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2016/05/27

お伊勢参り(その5) 松阪

 お伊勢参りは前の記事までですが、旅はまだ続きます。

 「伊勢から名古屋までの間で見るべきものは?」と調べたら、松阪の街が面白そうでした。小さな街で3時間もあれば主な観光スポットを回れるのも好都合です。というわけで、宇治山田から近鉄特急に乗って14時過ぎに松阪に途中下車しました。18時過ぎの名古屋行き特急を予約していたので、4時間程の滞在時間がありました。

Map

 下調べ不足のため、まず駅前の観光情報センターに駆け込み、散策マップをいただいて簡単な説明をお聞きしました。

松阪駅→三井家発祥地→松阪商人の館→本居宣長宅跡→旧長谷川邸→松坂城跡→本居宣長ノ宮→夕食「洋食屋牛銀」→松阪駅

<三井家発祥地>

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 三井中興の祖で、延宝元年(1673)江戸・本町に三越の前身「越後屋」を開業した三井高利の生誕の地。元和8年(1622)生まれの高利は14歳から江戸で修行、28歳で松阪に戻って金融業などで資本を蓄え、52歳で江戸に進出しました。

Img_1189 往時の建物は何もなく、左上の門は大正に建てられたもの。この近くに真新しい観光客用の休憩所があり、三越のライオンが鎮座していました。


<松阪商人の館>

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 江戸時代、商人の町として栄えた松阪には江戸店持ちの豪商が数多くいましたが、ここはその中でも筆頭格の小津家の旧家です。3代目小津長弘は承応2年(1653)に大伝馬町に紙店、元禄11年(1698)隣地に木綿店を開業しました。

 現在も創業以来の場所で営業を続けています。その「小津和紙」のビルを知っているので、昔と今とが繋がり興味深かったです。三越もしかり。後述する長谷川家も含めて、ごく近所にこうした豪商の本家があるのには驚きました。

<本居宣長宅跡>

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 「商家の並びに本居宣長の家?!」と訝ったら、本居宣長は享保15年(1730)に上記の小津家の二男として生まれたそうです。小津家の先祖は本居家という武士で、本居宣長は途中から先祖の姓を名乗りました。京都で医学を学んだ7年間を除いて、12歳から亡くなる72歳までこの地に住み、医師をしながら、35年かけて『古事記伝』を執筆しました。

 ここにあった邸宅は現在、松阪城跡に移築されています。実は見逃しました(今頃発覚)。

<旧長谷川邸>

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 豪商・長谷川家の邸宅。右の俯瞰写真はパンフレットから取り入れましたが、20室以上からなる主屋を取り囲むように5つの蔵が建っているのがわかります。建物だけでなく、生活道具や商業資料も良好に保存されています。蔵の千両箱を開けたら大判小判まで出てきたらしい。平成25年に長谷川家から松阪市に寄贈され、昨年から一般公開が始まりました。

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 歌川広重の『東都大伝馬街繁栄之図』。左手前のお店「たんもの はせ川」と書いてあるのが長谷川家の東京店です。3代目政幸が江戸に出て木綿仲買になった後、元禄15年(1702)に大伝馬町に新店を開業しました。江戸から明治にかけておおいに繁栄し、その後も会社経営が続けられましたが、2014年に解散したようです。

<松坂城跡>

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 松阪市だけど、松坂城。明治に地名の表記が松坂から松阪になったそうです。

 天正12年(1584)近江の蒲生氏郷が南伊勢を与えられて松ヶ島城に入城し、その後、新たに松坂城を築城。城下町建設にあたり、旧領の近江商人を呼び寄せたことが「松坂商人」の始まりになりました。江戸時代になり、南伊勢は紀州藩領となって松坂城代が置かれました。

 右上の写真の左側の一段高い場所が天守跡。石垣が美しく整備されて、松阪の街が一望できる気持ちのよい公園でした。城内に歴史民俗資料館と本居宣長記念館がありましたが、残念ながら見学する余裕がありませんでした。炎天下を歩いてぐったりしていたし、宿を出てから冷やししるこしか食べてなかったので、見学より食事を選んだ次第。

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  御城番屋敷






<本居宣長ノ宮>

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 本居宣長を祀った学問の神様。ご朱印には「しきしまのやまと心を人とはば朝日ににほふ山さくら花(敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花)」の歌が書いてあります。


Img_1187_2 約9時間ぶりのお食事。古い家並みが残る一画にある松坂牛の老舗「牛銀」の系列の洋食屋さんにて高級牛丼をぺろっといただきました。

 この日の歩数24101歩。7時半過ぎに名古屋駅近くのホテルにチェックインするとバタンキューでした。

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2016/05/20

お伊勢参り(その4) 内宮周辺

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 内宮参拝を終えて、おはらい町からおかげ横丁へ。まだ11時前でしたが、すでにかなりの人出でした。甘味で一服したいと思っても、待たずに入れるお店がなかなか見つかりません。しかも、日差しが強くて暑い。ぐったりしながらおはらい町通りの果てまで歩いて、ようやく赤福五十鈴川店で冷やしぜんざいをいただき生き返りました。

<猿田彦神社>

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 猿田彦大神は、ニニギノミコトが高天原から地上に降りたとき(天孫降臨)、道案内をした国津神。このことから「みちひらき」の神様として、万事を良い方向に導いてくれると言われています。

 おはらい町から徒歩3分程。

<月読宮>

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 月読尊は天照大神の弟で月の満ち欠けを教え暦を司る神様。右から月読荒御魂宮②、月読宮①、伊佐奈岐宮③、伊佐奈弥宮④の4つの宮が並んでいて、①から④の順にお参りするようにと立て看板に書いてありました。

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 猿田彦神社から月読宮までは1、5キロ程。歩けない距離ではないけれど、路線バスを利用して1キロショートカットしました。参拝後、五十鈴川駅まで10分弱歩いて、隣り駅の宇治山田まで近鉄で移動。駅で伊勢みやげを買い求めて、荷物をピックアップしました。次の目的地・松阪に向かいます。

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2016/05/17

お伊勢参り(その3) 内宮

5月4日

 朝からよく晴れて混雑が予想されるので、早めに行動開始。ホテル発8時半の送迎バスで鳥羽駅に向かい、近鉄で宇治山田に出て、コインロッカーに荷物を預けました。内宮、猿田彦神社、月読宮を参拝して戻ってくる予定です。

 ちなみに、今回のお伊勢参りは近鉄の「伊勢神宮参拝きっぷ」という周遊券を利用しました。往復の特急券ほか、現地伊勢での特急券やバスも含まれていて便利でお得。混雑時でなければ、レンタカーという方法もありますが、今回は電車とバスで正解でした。

<伊勢神宮 内宮>

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 正宮。天照大神をお祀りする伊勢神宮の中で最も尊いお宮です。三種の神器のうち、八咫鏡(やたのかがみ)が天照大神の御神体として奉斎されています。階段下からの撮影のみ許可。

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 鳥居(左上)をくぐって五十鈴川(右上)に架かる宇治橋を渡り、神苑の横の参道(左下)を進みます。右下は五十鈴川御手洗場(みたらし)。本来はこの川辺でお清めしますが、この日は川の水量が多かったため、近くの手水舎ですませました。

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Img_1139  青空と新緑が眩しい好天に恵まれ、どこを切り取っても絵になる写真が撮れました。森の木漏れ日の中を歩くのも気持ちがいい。こんな日に参拝できるなんて、ありがたやありがたや。

 森の奥に見える鳥居をくぐると神楽殿があり、その奥に正宮があります。




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 正宮をお参りした後、荒祭宮(あらまつりのみや)、風日祈宮(かぜひのみのみや)の順に参拝しました。


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2016/05/13

お伊勢参り(その2) 二見

 近頃、観光客の荷物を当日中にホテルや空港に送ってくれるサービスが増えているらしい(5/11読売朝刊)。伊勢でそのサービスを利用したばかりです。近鉄伊勢市駅(または宇治山田駅)で荷物を預けると、夕方までに宿に届けてくれるので、身軽でお伊勢参りができるというわけ。これは本当にありがたい! このサービスのおかげで二見に寄ることができました。

 ところが、次のバスや電車まで小一時間あったため(事前チェック不足)、タクシーを利用してしまいました。ちょっと散在。

<二見興玉神社>

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 夫婦岩の沖合700mの海中に沈む、猿田彦大神ゆかりの霊石「興玉神石」を遙拝する神社。夏至の前後には夫婦岩の真ん中から太陽が出て、しかも富士山をシルエットにした日の出を拝めるそうです。

 正式なお伊勢参りはこの神社から参拝するそうですが、場所的にこの順番になりました。晴れてないのがつくづく惜しまれます。週間天気予報では旅行期間は雨の予報だったので、旅行中、傘をささずにすんだことをラッキーと思いましょう。

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 この後、鳥羽の宿に直行しました。鳥羽の海が窓いっぱいに広がる部屋でしたが、どんより曇った空からやがて雨が落ちてきました。

 そして、一夜明けると……

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2016/05/10

お伊勢参り(その1) 外宮

 3年ぶりにゴールデンウィークに旅行に出かけました。2年前のGWに母が入院し、その秋に義母が亡くなって以来、初めての夫婦2泊旅行。母も義父もなんとか元気に暮らしているので実現できました。

 今回の旅行はお伊勢参り。私は約30年ぶり、夫は初めての伊勢神宮です。夫が暦通りの休みなので、GWの真っ只中の3連休に出かけることになりました。

5月3日

東京→(新幹線)→名古屋→(近鉄)→伊勢市

<伊勢神宮 外宮>

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 伊勢神宮の正式名称は「神宮」。皇大神宮(こうたいじんぐう=内宮)と豊受大神宮(とようけだいじんぐう=外宮)のほか、別宮、摂社、末社、所管社を合わせて125社の総称を伊勢神宮といいます。内宮には、皇祖神であり日本国民の総氏神である天照大神が祀られ、外宮には、天照大神のお食事を司る豊受大神が祀られています。

 日本一の神社、日本の聖地などともいわれ、日本人なら一度は訪ねてみたい場所です。今月末に開催される「伊勢志摩サミット」を前に海外からも注目されているようで、外国人観光客が増えているそうです。サミットの際、各国首脳が訪問する可能性もあり(サミット初日の半日間、一般参拝が中止されている)。

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 外宮→内宮の順に参拝するのが正式(前回は内宮→外宮と回ってしまった)。鳥居の前で一礼して、手水舎で手と口をそそぎます。いつもはいい加減ですが、ここでは自然にそういう気持ちになるのが不思議でした。鳥居をくぐると清浄な空気が漂っていて、身も心も清められていくような気がしました。

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 まず、正宮(最初の写真)をお参りし、多賀宮、土宮、風宮の順に参拝しました。それぞれの社殿の隣りには遷宮前まで社殿が建っていた土地(古殿地)があります。左上の写真は正宮の古殿地。右は正宮の近くにある川原祓所。しめ縄に囲まれた三つ石で、遷宮の際に川原大祓が行なわれる場所です。昔はここまで川だったらしい。

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Img_1096  (順に)
多賀宮
土宮
風宮




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 外宮を参拝後、せんぐう館を見学。2013年の第62回式年遷宮を記念してオープンした博物館で、外宮正殿の実物大模型は一見の価値があります。赤福で一服した後、別宮の一つ月夜見宮まで歩きました。


<月夜見宮>

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 翌日に参拝した月読宮と同じく月読尊を祭神としています。何故、月読宮と月夜見宮があるかは謎。ちょっと調べたけれど、複雑でよくわかりませんでした。


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