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2015/06/02

第52回お江戸オフ≪中野≫ その2

こちらの続き)

<哲学堂公園>

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 東洋大学の創始者で哲学者の井上円了が創建した施設。77か所の哲学的建造物を巡りながら散歩することで哲学修養ができる道場として造られました。 円了さんはここを哲学宗の本山「道徳山哲学寺」と呼んでいたらしい。左の写真は、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った四聖堂。明治34年の建設当初は哲学堂と称したので、それが公園名になりました。右の写真は、哲学堂公園のシンボルタワー(?)六賢台。

 常識門あり、宇宙館あり、髑髏庵あり、絶対城あり。なんとも不思議な雰囲気が漂う公園です。残念ながら、哲学はさっぱりわかりませんでした。春と秋に建物の内部を公開しているので、それを見れば少しは理解できるかも? 緑が多く、桜や紅葉の時期に訪ねてみたくなりました。

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<新井薬師>

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 正式名称、新井山梅照院薬王寺。天正4年(1586)創建。徳川秀忠の五女で後水尾天皇の中宮になった東福門院和子がこの寺の薬師如来に眼病平癒を祈願したところ、回復したとされることから、とくに眼病平癒のご利益があると言われています。「め」の字が表裏ふたつ書かれた絵馬(左下の写真に写っています)を売っています。

 境内にある井戸水は名水として知られ、一般に開放されています。空の2ℓペットボトルを何本も持参して汲んでいる人に続いて、私も汲んで飲んでみたら、何となくおいしい気がしました。静かで落ち着いた境内はお薬師さんにふさわしく心癒される空間でした。

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<中野犬屋敷跡>

Img_5833 中野区役所前に「中野犬屋敷跡」の碑とオブジェがあります。生類憐みの令を出した徳川綱吉の統治時代、この辺りには約30万坪の犬屋敷(犬囲い)があり、10万匹以上の犬を飼育していました。5つの囲いにはそれぞれ犬小屋、餌場、日除け場、子犬養育場などがありました。

 30万坪といえば、だいたい1キロ四方。現在の中央線の線路を挟んだ広大な敷地でした。線路より北の地区の旧町名「囲町」はこの犬囲いに由来しています。ちなみに、南の地区の旧町名「桃園」は、徳川吉宗が犬屋敷の跡地に桃を植えたことに由来しています。


<中野サンプラザと中野ブロードウェイ>

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 サンプラザは数年後に解体されることが決まったらしい。ここであと何回コンサートを見られるのか。

 時間潰しで入ったブロードウェイが面白すぎる場所でした。意外にも初めて足を踏み入れたんです。1966年開業のショッピングモール兼集合住宅。レトロな建物の内部は複雑で入り組んでいて、2階より上には「サブカルチャーの聖地」とも「オタクの聖地」とも言われる不思議な世界が展開していました。

 明治寺の百観音、哲学堂公園の建造物、犬屋敷、サブカルチャーのブロードウェイ……強引にコレクション繋がりで並べてみました。中野にはそういうものが集まりやすい空気があるのかもしれません。

 締めくくりはコース料理と飲み放題の宴会。ボリュームのある美味しいお料理に満足、満腹な夜でした。


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