松竹大歌舞伎 市川猿之助襲名披露
お暑うございます。梅雨が明けた途端、記録的な猛暑に見舞われていますが、皆様、お変わりありませんか?
ただでさえ途絶えがちなこのブログ、こう暑いとますます間遠になります。ノートPCのキーボードに手を乗せていると、指の先からPCの熱が伝わってきて暑さ倍増ですからね。先週観た歌舞伎の記事もつい一日延ばしになり、1週間経過してしまいました。
第6回歌舞伎教室は、猿之助襲名披露興行の地方巡業をお隣りの府中で観てきました。この公演のことを知ったときにはすでにチケット完売でしたが、ラッキーにも直前に入手できました。歌舞伎の地方巡業は歌舞伎座などに比べてお安く(S席でも5000円)お得。花道がなくて少し物足りないけれど、4000円で1階席で観られて大満足でした。
演目は、『毛抜』『襲名披露 口上』『義経千本桜』 。『毛抜』は『雷神不動北山桜』の二幕目で、文屋豊秀の家臣粂寺弾正(市川右近)が許嫁である小野春道の姫君錦の前の奇病の真相を突き止める話。お姫様の髪が逆立つ奇病は、天井に仕掛けられた大きな磁石が鉄のかんざしを引きつけるせいだったんです。なんて強力な磁石!(笑) 磁石は江戸時代に発見されたそうですよ。逆立つ髪も宙に浮かぶ毛抜きも黒子が竿を操って表現するのがなんとも歌舞伎らしい。
そして、『義経千本桜』の川連法眼館の場、通称「四の切」。舞台は、源義経が匿われている吉野の川連法眼の館。静御前(中村梅玉)が初音の鼓を打つと、佐藤忠信に化けた狐(猿之助)が現れます。鼓の皮に使われた狐の子が親を慕ってやってきたのです。「狐忠信」の狐らしい動きや表情、早変わりなどが目玉で、先代猿之助の当たり役。通常公演では宙乗りもあります。
亀治郎改め、猿之助さんの舞台を初めて観られて満足。狐忠信、とても楽しめました。猿之助さんはここ数年、歌舞伎座に出演されてないそうで、そのへんの事情はわかりませんが、今度はどこかで宙乗りを見てみたいです。襲名披露の口上というのも初めてで興味深かった。お披露目のご本人だけでなく、主な役者がずらっと並ぶのが壮観でした。
下の写真は福山雅治さんデザイン、寄贈の祝い幕。携帯なのでピンぼけですみません。
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