東海道踏破オフ (jt.1) 神奈川宿
広重「東海道五拾三次之内 神奈川(臺之景)」
昨年は数えるほどしか更新しませんでしたが、今年もそんなペースで細々続けたいと思います。昨年内に更新できなかった記事がいくつかありまして、今回は3か月程前の東海道歩きの記録(苦笑)。せめて東海道の記録と旅行記ぐらいは残しておきたい。
2016年10月23日。珍しく日曜日にぶんぶんさんと二人で神奈川宿を歩きました。まず、この記事のタイトルの(jt.1)とは何ぞや、ですが、これはjoint(繋ぎめ)の略。我々の東海道踏破計画は、みんなで歩くオフのほか、メンバーの誰かが歩いて繋いでいく形で進めていきますが、オフ以外をjointと呼ぶことにしました。ちなみに、本来の(jt.1)は桜桃さんとゆれいさんが新子安から保土ヶ谷まで歩いてくれたので、この日は見どころが多い神奈川宿だけ歩きに行きました。
京急「神奈川新町」駅11:00集合→神奈川宿散策→横浜にてランチ「THE RIGOLETTO OCEAN CLUB」
神奈川宿は神奈川湊を持つ宿場として賑わい、幕末の黒船来航後、横浜が開港されるまで諸外国の公使館や宿舎が置かれて外交の舞台となりました。以下は、かつて公使館などが置かれていたお寺。滝の川をはさんだ宿場の中心付近に点在しています。
(左上から順に)
①成仏寺(アメリカ宣教師ヘボンの宿舎跡)
②慶運寺(フランス領事館跡)
③浄瀧寺(イギリス領事館跡)
④宗興寺(ヘボンの施療所跡)
⑤甚行寺(フランス公使館跡)
⑥本覚寺(アメリカ領事館跡)
神奈川宿の本陣は、滝の川に架かる滝の橋をはさんで東に神奈川本陣、西に青木本陣がありました。当時は左下の説明板の絵図のような様子でしたが、現在は真ん中の状況。滝の川だけ昔のままです。
日本橋から品川、川崎とほぼ平坦な道を歩いてきましたが、第一京浜から宮前商店街(宮前の宮は洲崎神社、左下)を通り抜け、JRの線路に架かる青木橋を越えるとなだらかな上り坂が始まります。上記の⑥本覚寺(中央)はその入口の高台にあり、門前からの見晴らしがよい。坂道に入ってすぐ神奈川の一里塚(日本橋より7里)がありました。
広重が描いた神奈川宿は、その上り坂を少し入ったあたりになります。臺之景の臺は台の旧字で台町の意味。台町は海沿いの景勝地で多くの茶屋が軒を連ねていました。浮世絵に描かれた「さくらや」という茶屋が幕末に「田中家」と名前を変え、現在も同じ場所で営業しています(左下の写真)。龍馬の妻のおりょうさんが龍馬亡き後、ここで働いていたらしい。
田中家から少し行ったところに神奈川関門跡碑(上中央)が建っています。開国後、幕府が警備強化のために設けた関門の一つ。この日最後の訪問場所は勧行寺。天然理心流の開祖・近藤内藏之助の墓(右上)がありました。新選組局長の近藤勇は4代目に当たります。
この後、横浜駅の近くでランチをして解散しました。神奈川宿だけなのでたいして歩かないと高をくくっていましたが、起伏のある道を3時間近く歩いて思ったよりくたびれました。iphoneのヘルスケアを調べたら、のべ20284歩、階段21階分!
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コメント
いつの間に!?
その節はお世話になりました。
神奈川宿は少し迷ったし、意外と歩きましたよね。
こんなに見どころがあるなんてと、新発見でした。
単独ジョイントよりもやはり誰かと歩いてへ~とかほ~とか言い合うのがやはり楽しいですね^^
投稿: ぶんぶん | 2017/01/20 21:17
>ぶんぶんさん
その節は、そして先日もありがとうございました。
東海道歩きもブログ更新も遅々とした歩みですけど、一歩一歩進んでいけば必ず三条大橋に到達しますよね。一緒に三条大橋を渡る日を思い描きながら、楽しく歩き続けましょう!
投稿: Tompei | 2017/01/25 09:25