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2015/05/26

第52回お江戸オフ≪中野≫その1

 都内周辺を50回以上も歩いているとだんだんネタ切れになってきます。今回は、前から気になっている哲学堂公園と西武新宿線の駅名にもなっている新井薬師を中心に中野区北部を歩いてきました。

西武新宿線「沼袋」駅13時集合→沼袋氷川神社→明治寺→中野区歴史民俗資料館→江古田氷川神社→東福寺→お茶(ガスト)→江古田ヶ原・沼袋古戦場碑(江古田公園内)→哲学堂公園→新井薬師→中野犬屋敷跡碑(区役所前)→宴会17:30~ 中野「めりはり屋」

 このコースを歩いて巨木がとても印象に残ったので、まずはその写真から。順に、沼袋氷川神社の松、東福寺の銀杏、歴史民俗資料館の椎(樹齢600年)。さすが武蔵野台地です。

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<沼袋氷川神社>

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 「沼袋」という地名は、かつてこの一帯が台地に挟まれた低湿地だったことに由来しています。大宮の氷川神社から分霊してここに祀ったのは、氷川神が水神と関わりが深いからかも?

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 この周辺は15世紀に太田道灌が豊島氏と戦った享徳の乱の戦場になりましたが、その際、太田道灌はこの神社に陣を張り、戦勝を祈願して杉の木を植えたと伝えられています。その「道灌杉」は1942年に枯れてしまい、現在は根っこだけが残っています(写真左)。

 話のついでに、哲学堂に程近い江古田公園にある「江古田ヶ原・沼袋古戦場碑」の写真をここに貼っておきます(写真右)。


<明治寺>

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 榮照尼という尼さんが明治天皇崩御に際して観音石像を建立したのが始まり。その後、賛同者の寄進によって、西国、坂東、秩父の観音霊場を合わせた百観音の石像が揃いました。現在では180体余りの石像が境内に祀られて、巡礼できるようになっています。

 公式サイトによると「石像の撮影不可」なので、拡大しない遠景の写真を記録のために貼っておきます。


<歴史民俗資料館>

Img_5806 自治体の史料館は最近なかなか充実しています。青梅街道を説明する映像がありましたが、青梅街道には中野宿があったんですね。今回はもっと北の新青梅街道の近くを歩きましたが、そのうち青梅街道沿いも歩かなくては。


<お経塚>

Img_5808 氷川神社に行く途中で発見。大正までは人の背丈ほどの高さの塚があり、それを整地したら人骨や経筒などが出土したそうな。



<江古田氷川神社>

Img_5809 中野区の江古田は「えごた」と読みます。中野区にある大江戸線の新江古田も「しんえごた」。しかし、練馬区にある西武池袋線の江古田は「えこだ」です。練馬区では「えこだ」が一般的。理由は不明だけど、ややこしいですね。

 境内にある神楽殿は弘化4年(1847)に建立され、昭和初期まで社殿として使われていました。撮影しそこねた! 郷土芸能「江古田獅子舞」発祥の地。


<東福寺>

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 真言宗豊山派。寛永年間に現在地に遷座しました。

 境内に「徳川将軍御膳所跡」の石碑が建っています(右の写真の右端)。この東福寺は、徳川吉宗が鷹狩りに出かける際の御膳所に指定され、吉宗が休息し食事をしたという記録が残っているそうです。家光や吉宗はこの界隈によく鷹狩りに来たらしい。


続く

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2015/05/21

京都ひとり旅 2015(6) 平安神宮・南禅寺

 ようやく京都の旅最後の記事になりました。

 4月9日は午前中、平安神宮から南禅寺まで歩いた後、烏丸駅から阪急電車で宝塚に向かいました。

<平安神宮>

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 明治28年(1895)、平安遷都1100年記念事業として創建。祭神は平安遷都を行なった桓武天皇。社殿は平安京の大内裏を8分の5に縮小して復元した。昭和51年の放火事件で社殿9棟が焼失し、3年後に再建。正面中央の大極殿は延焼を免れ、創建当時のもの。

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   美しい桜に出会おうじゃないですか。
   この一年を前向きに生きるためにも。

今年の「そうだ、京都、行こう」キャンペーンは平安神宮。このシリーズのキャッチコピーはクサいといえばクサいけれど、美しい映像と重なると毎回激しく心を揺さぶられます。実は、このCMを見て、紅枝垂れの咲く時期に行こうと決めました。

 上の写真、大極殿(拝殿)の両脇の回廊に紅枝垂れが降りかかる光景はこの季節ならでは。

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 神苑の紅枝垂れ。神苑の開門まもない9時前だったので、まだ人出も少なめでのんびり散策できました。前日から浴びるほど見ている紅枝垂れですが、飽きることはありません。この神苑がライトアップされる「紅しだれコンサート」はこの日の夜からだったのが少し残念でした。ご縁があれば、いつかきっと!

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 境内に桜色のおみくじの花ができていたので、私も引いてみました。「八分咲き、冷静な心をたもてば成功す」。裏にお願い事を書いて枝に結んできました。


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 平安神宮から南禅寺に向かう途中、岡崎疎水沿いはまだソメイヨシノが咲いていました。
 

<南禅寺>

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 正式名称は太平興国南禅禅寺。山号:瑞龍山。臨済宗南禅寺派大本山。本尊:釈迦如来。創建:1291年。開基:亀山法皇。三門(写真上)は1628年の建築(石川五右衛門の「絶景かな絶景かな」で有名だが、実際は五右衛門の死後の建築)。

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 今回は本堂にお参りしただけで、三門や方丈庭園は拝観しませんでした。写真は、本坊玄関と琵琶湖疏水の水道橋。水道橋周辺のモミジの新緑が鮮やかでした。

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 南禅寺を後にして、インクライン(写真左)の脇を通って蹴上駅に出ました。インクラインとは琵琶湖疏水の舟運ルートの一区間で、落差が大きいため台車に船を載せて上下させていた傾斜鉄道のこと。ソメイヨシノの木が立ち並ぶ桜の名所ですが、ほとんど終わっていました。

 蹴上から地下鉄東西線に乗り三条京阪で下車して、鴨川沿いを四条まで歩きました。まだ甘味を食べてないことが心残りだったので、スマホで検索して見つけた祇園の「小石」を目指した次第。この辺りの鴨川沿いにも紅枝垂れ桜が植えられているとは知らず、偶然やって来ました。右の写真は、鴨川の向こうの歌舞練場を彩る枝垂れ桜と柳。

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 京都の旅の最後を飾る写真は、鴨川の桜並木で見かけた花嫁さんの後ろ姿。原谷苑でも見かけましたが、京都の桜は大切な結婚写真の背景にふさわしいですね。

 足掛け3日間、京都の桜にひたることができて幸せでした。ひさびさの一人旅に心が開放され、ポジティブな気力を充電できたような気がします。年に1度くらいはこういう旅がしたい!


Img_0283 この後、宝塚に向かい、バウホールで宙組若手の「New Wave」を観劇しました。宝塚の花の道の桜はかろうじて残っていました。


 長々読んでくださったごく少数の奇特な皆様、どうもありがとうございました。


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2015/05/20

京都ひとり旅 2015(5) 仁和寺・妙心寺・半木の道

<仁和寺>

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 山号:大内山。真言宗御室派総本山。本尊:阿弥陀如来。仁和4年(888)創建。世界文化遺産。仁和寺を開基した宇多天皇は出家後、伽藍の一画に御室(おむろ)と呼ばれる僧坊を建てて住んだため、御室御所という別称がある。江戸初期建立の旧紫宸殿を移築した金堂(写真最下左)は国宝。

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 思いがけず、仁和寺の御室桜を見ることができました。一度は見たいと思っていましたが、4月半ば以降の遅咲きと聞き、当初は予定に入れていませんでした。が、京都に行ってからスマホで調べてみたら、「満開」という情報が出ているではありませんか! スマホがなければ素通りするところでした。

 御室桜は白い八重咲きの花で、背の低いのが特徴です。遠目に見ると梅のよう。硬い岩盤の上に桜の林があるため、深く根を張れず樹高が低いというのが通説でしたが、最近の調査で粘土質の土壌であることがわかったそうです。

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金堂、宸殿南庭


<妙心寺>

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 山号:正法山。臨済宗妙心寺派大本山。本尊:釈迦如来。暦応5年(1342)創建。開基:花園天皇。禅宗寺院としては日本一の広さを持ち、七堂伽藍を中心に四十余の塔頭寺院を擁す。

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 塔頭の一つ、退蔵院の紅枝垂れ桜がお目当てで立ち寄りましたが、法堂と浴室の拝観ツアー(30分)に参加したら、いろいろ興味深いお話が聞けて楽しめました。

 明暦2年(1656)建造の法堂(写真左上)の天井には狩野探幽の雲龍図が描かれています。撮影不可なので公式ガイドの画像を貼っておきます。直径12mもある雲龍図は、探幽が55歳のとき8年の歳月をかけて描き上げたとのこと。今まで一度も修復などの手を加えてないそうです。立つ位置、見る角度によって龍の表情や動きが変化することを実際に体験させていただきました。

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 修行僧が利用した浴室(写真左上)は独立した建物になっていて、明智光秀の菩提を弔って建てられたので「明智風呂」と呼ばれています。光秀は本能寺で信長を討った後、この妙心寺に引き上げ、自刃しようとしたところ、妙心寺の僧に戒められた、と妙心寺史には記されているそうです。

 浴室中央にあるのが蒸気風呂(右上)。釜でお湯を沸かして下から蒸気を出す構造になっています。その周りが身体を清める洗い場。お湯が流れるように勾配があります。江戸関連の本に出ている湯屋と似ています。

 浴室内部は撮影可能でしたが、ピンぼけでわかりにくい写真しかないので、公式サイトの画像をお借りしました。

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 退蔵院の庭園、室町期の枯山水「元信の庭」(左上)と昭和の回遊式庭園「余香苑」(右上)。余香苑の中央にある紅枝垂れ桜(下)は、2013年春のJR東海「そうだ、京都、行こう」キャンペーンに登場した桜です。

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<賀茂川・半木の道>

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 この日最後に向かったのは賀茂川の半木(なからぎ)の道。鴨川が賀茂川と表記されるようになる上流の北大路橋から北山大橋に続く散策路です。800mにわたって八重紅枝垂れ桜のトンネルが続きます。

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 まさに満開! 夕日を浴びた枝垂れ桜が青空に映えます。このタイミングでこの場所に立てて幸運としか言えません。10年分の桜運を使い果たしたかもしれない。この日一日で10年分の枝垂れ桜を見たような気がします。この桜並木を立ち去り難く、振り返り振り返りしながら北大路駅に向かいました。

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2015/05/18

京都ひとり旅 2015(4) 平野神社・原谷苑・龍安寺

 もう5月後半なのに桜の話題ってどうよ、と自嘲しつつ続けます。今週末のお江戸オフの前に終わらせたい。

 京都2日目(4月8日)。朝から日没までひたすら桜を追っかけました。

ホテル→(バス)→平野神社→(バス)→原谷苑→(バス)→龍安寺→仁和寺→妙心寺→(バス)→半木の道→(地下鉄)→四条河原町→ホテル (約2万5000歩)

 この日は真冬並みの寒波が襲来して、全国的に4月としては記録的な低温の1日でした。冷たい小雨がそぼ降る中、"極暖"と"ウルトラライトダウン"を着込んで、いざ出発。まず、バスで平野神社に向かいました。バスの1日乗車券500円を購入。

<平野神社>

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 平野神社は平安時代からの桜の名所。奈良時代末期に平城京に祀られ、平安遷都(794年)と同時にこの地に遷座したと伝えられます。本殿は江戸寛永年間の再建。現在、境内には約60種400本の桜の木があり、約1か月半にわたってさまざまな桜が咲き続けます。

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 八重紅枝垂れをはじめ、見頃の桜に迎えられて、思わず頬がゆるみました。これぞ京都の桜! 雨に濡れた桜の美しさが心に沁みました。

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<原谷苑>

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 旅行前にガイドブックでここの存在を知って、絶対訪ねたかった場所です。この原谷苑は、洛北原谷の不毛の土地に花好きな農園主が桜や紅葉ほか数十種の樹木を植樹したことに始まる「さくら園」で、梅・桜・紅葉のシーズン中のみ一般公開されています。桜の季節だけ有料(1500円)。

 紅枝垂れ桜が降りそそぐように咲く下に山吹や雪柳や雄躑躅が咲き乱れ、前後左右上下どこを見ても花花花。「うわー!」と声をあげたいような美しさでした。一人で見るのがもったいない。家族や友人と「きれいね、きれいね」と言いながら見たかった。この時期に訪ねることができて幸せでした。

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 結婚式の写真撮影が行なわれていました。桜の花に埋もれたウエディングドレス姿の記念写真、素敵でしょうね。私もiphoneの自撮りにチャレンジしましたが……老けて怖い顔に撮れました。

<龍安寺>

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 山号:大雲山。臨済宗妙心寺派。室町時代の守護大名、細川勝元が創建。本尊:釈迦如来。世界文化遺産。

 金閣寺から龍安寺、仁和寺まできぬかけの路を歩くのが王道ですが、妙心寺に行ってみたかったので、金閣寺は割愛しました。原谷苑に向かうバスの車窓から金閣寺がちらっと見えて得した気分でした。

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 龍安寺といえば、石庭(方丈庭園)。一昨年、国立博物館で開催された「京都」展にて大スクリーンの「石庭の四季」の映像を見ましたが、その時印象的だった桜の咲く石庭を実際に見られて感激しました。

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 龍安寺は2、3度来ているはずなのに、こんな広い池(鏡容池、写真左上)があることを記憶していませんでした。江戸時代は石庭より池を中心とした庭園のほうが有名だったらしい。雲が切れて日差しが出てきたので、桜苑の紅枝垂れが青空に映えました。

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 吾唯足知、われただたるをしる。水戸光圀が寄進したといわれる有名なつくばいです。足るを知る禅の心が足りないことを反省しながら(?)、昼食の湯豆腐をいただきました。

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2015/05/08

京都ひとり旅 2015(3) 醍醐寺・清水寺

 GWは、4月の天候不順を埋め合わせするかのような、好天続きでしたね。ゴルフ1回、神代植物公園でピクニック以外は自宅か実家にいた地味な連休でした。母の緊急入院で右往左往した昨年のGWを思えば、平穏無事でありがたいことです。

 さーて、早いとこ京都旅行の記事を終わらせなくちゃ!


 4月7日、11時発の飛行機で大阪に飛び、バスで京都入り。飛行機が30分以上遅れて、京都に着いたのは2時近くでした。荷物を京都駅のコインロッカーに預けて、JRと地下鉄を乗り継いで醍醐に向かいました。京都でもPASMOが使えて快適!

<醍醐寺>

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 「やっぱりお花見は醍醐でしょ!」というわけで行ってみましたが、すでに祭りの後でした。醍醐寺の桜の多くは早咲きのしだれ桜とソメイヨシノで、見頃過ぎから散り果ての状態。数少ない紅しだれだけがきれいに咲いていました。30年程、ソメイヨシノが満開の時期に訪ねて以来二度目でしたが、もし三たび訪ねることができるとしたら、右下のしだれ桜の巨木が満開のときを見たいものです。

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 ウンチクは箇条書きで手短に。京都のこうした大寺院について語っていたら、いつまでたっても終わりません。

 山号:深雪山、醍醐山。真言宗醍醐派総本山。本尊:薬師如来。創建:貞観16年(874)。世界文化遺産。金堂(写真左下。平安後期建立、秀吉が紀州から移築)、五重塔(951年建立)、三宝院表書院、三宝院唐門(写真右下)などが国宝指定。

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 参道の青もみじも美しかった。紅葉の時期もさぞかし。


<清水寺>

 京都に行ったら必ずお参りする清水寺。ライトアップ期間中なので、ホテルにチェックイン後、一休みしてから出かけました。清水坂を上がり、ライトアップされた仁王門や三重塔を目の当たりにしたら、あらためて「京都に来られた」という実感が湧きました。清水寺では平成の大修理が行なわれており、現在は奥の院などがシートに覆われて作業中です。暗くてよく見えないのが幸いでした。

 山号:音羽山。北法相宗大本山。創建:宝亀9年(778)。本尊:十一面千手観音(秘仏)。世界文化遺産。日本有数の観音霊場。本堂「清水の舞台」は国宝(徳川家光が1633年再建)。

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 今回宿泊したホテルは「ホテルユニゾ京都四条烏丸」。昨年秋にオープンしたばかりの高級めなビジネスホテルでした。桜の時期なので昨年12月の時点で予約不可のホテルが多く、何とか予約が取れたのがここでした。新しいので部屋はきれいだし、交通の便もよく気に入りました。たまたま前回宿泊したホテルの斜向かいだったので、四条烏丸あたりにはだいぶ慣れました。


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