第6回 東海道踏破オフ≪箱根越え≫ その3
(こちらの続き)
畑宿一里塚の先から見晴らし茶屋までは最も険しい難所で、旧東海道は七曲りと呼ばれるつづら折りの県道と大きく湾曲する箱根新道と絡み合うように上がっていきます。西海子坂の急坂、橿の木坂の急階段、思い出すのもつらい。私は常にしんがりなので、メンバーの後ろ姿の写真しかありません。
さらに、猿も滑るほどの坂という猿滑坂の階段を上がり、追込坂を登りきると甘酒茶屋に出ました。あっつい甘酒を飲みながら、しばしの休憩。芦ノ湖までもう一息です。
「あとは下りだけ」と聞いたような気がしましたが、まだまだ上りが続きました。箱根馬子唄の碑を越えたあたりで眺望が開け芦ノ湖が見えてようやく下り坂にかかります。雨がぽつぽつ落ちてきて、一同レインウエアを羽織って足早に進みました。本降りになる前に芦ノ湖に出たい。急げ急げ。
関所破りで処刑されたお玉を供養するお玉観音堂の鳥居を通過。お玉が入水したというお玉が池が近くにあるけれど、寄る余裕はなく先を急ぎました。箱根の美しさを世界に紹介したケンペルとバーニーの碑を過ぎるとまもなく旧道の終点、興福寺に到着しました。
芦ノ湖畔に出たら雨は上がり、雲がだんだん切れて青空が見え始めました。けれども、道はまだ続きます。国道と杉並木の旧道をさらに30分弱歩きました。もうへとへとでしたが、平坦な道だから踏ん張りました。下中央の写真は、一里塚跡。日本橋から24里目です。
そして、ついに関所到着! 左下の写真のタイムスタンプは15:43。10時過ぎに箱根湯本駅を出てから、昼食、休憩を含めておよそ5時間半かかりました。私がだいぶ足を引っ張りましたが、なんとか予定時間内に歩ききりました。やったね! ひさしぶりに訪ねた関所は立派に改装され、関所らしくなっていました。平成19年(2007)に完全復元されたようです。
遠見番所がある高台から眺めた関所と芦ノ湖。湯本から歩いてきて眺める芦ノ湖はいつもとは違う感慨をそそりました。
この日のメンバー全員で撮った写真を小さく載せておきます。
iPhoneの記録によれば、のべ歩数24215歩、上がった階数191階。
(つづく)
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