第6回 東海道踏破オフ≪箱根越え≫ その2
(こちらの続き)
2017年4月15日、ついに箱根越えの日がきた。今までさまざまなシチュエーションで何度となく箱根に行きましたが、まさかこの私がこの歳で箱根湯本から芦ノ湖まで歩くことになろうとは。平地ならともかく、アップダウンに弱くて山登りは苦手なのに。ま、旧東海道が箱根を通るのだから仕方ない。「歩けるところまで歩いて、ダメならバスを利用しよう」とバス停を下調べして、いささか弱腰で当日を迎えました。
そうそう、この日の朝、総武線で人身事故があってLeafさんがロマンスカーに間に合わず、東海道線で迂回して途中合流を余儀なくされました。初っ端からアクシデント発生でひやひやしましたが、大きな変更なく全員で歩くことができて何よりでした。
箱根湯本駅でぶんぶんさん、くっきもさんと落ち合って、いざ出発! キャリーサービスを利用して、不要な荷物は宿送りにして身軽になりました。まず早川に沿って三枚橋まで歩き、旧東海道に出ます。
早雲寺も正眼寺もしだれ桜が美しい。桜を見るとテンションが上がります。まだ普通の舗装道路なので緊張感もなく浮かれ気分でした。思ったより気温が高くて暑いのが不安材料。
そして、いよいよ石畳の始まり。箱根の旧東海道は雨や雪が降るとぬかるんで旅人が歩きにくかったため、江戸初期に幕府が石畳を敷かせました。現在もその一部が残っているのです。最初は旧道らしい風情があって心が浮き立ちましたよ、最初だけね。石畳の道は凸凹していて足元が安定せず歩きにくいことこの上なし。このあたりで体調不良のゆれいさんはバスに乗り、遅れてやってきたLeafさんと合流しました。
須雲川を渡るあたりまではハイキング気分で歩きました。森林浴が気持ちいいい。この後、須雲川探勝歩道に入ってしまったので、少し東海道から外れたようです。
石段が始まりました。割石坂から先はほとんど石段、と言ったら大げさですが、記憶の中ではそんな感じです。この辺でくっきもさんにストックをお借りしました。なんと、貸出用のストックを2本持参して参加してくださったのです。ありがたやありがたや。このストックがなければ、私は途中でリタイアしていたでしょう。ストックを使って歩くのは初めてでしたが、不安定な足元を支え、腕の力も利用して登れるので、心身の負担がだいぶ軽減しました。くっきもさん、本当にありがとうございました。
割石坂、大沢坂を上ると畑宿の集落に入ります。畑宿は箱根越えの中間地点の宿として栄え、江戸時代は茶屋が軒を連ねていました。箱根寄木細工の発祥地でもあり、今も寄木細工の工房や土産屋が複数あります。
おそばの桔梗屋さんで昼食。冷えた麺を粘り気の多いとろろにつけて美味しくいただき、元気を回復しました。総勢7名の団体なのにタイミングよく待たずに座れてよかった!
桔梗屋さんから程近く、集落のはずれに畑宿の一里塚(日本橋から23里)があります。塚がそのままの形で残っています。右の写真は一里塚の先から撮ったもの。そしてまた石畳が続きます。
(つづく)
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コメント
googleフォトはよく出来ていますよね。自分も利用者です。箱根の石畳は江戸時代の人達も歩いた石畳そのままなんですかね。今日NHKのブラタモリでは、名古屋をやっていて、熱田から桑名は七里の渡しで、東海道で唯一の海路と言うと話をしていました。辿る旅はどうなるんでしょうね。箱根までも少しづつ、ですね。楽しみにしています。
投稿: 惑 | 2017/06/18 23:44
>惑さん
こんにちは。コメントありがとうございます。3週間近く放置したままで失礼いたしました。
箱根の石畳はある程度整備されていると思いますが、基本的には江戸時代のものではないかと。きれいに整った部分とそうでもない部分とありました。
熱田から桑名、どう行きましょうかね。というより、熱田までたどり着くか、ちょっと心配(^^ゞ。まずは年内に箱根まで繋げたいと思いますが、はたして? 気長にお付き合いいただけると嬉しいです!
投稿: Tompei | 2017/07/05 14:23