょう。浜の真砂と五右衛門が、歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜、その白浪の夜働き、以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの児ヶ淵、江戸の百味講(ひゃくみ)の蒔銭(まきせん)を、当てに小皿の一文字、百が二百と賽銭の、くすね銭せえだんだんに、悪事はのぼる上(かみ)の宮、岩本院で講中(こうじゅう)の、枕捜しも度重なり、お手長講(てながこう)を札付きに、とうとう島を追い出され、そこから若衆の美人局、ここやかしこの寺島で、小耳に聞いた祖父(じい)さんの、似ぬ声色(こわいろ)で小ゆすりかたり、名さえ由縁の弁天小僧菊之助とは俺がこった。
 (『白浪五人男』 弁天小僧の台詞)


 問われて名乗るもおこがましいが、産まれは遠州浜松庄、十四の年から親に放れ、身の生業も白浪の、沖を越えたる夜働き、盗みはすれど非道はせず、人に情けを掛川から、金谷をかけて宿々(しゅくじゅく)で、義賊と噂高札(たかふだ)に、廻る配符の盥(たらい)越し、危ねえその身の境界も、最早四十に人間の、定めは僅か五十年、六十余州に隠れのねえ、賊徒の首領日本駄右衛門。
 (『白浪五人男』 日本駄右衛門の名乗り)

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2013/04/09

昭和記念公園のチューリップとポピー

 春の嵐一過の昨日は雲ひとつない、すがすがしい青空が広がりました。散ってしまった桜のかわりに、天が入学式のお祝いにプレゼントしてくれたのかも。ひさしぶりにすっきり晴れ渡った空を見たら、いてもたってもいられず、予定を変更して昭和記念公園をぶらぶら歩いてきました。

 昭和記念公園ではただいまチューリップとポピーが見頃を迎えています。ここのポピーは何度か見たことがありますが、チューリップの季節に訪ねたのは初めてでその規模と美しさに目を瞠りました。ご覧ください、色とりどりのチューリップ! 

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 106品種、21万株のチューリップが渓流広場付近に植えられています。一面のチューリップ畑ではなく、渓流沿いの芝生の中に数種ずつまとめて植えられていて、花と芝生と水と木々の調和が爽やかで心地よい。チューリップを見ると、童謡の「チューリップ」を歌いたくなり、童心に返ります。

 重装備の中高年カメラマンが大勢カメラを構えていました。私のようなコンデジのほうが少数。デジイチ所有の友人たちと来たら、もっと素敵な写真を残せただろうな。どう撮ったらチューリップらしさが出るか、なかなか難しい。

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 風にそよぐポピー畑もまた美しい。散歩が楽しい季節になりました。

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2013/04/02

馬事公苑のしだれ桜

 花散らしの雨もこれがとどめになりそうですね。記録的に早く開花した桜は思いのほか長く咲き続けてくれました。きっと青空を待っていたに違いない。

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 またまた「ああ、青空だったら……」の写真。馬事公苑の八重紅枝垂です。ソメイヨシノに先駆けて咲く一重の枝垂より花の密度が高く豪華絢爛で圧倒されます。

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 桜は散った後も美しい。今年も心ときめかせてくれてありがとう。

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 このブログはおかげさまで昨日9周年を迎えました。10周年、100万アクセスをめざして、もう少し頑張ります。実は昨日カウンターを7桁にしてみました。自分のアクセスやグーグルの巡回がかなりの部分をしめているとはいえ、この数字は励みになります。いつも読んでくださる皆様、通りすがりの皆様、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

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