ハワイ旅行2013 (7) オアフ島パールハーバー(その2)
(こちらの続き)
戦艦ミズーリから航空博物館まで車で移動しました。基地内のため、移動中は一切撮影禁止。この日は『Hawaii Five-O』(たぶん)のロケを行なっていたようです。
≪太平洋航空博物館≫
真珠湾攻撃を免れた格納庫に第二次大戦当時の航空機が展示されています。初っ端に登場するのが、日本の零戦 Mitsubishi A6M2 "ZERO" 。この機体は真珠湾攻撃時のものではなく、ソロモン諸島で日本軍に置き去りにされたもの。本物です!
この次に、真珠湾攻撃時にニイハウ島(ハワイの島の一つ)に不時着した零戦の残骸も展示されていました。65年間野ざらしになっていたそうです。
≪アリゾナ記念館≫
パールハーバーのメインスポット。日本の奇襲攻撃によって沈没した戦艦アリゾナの真上に、1962年に建設されました。今も艦内には1000名以上の乗組員が眠っています。
アリゾナに関する展示を見学し、20分程のドキュメンタリー映画を見た後、連絡ボートで記念館に渡りました。
全長185mの船体(左下はアリゾナの模型)の真ん中あたりを跨ぐように記念館が浮かんでいます。右は案内図。
今も艦内で眠る乗組員を含めて、アリゾナの全犠牲者1177人の名前が記されています。生き残った乗組員も希望すれば、死後、記名されるそうです。
下の写真、海面に見えるのは後部第3主砲塔。海中をのぞくとうっすら船体が見えました。現在もなお重油が流れ出しています。
やはり、日本人にとっては重苦しく居心地がよくない場所でした。にらまれるわけでも後ろ指をさされるわけでもないけれど、自然に「すみませんすみません」と思ってしまう。でも、行ってよかった。アリゾナ記念館も例の政府閉鎖で前々日まで閉まっていたそうで、行かれてよかったと思います。
私たちのツアーは若いカップル2組を含めて10人程度でしたが、ほかの日本人とはほとんど会いませんでした。中国人や韓国人の団体はかなり来ているのに。私自身、ずっと真珠湾を避けていたわけだし、日本人観光客が訪ねようとしないのはわかるんですが、それでいて何だか残念な気がしました。日本人だらけのワイキキを思うと、とても複雑な気持ちです。そのうち、日本がハワイを攻撃したなんて、「信じられなーい」「まじっすか」と言う若い世代が出てきそう。もういるかも。
最後に、パークの一角にひっそり展示されていた人間魚雷・回天の写真を貼っておきます。英語は「suicide bomb」。写真を撮るのも胸が痛かったけれど、自分の命を捧げて日本を守ろうとした若者たちがいたことを心に留めておくために記録します。
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コメント
ありがとうございます。姿勢を正して拝見しました。
知識として知ってはいるけれど実際目にすることが大事なのでしょうね~
ああ、回天の写真、胸のつぶれる思いです。
ところで6が続きじゃなくて二つあるってこと?
投稿: 桜桃 | 2013/11/07 23:32
>桜桃さん
あ、7でした。ハレアカラもパールハーバーも2つに分けたので途中で狂った。ご指摘、ありがとうございました。
特攻って「suicide」なのに、日本語にありがちな言葉のごまかしよね。お気楽な旅行の半日だけ、違う空気に触れられて貴重な経験ができました。
投稿: Tompei | 2013/11/07 23:58